【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年4月〜6月期のJR常磐線快速 (上野駅~北千住駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 189万円/坪(57.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2024年)に比べて -24.6%( -61.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 25 件(1年前(2024年)に比べて +4.2%( +1件/坪)と小幅に増加しています。)。
平均築年数は 19.6年(昨年 18.6年から +5.6 %増)。平均土地面積は 18.3 坪 (昨年 24.9 坪から -26.6 %減)。平均建物面積は 26.7 坪 (昨年 65.1 坪から -58.9 %減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が大きく増加、築 20 年以内の比較的新しい物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 2 駅に対して、値下がりした駅数は 1 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。三河島駅、南千住駅は、昨年から 10 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは三河島駅で昨年に比べ +13.0 %、坪単価は 234 万円/坪となった。
上位 1 駅(三河島駅)は +13.0 %(坪単価 +26.9 万円/坪)の上昇。一方、下位 1 駅(北千住駅)は -22.1 %(坪単価 -51.1 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 23.8 % → 2025年 20.8 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 9.5 % → 2025年 16.7 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 33.3 % → 2025年 29.2 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった三河島駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 234万円/坪(70.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2024年)に比べて +13.0%( +26.9万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 5 件(1年前(2024年)に比べて +66.7%( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった南千住駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 170万円/坪(51.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2024年)に比べて +10.8%( +16.5万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 5 件(1年前(2024年)に比べて -37.5%( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR常磐線快速 | 現状(2025) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 上野駅 | - | 1,015万/坪 (58.3年/36.3坪) | 319万/坪 (0年/31.8坪) |
| 日暮里駅 | - | 319万/坪 (27.3年/58.2坪) | 343万/坪 (11.3年/60.5坪) |
| 三河島駅 | 234万/坪 (4.3年/17.8坪) | 207万/坪 (11.6年/19.7坪) | 134万/坪 (26.3年/16.3坪) |
| 南千住駅 | 170万/坪 (22.7年/15.1坪) | 153万/坪 (22.9年/20.4坪) | - |
| 北千住駅 | 180万/坪 (22.7年/19.5坪) | 231万/坪 (12.9年/22.2坪) | 219万/坪 (12.1年/35.2坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
三河島駅 233.8 万/坪(昨年同期比 +13.0 %)
三河島駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 234万円/坪(70.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2024年)に比べて +13.0%( +26.9万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 5 件(1年前(2024年)に比べて +66.7%( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 4.3年(昨年 11.6年から -63.3 %減)。平均土地面積は 17.8 坪 (昨年 19.7 坪から -9.2 %減)。平均建物面積は 21.5 坪 (昨年 30.3 坪から -29.0 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 11.6 年 → 2025年 4.3 年、-63.3 %と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 33.3 % → 2025年 75.0 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2024年 5.0 分 → 2025年 5.8 分、+16.0 %と増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2024年 66.7 % → 2025年 60.0 %)
北千住駅 179.7 万/坪(昨年同期比 -22.1 %)
北千住駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 180万円/坪(54.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2024年)に比べて -22.1%( -51.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 15 件(1年前(2024年)に比べて +50.0%( +5件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 22.7年(昨年 12.9年から +76.8 %増)。平均土地面積は 19.5 坪 (昨年 22.2 坪から -12.5 %減)。平均建物面積は 26.7 坪 (昨年 33.3 坪から -19.7 %減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 12.9 年 → 2025年 22.7 年、+76.8 %と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 40.0 % → 2025年 13.3 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 20.0 % → 2025年 26.7 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示