【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年1月〜3月期の東武越生線 (坂戸駅～越生駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 52.5万円/坪(15.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +11.2％( +5.3万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 47 件(１年前(2024年)に比べて +6.8％( +3件/坪)と堅調に推移しています。)。
平均築年数は 28.5年(昨年 31.0年から -8.3 ％減)。平均土地面積は 49.8 坪 (昨年 49.3 坪から +1.1 ％増)。平均建物面積は 28.3 坪 (昨年 38.2 坪から -25.9 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、土地面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。ほとんどの駅において下落した。川角駅、武州長瀬駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは武州長瀬駅で昨年に比べ +41.3 ％、坪単価は 31.9 万円/坪となった。
上位 2 駅(武州長瀬駅、川角駅)は +39.8 ％(坪単価 +8.6 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(東毛呂駅、一本松駅)は -49.9 ％(坪単価 -43.7 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 11.6 ％ → 2025年 17.4 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 44.2 ％ → 2025年 34.8 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 13.9 分 → 2025年 17.5 分、+26.1 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2024年 7.0 ％ → 2025年 6.7 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2024年 2.3 ％ → 2025年 2.2 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった坂戸駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 80.2万円/坪(24.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +8.7％( +6.4万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 14 件(１年前(2024年)に比べて +16.7％( +2件/坪)と好調に推移しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった東毛呂駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 25.6万円/坪(7.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -72.2％( -66.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 6 件(１年前(2024年)に比べて +200.0％( +4件/坪)と大幅に増加しています。)。
| 東武越生線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 坂戸駅 | 80.2万/坪 (23.1年/36.4坪) | 73.8万/坪 (22.2年/57.3坪) | 74.3万/坪 (18.7年/81.7坪) |
| 一本松駅 | 55.1万/坪 (29.4年/50.6坪) | 76.2万/坪 (20.0年/50.9坪) | 70.0万/坪 (14.2年/52.8坪) |
| 西大家駅 | - | 10.9万/坪 (30.0年/67.3坪) | - |
| 川角駅 | 28.2万/坪 (34.7年/156坪) | 20.4万/坪 (45.8年/50.8坪) | 7.8万/坪 (46.5年/40.1坪) |
| 武州長瀬駅 | 31.9万/坪 (41.9年/29.7坪) | 22.6万/坪 (37.7年/36.4坪) | 28.6万/坪 (43.7年/51.2坪) |
| 東毛呂駅 | 25.6万/坪 (34.5年/45.9坪) | 91.9万/坪 (23.0年/43.9坪) | 41.3万/坪 (36.0年/42.4坪) |
| 武州唐沢駅 | 35.8万/坪 (21.0年/55.2坪) | 48.3万/坪 (18.5年/48.4坪) | 19.7万/坪 (26.0年/115坪) |
| 越生駅 | 70.4万/坪 (11.0年/58.5坪) | - | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
武州長瀬駅 31.9 万/坪(昨年同期比 +41.3 ％)
武州長瀬駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 31.9万円/坪(9.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +41.3％( +9.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 8 件(１年前(2024年)に比べて -27.3％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 41.9年(昨年 37.7年から +11.2 ％増)。平均土地面積は 29.7 坪 (昨年 36.4 坪から -18.5 ％減)。平均建物面積は 24.0 坪 (昨年 26.7 坪から -10.0 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2024年 11.2 分 → 2025年 9.0 分、-19.5 ％と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2024年 45.5 ％ → 2025年 42.9 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2024年 37.7 年 → 2025年 41.9 年、+11.2 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2024年 54.5 ％ → 2025年 57.1 ％)
川角駅 28.2 万/坪(昨年同期比 +38.2 ％)
川角駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 28.2万円/坪(8.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +38.2％( +7.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2024年)に比べて -66.7％( -6件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 34.7年(昨年 45.8年から -24.3 ％減)。平均土地面積は 156.3 坪 (昨年 50.8 坪から +207.9 ％増)。平均建物面積は 42.4 坪 (昨年 29.2 坪から +44.8 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 45.8 年 → 2025年 34.7 年、-24.3 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 66.7 ％ → 2025年 33.3 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2024年 20.0 分 → 2025年 23.7 分、+18.3 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 33.3 ％ → 2025年 66.7 ％)
東毛呂駅 25.6 万/坪(昨年同期比 -72.2 ％)
東毛呂駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 25.6万円/坪(7.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -72.2％( -66.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 6 件(１年前(2024年)に比べて +200.0％( +4件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 34.5年(昨年 23.0年から +50.0 ％増)。平均土地面積は 45.9 坪 (昨年 43.9 坪から +4.6 ％増)。平均建物面積は 29.2 坪 (昨年 28.0 坪から +4.5 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 50.0 ％ → 2025年 33.3 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 23.0 年 → 2025年 34.5 年、+50.0 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 5.0 分 → 2025年 19.0 分、+280.0 ％と大きく増加)
一本松駅 55.1 万/坪(昨年同期比 -27.6 ％)
一本松駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 55.1万円/坪(16.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -27.6％( -21.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 9 件(１年前(2024年)に比べて +50.0％( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 29.4年(昨年 20.0年から +46.7 ％増)。平均土地面積は 50.6 坪 (昨年 50.9 坪から -0.7 ％減)。平均建物面積は 26.7 坪 (昨年 26.0 坪から +2.9 ％増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 16.7 ％ → 2025年 22.2 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 20.0 年 → 2025年 29.4 年、+46.7 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 7.8 分 → 2025年 16.6 分、+111.3 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 33.3 ％ → 2025年 55.6 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示