【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年10月〜12月期のJR両毛線 (新前橋駅～桐生駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 48.4万円/坪(14.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -8.7％( -4.6万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 69 件(１年前(2023年)に比べて -41.5％( -49件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 30.4年(昨年 19.9年から +52.5 ％増)。平均土地面積は 107.8 坪 (昨年 84.9 坪から +27.0 ％増)。平均建物面積は 71.5 坪 (昨年 43.5 坪から +64.4 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加、建物面積 200 平方メートル超の土地面積が非常に広い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。ほとんどの駅において下落した。前橋駅、駒形駅、桐生駅は、昨年から 10 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは駒形駅で昨年に比べ +12.1 ％、坪単価は 54.9 万円/坪となった。
上位 2 駅(駒形駅、桐生駅)は +12.0 ％(坪単価 +4.0 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(岩宿駅、伊勢崎駅)は -57.6 ％(坪単価 -16.9 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 2.8 ％ → 2024年 4.5 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 19.9 年 → 2024年 30.4 年、+52.5 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 16.0 ％ → 2024年 34.8 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 33.0 ％ → 2024年 15.2 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった前橋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 67.0万円/坪(20.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +10.5％( +6.3万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 25 件(１年前(2023年)に比べて -28.6％( -10件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった岩宿駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 4.6万円/坪(1.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -78.2％( -16.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -50.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR両毛線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 新前橋駅 | 51.3万/坪 (26.4年/93.8坪) | 64.4万/坪 (21.1年/79.2坪) | 59.2万/坪 (21.7年/126坪) |
| 前橋駅 | 67.0万/坪 (27.3年/111坪) | 60.7万/坪 (17.6年/64.4坪) | 51.0万/坪 (27.8年/84.6坪) |
| 前橋大島駅 | 51.6万/坪 (24.1年/59.2坪) | 68.5万/坪 (11.6年/85.8坪) | 49.1万/坪 (37.3年/137坪) |
| 駒形駅 | 54.9万/坪 (13.8年/60.5坪) | 48.9万/坪 (20.3年/59.0坪) | 40.1万/坪 (26.3年/66.4坪) |
| 伊勢崎駅 | 29.2万/坪 (41.9年/146坪) | 46.3万/坪 (24.3年/133坪) | 55.1万/坪 (23.1年/76.9坪) |
| 国定駅 | 48.8万/坪 (21.8年/155坪) | 52.9万/坪 (14.2年/82.1坪) | 69.4万/坪 (6.9年/125坪) |
| 岩宿駅 | 4.6万/坪 (31.8年/99.8坪) | 21.3万/坪 (40.3年/80.2坪) | 51.6万/坪 (0.8年/203坪) |
| 桐生駅 | 20.3万/坪 (41.5年/105坪) | 18.1万/坪 (32.3年/64.9坪) | 26.8万/坪 (39.9年/100坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
駒形駅 54.9 万/坪(昨年同期比 +12.1 ％)
駒形駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 54.9万円/坪(16.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +12.1％( +5.9万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 13.8年(昨年 20.3年から -32.1 ％減)。平均土地面積は 60.5 坪 (昨年 59.0 坪から +2.6 ％増)。平均建物面積は 43.9 坪 (昨年 31.0 坪から +41.5 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 20.3 年 → 2024年 13.8 年、-32.1 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2023年 26.5 分 → 2024年 22.5 分、-15.1 ％と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 ％ → 2024年 50.0 ％)
価格下落要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 ％ → 2024年 50.0 ％)
桐生駅 20.3 万/坪(昨年同期比 +11.9 ％)
桐生駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 20.3万円/坪(6.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +11.9％( +2.2万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 12 件(１年前(2023年)に比べて -7.7％( -1件/坪)と弱含みに推移しています。)。
平均築年数は 41.5年(昨年 32.3年から +28.7 ％増)。平均土地面積は 105.1 坪 (昨年 64.9 坪から +61.8 ％増)。平均建物面積は 78.1 坪 (昨年 49.2 坪から +59.0 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2023年 23.2 分 → 2024年 19.4 分、-16.1 ％と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 60.0 ％ → 2024年 25.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 32.3 年 → 2024年 41.5 年、+28.7 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 20.0 ％ → 2024年 66.7 ％)
岩宿駅 4.6 万/坪(昨年同期比 -78.2 ％)
岩宿駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 4.6万円/坪(1.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -78.2％( -16.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -50.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 31.8年(昨年 40.3年から -21.1 ％減)。平均土地面積は 99.8 坪 (昨年 80.2 坪から +24.5 ％増)。平均建物面積は 96.8 坪 (昨年 34.8 坪から +178.3 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 40.3 年 → 2024年 31.8 年、-21.1 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 24.0 分 → 2024年 29.0 分、+20.8 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 ％ → 2024年 100.0 ％)
伊勢崎駅 29.2 万/坪(昨年同期比 -37.0 ％)
伊勢崎駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 29.2万円/坪(8.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -37.0％( -17.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 8 件(１年前(2023年)に比べて -65.2％( -15件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 41.9年(昨年 24.3年から +72.5 ％増)。平均土地面積は 146.3 坪 (昨年 133.5 坪から +9.6 ％増)。平均建物面積は 87.7 坪 (昨年 50.2 坪から +74.6 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 52.9 ％ → 2024年 42.9 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 24.3 年 → 2024年 41.9 年、+72.5 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 17.6 ％ → 2024年 42.9 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示