【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年4月〜6月期の東京メトロ東西線 (浦安駅～西船橋駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 156万円/坪(47.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +1.7％( +2.5万円/坪)と僅かに上昇しています。売買数は 64 件(１年前(2024年)に比べて +12.3％( +7件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 14.1年(昨年 16.4年から -13.7 ％減)。平均土地面積は 35.8 坪 (昨年 45.9 坪から -22.0 ％減)。平均建物面積は 42.1 坪 (昨年 52.8 坪から -20.3 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が大きく増加、土地面積 60 平方メートル未満のDINKS・子供独立後の老後世帯を対象とした中規模物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。全体的に上昇基調。原木中山駅は、昨年から 10 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは原木中山駅で昨年に比べ +11.8 ％、坪単価は 140 万円/坪となった。
上位 2 駅(原木中山駅、行徳駅)は +9.1 ％(坪単価 +12.3 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(西船橋駅、妙典駅)は -8.8 ％(坪単価 -14.7 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2024年 16.4 年 → 2025年 14.1 年、-13.7 ％と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 29.1 ％ → 2025年 21.9 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2024年 41.8 ％ → 2025年 45.3 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2024年 12.2 分 → 2025年 14.1 分、+15.9 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 10.9 ％ → 2025年 12.5 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 5.4 ％ → 2025年 1.6 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった浦安駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 177万円/坪(53.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +3.2％( +5.4万円/坪)と小幅に上昇しています。売買数は 13 件(１年前(2024年)に比べて +85.7％( +6件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった原木中山駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 140万円/坪(42.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +11.8％( +14.7万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 7 件(１年前(2024年)に比べて +75.0％( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
| 東京メトロ東西線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 浦安駅 | 177万/坪 (12.2年/28.7坪) | 171万/坪 (18.3年/45.8坪) | 177万/坪 (16.4年/28.9坪) |
| 南行徳駅 | 149万/坪 (13.5年/21.1坪) | 147万/坪 (20.8年/53.0坪) | 151万/坪 (25.8年/36.1坪) |
| 行徳駅 | 160万/坪 (18.1年/37.6坪) | 151万/坪 (12.0年/35.1坪) | 163万/坪 (28.0年/54.5坪) |
| 妙典駅 | 146万/坪 (20.2年/57.6坪) | 153万/坪 (15.3年/38.8坪) | 157万/坪 (18.3年/34.8坪) |
| 原木中山駅 | 140万/坪 (6.7年/52.7坪) | 125万/坪 (30.3年/60.9坪) | 99.9万/坪 (30.5年/51.4坪) |
| 西船橋駅 | 148万/坪 (1.6年/18.7坪) | 171万/坪 (8.0年/54.3坪) | 152万/坪 (31.8年/112坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
原木中山駅 140.0 万/坪(昨年同期比 +11.8 ％)
原木中山駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 140万円/坪(42.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +11.8％( +14.7万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 7 件(１年前(2024年)に比べて +75.0％( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 6.7年(昨年 30.3年から -77.9 ％減)。平均土地面積は 52.7 坪 (昨年 60.9 坪から -13.4 ％減)。平均建物面積は 59.9 坪 (昨年 51.0 坪から +17.2 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 30.3 年 → 2025年 6.7 年、-77.9 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 8.2 分 → 2025年 14.1 分、+71.4 ％と大きく増加)
行徳駅 160.4 万/坪(昨年同期比 +6.5 ％)
行徳駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 160万円/坪(48.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +6.5％( +9.8万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 16 件(１年前(2024年)に比べて +6.7％( +1件/坪)と堅調に推移しています。)。
平均築年数は 18.1年(昨年 12.0年から +51.5 ％増)。平均土地面積は 37.6 坪 (昨年 35.1 坪から +7.2 ％増)。平均建物面積は 55.0 坪 (昨年 46.1 坪から +19.4 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2024年 13.1 分 → 2025年 11.4 分、-13.2 ％と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 35.7 ％ → 2025年 18.8 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 12.0 年 → 2025年 18.1 年、+51.5 ％と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 57.1 ％ → 2025年 37.5 ％)
西船橋駅 147.6 万/坪(昨年同期比 -13.5 ％)
西船橋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 148万円/坪(44.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -13.5％( -23.0万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 3 件(１年前(2024年)に比べて -62.5％( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 1.6年(昨年 8.0年から -80.1 ％減)。平均土地面積は 18.7 坪 (昨年 54.3 坪から -65.6 ％減)。平均建物面積は 32.3 坪 (昨年 48.8 坪から -33.9 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 8.0 年 → 2025年 1.6 年、-80.1 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2024年 14.0 分 → 2025年 12.5 分、-10.7 ％と減少)
価格下落要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 71.4 ％ → 2025年 33.3 ％)
妙典駅 146.4 万/坪(昨年同期比 -4.1 ％)
妙典駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 146万円/坪(44.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -4.1％( -6.3万円/坪)と小幅に下落しています。売買数は 10 件(１年前(2024年)に比べて +11.1％( +1件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 20.2年(昨年 15.3年から +32.1 ％増)。平均土地面積は 57.6 坪 (昨年 38.8 坪から +48.4 ％増)。平均建物面積は 49.8 坪 (昨年 43.4 坪から +14.8 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 15.3 年 → 2025年 20.2 年、+32.1 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 10.7 分 → 2025年 13.9 分、+30.3 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 44.4 ％ → 2025年 50.0 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2024年 33.3 ％ → 2025年 30.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示