【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年1月〜6月期の東武伊勢崎線 (浅草駅～竹ノ塚駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 170万円/坪(51.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -7.8％( -14.4万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 241 件(１年前(2024年)に比べて -48.6％( -228件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 19.2年(昨年 18.6年から +3.1 ％増)。平均土地面積は 28.1 坪 (昨年 31.4 坪から -10.6 ％減)。平均建物面積は 40.0 坪 (昨年 42.3 坪から -5.6 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が大きく増加、土地面積 60 平方メートル未満のDINKS・子供独立後の老後世帯を対象とした中規模物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 9 駅。ほとんどの駅において下落した。東向島駅は、昨年から 10 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは東向島駅で昨年に比べ +19.6 ％、坪単価は 217 万円/坪となった。
上位 2 駅(東向島駅、鐘ケ淵駅)は +11.7 ％(坪単価 +20.8 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(小菅駅、とうきょうスカイツリー駅)は -46.8 ％(坪単価 -99.4 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 22.1 ％ → 2025年 19.1 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が僅かに増加(全取引物件に占める割合が 2024年 34.7 ％ → 2025年 35.2 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2024年 11.4 分 → 2025年 12.8 分、+12.6 ％と増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 18.2 ％ → 2025年 12.0 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 18.1 ％ → 2025年 21.3 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった押上駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 305万円/坪(92.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +3.6％( +10.5万円/坪)と小幅に上昇しています。売買数は 15 件(１年前(2024年)に比べて -28.6％( -6件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった小菅駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 80.0万円/坪(24.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -48.4％( -75.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -85.7％( -6件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 東武伊勢崎線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 浅草駅 | 286万/坪 (32.7年/50.9坪) | 383万/坪 (37.1年/37.9坪) | 215万/坪 (33.7年/37.9坪) |
| とうきょうスカイツリー駅 | 150万/坪 (25.6年/116坪) | 274万/坪 (18.4年/28.4坪) | 256万/坪 (32.7年/24.0坪) |
| 押上駅 | 305万/坪 (24.8年/21.8坪) | 294万/坪 (28.9年/39.5坪) | 222万/坪 (17.6年/41.4坪) |
| 曳舟駅 | 164万/坪 (27.5年/23.3坪) | 215万/坪 (27.6年/38.4坪) | 209万/坪 (24.0年/24.0坪) |
| 東向島駅 | 217万/坪 (28.0年/28.4坪) | 181万/坪 (16.6年/26.9坪) | 222万/坪 (23.5年/29.3坪) |
| 鐘ケ淵駅 | 166万/坪 (17.2年/15.8坪) | 160万/坪 (21.2年/26.0坪) | 155万/坪 (21.1年/20.6坪) |
| 堀切駅 | 110万/坪 (43.5年/35.5坪) | 195万/坪 (7.3年/27.2坪) | 132万/坪 (21.9年/33.3坪) |
| 牛田駅 | - | 169万/坪 (20.4年/25.5坪) | 383万/坪 (-0.25年/36.3坪) |
| 北千住駅 | 195万/坪 (20.3年/28.3坪) | 189万/坪 (21.1年/27.6坪) | 190万/坪 (22.2年/30.8坪) |
| 小菅駅 | 80.0万/坪 (34.0年/28.7坪) | 155万/坪 (8.1年/31.5坪) | 117万/坪 (23.5年/52.5坪) |
| 五反野駅 | 145万/坪 (24.5年/29.2坪) | 154万/坪 (16.9年/30.6坪) | 157万/坪 (16.4年/34.8坪) |
| 梅島駅 | 139万/坪 (14.2年/25.4坪) | 145万/坪 (14.8年/28.0坪) | 146万/坪 (17.7年/29.9坪) |
| 西新井駅 | 145万/坪 (19.8年/27.2坪) | 162万/坪 (15.3年/26.4坪) | 138万/坪 (22.1年/44.0坪) |
| 竹ノ塚駅 | 148万/坪 (11.0年/28.8坪) | 161万/坪 (14.0年/33.6坪) | 143万/坪 (14.6年/32.7坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
東向島駅 217.0 万/坪(昨年同期比 +19.6 ％)
東向島駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 217万円/坪(65.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +19.6％( +35.5万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 16 件(１年前(2024年)に比べて -60.0％( -24件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 28.0年(昨年 16.6年から +68.6 ％増)。平均土地面積は 28.4 坪 (昨年 26.9 坪から +5.5 ％増)。平均建物面積は 28.8 坪 (昨年 41.9 坪から -31.1 ％減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 37.5 ％ → 2025年 46.7 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 16.6 年 → 2025年 28.0 年、+68.6 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 13.5 ％ → 2025年 33.3 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 29.7 ％ → 2025年 13.3 ％)
鐘ケ淵駅 165.7 万/坪(昨年同期比 +3.8 ％)
鐘ケ淵駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 166万円/坪(50.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +3.8％( +6.1万円/坪)と小幅に上昇しています。売買数は 14 件(１年前(2024年)に比べて -22.2％( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 17.2年(昨年 21.2年から -18.8 ％減)。平均土地面積は 15.8 坪 (昨年 26.0 坪から -39.3 ％減)。平均建物面積は 24.2 坪 (昨年 31.6 坪から -23.4 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2024年 21.2 年 → 2025年 17.2 年、-18.8 ％と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 31.2 ％ → 2025年 38.5 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 18.8 ％ → 2025年 30.8 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 38.9 ％ → 2025年 28.6 ％)
小菅駅 80.0 万/坪(昨年同期比 -48.4 ％)
小菅駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 80.0万円/坪(24.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -48.4％( -75.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -85.7％( -6件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 34.0年(昨年 8.1年から +319.3 ％増)。平均土地面積は 28.7 坪 (昨年 31.5 坪から -8.9 ％減)。平均建物面積は 28.7 坪 (昨年 37.6 坪から -23.6 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 8.1 年 → 2025年 34.0 年、+319.3 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 8.3 分 → 2025年 10.0 分、+20.7 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 14.3 ％ → 2025年 100.0 ％)
とうきょうスカイツリー駅 150.3 万/坪(昨年同期比 -45.1 ％)
とうきょうスカイツリー駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 150万円/坪(45.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -45.1％( -123.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2024年)に比べて -60.0％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 25.6年(昨年 18.4年から +39.4 ％増)。平均土地面積は 116.5 坪 (昨年 28.4 坪から +309.6 ％増)。平均建物面積は 332.8 坪 (昨年 76.0 坪から +337.8 ％増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 20.0 ％ → 2025年 50.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 18.4 年 → 2025年 25.6 年、+39.4 ％と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示