【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年1月〜3月期のJR八高線 (八王子駅～箱根ケ崎駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 89.9万円/坪(27.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -12.7％( -13.0万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 117 件(１年前(2024年)に比べて -67.7％( -245件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 13.0年(昨年 18.9年から -31.3 ％減)。平均土地面積は 43.7 坪 (昨年 55.3 坪から -20.9 ％減)。平均建物面積は 32.8 坪 (昨年 38.7 坪から -15.3 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。全体的に上昇基調。北八王子駅、拝島駅は、昨年から 10 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは東福生駅で昨年に比べ +112.6 ％、坪単価は 167 万円/坪となった。
上位 2 駅(東福生駅、北八王子駅)は +65.4 ％(坪単価 +51.7 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(八王子駅、小宮駅)は -23.5 ％(坪単価 -24.5 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 18.9 年 → 2025年 13.0 年、-31.3 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 33.7 ％ → 2025年 50.0 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 28.6 ％ → 2025年 19.8 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 4.5 ％ → 2025年 1.3 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった東福生駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 167万円/坪(50.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +112.6％( +88.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -80.0％( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった小宮駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 73.0万円/坪(22.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -22.8％( -21.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 11 件(１年前(2024年)に比べて -64.5％( -20件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR八高線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 八王子駅 | 85.4万/坪 (15.0年/42.6坪) | 113万/坪 (19.5年/57.2坪) | 91.3万/坪 (20.4年/49.8坪) |
| 北八王子駅 | 97.3万/坪 (10.3年/60.1坪) | 82.2万/坪 (25.1年/56.9坪) | 114万/坪 (10.2年/34.8坪) |
| 小宮駅 | 73.0万/坪 (20.8年/51.4坪) | 94.5万/坪 (17.7年/50.6坪) | 84.0万/坪 (17.4年/43.7坪) |
| 拝島駅 | 127万/坪 (3.3年/33.6坪) | 110万/坪 (19.0年/51.7坪) | 127万/坪 (12.6年/43.2坪) |
| 東福生駅 | 167万/坪 (1.0年/37.8坪) | 78.6万/坪 (28.6年/28.7坪) | 85.4万/坪 (25.5年/52.7坪) |
| 箱根ケ崎駅 | 84.1万/坪 (7.9年/38.8坪) | 79.8万/坪 (14.1年/54.9坪) | 100万/坪 (18.4年/57.7坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
東福生駅 167.0 万/坪(昨年同期比 +112.6 ％)
東福生駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 167万円/坪(50.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +112.6％( +88.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -80.0％( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 1.0年(昨年 28.6年から -96.5 ％減)。平均土地面積は 37.8 坪 (昨年 28.7 坪から +31.6 ％増)。平均建物面積は 28.7 坪 (昨年 22.7 坪から +26.7 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 28.6 年 → 2025年 1.0 年、-96.5 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2024年 11.2 分 → 2025年 10.0 分、-10.7 ％と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 40.0 ％ → 2025年 100.0 ％)
北八王子駅 97.3 万/坪(昨年同期比 +18.3 ％)
北八王子駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 97.3万円/坪(29.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +18.3％( +15.0万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 11 件(１年前(2024年)に比べて -50.0％( -11件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 10.3年(昨年 25.1年から -59.1 ％減)。平均土地面積は 60.1 坪 (昨年 56.9 坪から +5.6 ％増)。平均建物面積は 42.2 坪 (昨年 37.5 坪から +12.7 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 25.1 年 → 2025年 10.3 年、-59.1 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 18.2 ％ → 2025年 54.5 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 40.9 ％ → 2025年 18.2 ％)
八王子駅 85.4 万/坪(昨年同期比 -24.3 ％)
八王子駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 85.4万円/坪(25.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -24.3％( -27.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 68 件(１年前(2024年)に比べて -66.8％( -137件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 15.0年(昨年 19.5年から -23.0 ％減)。平均土地面積は 42.6 坪 (昨年 57.2 坪から -25.5 ％減)。平均建物面積は 32.1 坪 (昨年 39.2 坪から -18.2 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 19.5 年 → 2025年 15.0 年、-23.0 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 31.7 ％ → 2025年 44.8 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 30.2 ％ → 2025年 22.4 ％)
小宮駅 73.0 万/坪(昨年同期比 -22.8 ％)
小宮駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 73.0万円/坪(22.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -22.8％( -21.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 11 件(１年前(2024年)に比べて -64.5％( -20件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 20.8年(昨年 17.7年から +17.7 ％増)。平均土地面積は 51.4 坪 (昨年 50.6 坪から +1.6 ％増)。平均建物面積は 34.2 坪 (昨年 37.3 坪から -8.2 ％減)。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 32.3 ％ → 2025年 36.4 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2024年 17.7 年 → 2025年 20.8 年、+17.7 ％と増加)
- 駅からの平均距離が増加(2024年 15.2 分 → 2025年 17.1 分、+12.7 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 35.5 ％ → 2025年 45.5 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 6.5 ％ → 2025年 9.1 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示