この記事は不動産鑑定士、宅地建物取引士により監修しています
【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年4月〜6月期のつくばエクスプレス線 (八潮駅~三郷中央駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 107万円/坪(32.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2024年)に比べて +5.5%( +5.5万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 75 件(1年前(2024年)に比べて +38.9%( +21件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 13.2年(昨年 16.7年から -20.9 %減)。平均土地面積は 43.1 坪 (昨年 55.0 坪から -21.6 %減)。平均建物面積は 36.9 坪 (昨年 54.3 坪から -32.1 %減)。
近年の取引物件の特徴は、築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加、建物面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 1 駅に対して、値下がりした駅数は 1 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。三郷中央駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは三郷中央駅で昨年に比べ +22.1 %、坪単価は 117 万円/坪となった。
上位 1 駅(三郷中央駅)は +22.1 %(坪単価 +21.1 万円/坪)の上昇。一方、下位 1 駅(八潮駅)は -1.2 %(坪単価 -1.2 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 16.7 年 → 2025年 13.2 年、-20.9 %と大きく減少)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 1.9 % → 2025年 8.0 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 32.1 % → 2025年 40.0 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 24.5 % → 2025年 32.0 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2024年 2.0 % → 2025年 1.8 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった三郷中央駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 117万円/坪(35.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2024年)に比べて +22.1%( +21.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 25 件(1年前(2024年)に比べて +47.1%( +8件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった八潮駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 103万円/坪(31.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2024年)に比べて -1.2%( -1.2万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 49 件(1年前(2024年)に比べて +36.1%( +13件/坪)と大幅に増加しています。)。
| つくばエクスプレス線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 八潮駅 | 103万/坪 (12.6年/43.8坪) | 104万/坪 (18.9年/50.5坪) | 85.7万/坪 (21.4年/53.1坪) |
| 三郷中央駅 | 117万/坪 (12.6年/42.8坪) | 95.8万/坪 (10.9年/64.9坪) | 123万/坪 (12.4年/43.9坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
三郷中央駅 117.0 万/坪(昨年同期比 +22.1 %)
三郷中央駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 117万円/坪(35.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2024年)に比べて +22.1%( +21.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 25 件(1年前(2024年)に比べて +47.1%( +8件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 12.6年(昨年 10.9年から +15.7 %増)。平均土地面積は 42.8 坪 (昨年 64.9 坪から -34.0 %減)。平均建物面積は 31.5 坪 (昨年 72.2 坪から -56.5 %減)。
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2024年 10.9 年 → 2025年 12.6 年、+15.7 %と増加)
- 駅からの平均距離が増加(2024年 22.2 分 → 2025年 25.7 分、+15.6 %と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 11.8 % → 2025年 36.0 %)
八潮駅 102.9 万/坪(昨年同期比 -1.2 %)
八潮駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 103万円/坪(31.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2024年)に比べて -1.2%( -1.2万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 49 件(1年前(2024年)に比べて +36.1%( +13件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 12.6年(昨年 18.9年から -33.2 %減)。平均土地面積は 43.8 坪 (昨年 50.5 坪から -13.3 %減)。平均建物面積は 40.2 坪 (昨年 46.4 坪から -13.4 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 18.9 年 → 2025年 12.6 年、-33.2 %と大きく減少)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 2.9 % → 2025年 12.2 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 25.7 % → 2025年 40.8 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2024年 28.6 % → 2025年 30.6 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示