【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2019年7月〜9月期のJR埼京線 (戸田公園駅～大宮駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 121万円/坪(36.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2018年)に比べて -5.3％( -6.7万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 92 件(１年前(2018年)に比べて +5.7％( +5件/坪)と堅調に推移しています。)。
平均築年数は 12.2年(昨年 11.9年から +2.3 ％増)。平均土地面積は 45.9 坪 (昨年 52.6 坪から -12.7 ％減)。平均建物面積は 43.0 坪 (昨年 59.0 坪から -27.2 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加、築 20 年以内の比較的新しい物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 2 駅に対して、値下がりした駅数は 7 駅。ほとんどの駅において下落した。戸田駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは戸田駅で昨年に比べ +30.5 ％、坪単価は 187 万円/坪となった。
上位 2 駅(戸田駅、大宮駅)は +17.9 ％(坪単価 +25.0 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(与野本町駅、北与野駅)は -18.9 ％(坪単価 -24.5 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2018年 10.6 ％ → 2019年 7.9 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2018年 16.5 ％ → 2019年 22.5 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2018年 8.0 ％ → 2019年 2.2 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった戸田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 187万円/坪(56.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2018年)に比べて +30.5％( +43.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2018年)に比べて -50.0％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった与野本町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 95.6万円/坪(28.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2018年)に比べて -24.1％( -30.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 14 件(１年前(2018年)に比べて +27.3％( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
| JR埼京線 | 現状(2019) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 戸田公園駅 | 121万/坪 (17.9年/51.9坪) | 139万/坪 (7.3年/33.0坪) | 105万/坪 (20.7年/25.2坪) |
| 戸田駅 | 187万/坪 (0.00年/93.0坪) | 144万/坪 (2.8年/36.7坪) | 216万/坪 (11.6年/110坪) |
| 北戸田駅 | 120万/坪 (12.0年/31.8坪) | 122万/坪 (9.8年/86.1坪) | 124万/坪 (11.3年/33.9坪) |
| 武蔵浦和駅 | 153万/坪 (12.9年/36.3坪) | 162万/坪 (2.4年/27.2坪) | 132万/坪 (14.6年/60.2坪) |
| 中浦和駅 | 130万/坪 (16.8年/83.7坪) | 136万/坪 (7.2年/63.5坪) | 172万/坪 (12.9年/138坪) |
| 南与野駅 | 116万/坪 (10.3年/35.5坪) | 118万/坪 (10.9年/30.9坪) | 109万/坪 (10.1年/48.0坪) |
| 与野本町駅 | 95.6万/坪 (12.1年/44.7坪) | 126万/坪 (20.6年/51.3坪) | 102万/坪 (20.3年/72.0坪) |
| 北与野駅 | 117万/坪 (9.8年/43.9坪) | 136万/坪 (10.8年/21.2坪) | 173万/坪 (28.5年/93.3坪) |
| 大宮駅 | 122万/坪 (11.1年/40.4坪) | 116万/坪 (15.9年/64.5坪) | 106万/坪 (8.5年/40.8坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
戸田駅 187.3 万/坪(昨年同期比 +30.5 ％)
戸田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 187万円/坪(56.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2018年)に比べて +30.5％( +43.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2018年)に比べて -50.0％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 0.0年(昨年 2.8年から -99.9 ％減)。平均土地面積は 93.0 坪 (昨年 36.7 坪から +153.6 ％増)。平均建物面積は 111.2 坪 (昨年 31.8 坪から +250.0 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2018年 2.8 年 → 2019年 0.0 年、-99.9 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2018年 22.0 分 → 2019年 9.0 分、-59.1 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2018年 66.7 ％ → 2019年 50.0 ％)
大宮駅 121.9 万/坪(昨年同期比 +5.4 ％)
大宮駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 122万円/坪(36.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2018年)に比べて +5.4％( +6.2万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 25 件(１年前(2018年)に比べて -10.7％( -3件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 11.1年(昨年 15.9年から -30.4 ％減)。平均土地面積は 40.4 坪 (昨年 64.5 坪から -37.4 ％減)。平均建物面積は 33.7 坪 (昨年 69.8 坪から -51.8 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2018年 15.9 年 → 2019年 11.1 年、-30.4 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2018年 39.3 ％ → 2019年 45.8 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2018年 17.9 ％ → 2019年 4.2 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2018年 14.3 ％ → 2019年 16.7 ％)
与野本町駅 95.6 万/坪(昨年同期比 -24.1 ％)
与野本町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 95.6万円/坪(28.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2018年)に比べて -24.1％( -30.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 14 件(１年前(2018年)に比べて +27.3％( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 12.1年(昨年 20.6年から -41.4 ％減)。平均土地面積は 44.7 坪 (昨年 51.3 坪から -12.8 ％減)。平均建物面積は 40.6 坪 (昨年 62.0 坪から -34.5 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2018年 20.6 年 → 2019年 12.1 年、-41.4 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2018年 30.0 ％ → 2019年 50.0 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2018年 30.0 ％ → 2019年 14.3 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2018年 14.3 分 → 2019年 21.4 分、+49.6 ％と大きく増加)
北与野駅 116.9 万/坪(昨年同期比 -13.8 ％)
北与野駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 117万円/坪(35.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2018年)に比べて -13.8％( -18.7万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 3 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 9.8年(昨年 10.8年から -9.2 ％減)。平均土地面積は 43.9 坪 (昨年 21.2 坪から +107.1 ％増)。平均建物面積は 31.3 坪 (昨年 36.3 坪から -13.9 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2018年 33.3 ％ → 2019年 33.3 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2018年 5.3 分 → 2019年 22.3 分、+318.8 ％と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2018年 66.7 ％ → 2019年 33.3 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示