【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年1月〜3月期のJR八戸線 (八戸駅～階上駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 45.1万円/坪(13.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -14.1％( -7.4万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 69 件(１年前(2024年)に比べて +46.8％( +22件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 29.9年(昨年 28.3年から +5.9 ％増)。平均土地面積は 79.1 坪 (昨年 110.4 坪から -28.3 ％減)。平均建物面積は 38.7 坪 (昨年 49.6 坪から -22.0 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が増加、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。ほとんどの駅において下落した。八戸駅、陸奥湊駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは八戸駅で昨年に比べ +48.1 ％、坪単価は 57.2 万円/坪となった。
上位 2 駅(八戸駅、陸奥湊駅)は +44.7 ％(坪単価 +13.9 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(鮫駅、本八戸駅)は -74.7 ％(坪単価 -42.5 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 37.8 ％ → 2025年 31.8 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 2.2 ％ → 2025年 2.9 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2024年 24.8 分 → 2025年 28.9 分、+16.8 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 28.9 ％ → 2025年 39.4 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 17.8 ％ → 2025年 13.6 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった白銀駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 64.4万円/坪(19.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -2.7％( -1.8万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 10 件(１年前(2024年)に比べて +66.7％( +4件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった鮫駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 0.09万円/坪(0.03万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -99.8％( -49.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -50.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR八戸線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 八戸駅 | 57.2万/坪 (22.3年/89.6坪) | 38.6万/坪 (28.2年/192坪) | 68.0万/坪 (10.3年/59.4坪) |
| 長苗代駅 | 44.8万/坪 (38.6年/131坪) | 52.0万/坪 (26.0年/68.7坪) | 49.3万/坪 (20.4年/60.5坪) |
| 本八戸駅 | 36.4万/坪 (33.5年/63.9坪) | 72.4万/坪 (34.6年/97.3坪) | 45.6万/坪 (26.2年/121坪) |
| 小中野駅 | 52.6万/坪 (25.7年/83.7坪) | 49.2万/坪 (25.5年/160坪) | 48.9万/坪 (28.7年/142坪) |
| 陸奥湊駅 | 31.2万/坪 (29.4年/70.5坪) | 22.1万/坪 (40.0年/109坪) | 45.6万/坪 (23.8年/56.3坪) |
| 白銀駅 | 64.4万/坪 (22.1年/52.3坪) | 66.2万/坪 (17.8年/54.5坪) | 24.0万/坪 (42.2年/59.6坪) |
| 鮫駅 | 0.09万/坪 (56.0年/49.9坪) | 49.1万/坪 (31.5年/69.6坪) | 6.6万/坪 (17.0年/99.8坪) |
| 陸奥白浜駅 | - | - | - |
| 種差海岸駅 | - | 50.4万/坪 (1.0年/66.6坪) | |
| 大久喜駅 | - | - | |
| 金浜駅 | - | 59.0万/坪 (0年/185坪) | 47.8万/坪 (33.0年/49.9坪) |
| 大蛇駅 | 6.4万/坪 (27.0年/145坪) | - | 4.6万/坪 (34.0年/221坪) |
| 階上駅 | 3.0万/坪 (56.0年/59.0坪) | - | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
八戸駅 57.2 万/坪(昨年同期比 +48.1 ％)
八戸駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 57.2万円/坪(17.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +48.1％( +18.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 13 件(１年前(2024年)に比べて +85.7％( +6件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 22.3年(昨年 28.2年から -20.9 ％減)。平均土地面積は 89.6 坪 (昨年 191.9 坪から -53.3 ％減)。平均建物面積は 39.7 坪 (昨年 90.3 坪から -56.0 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 28.2 年 → 2025年 22.3 年、-20.9 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 27.0 分 → 2025年 41.8 分、+55.0 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 42.9 ％ → 2025年 66.7 ％)
陸奥湊駅 31.2 万/坪(昨年同期比 +41.4 ％)
陸奥湊駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 31.2万円/坪(9.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +41.4％( +9.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(１年前(2024年)に比べて -28.6％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 29.4年(昨年 40.0年から -26.5 ％減)。平均土地面積は 70.5 坪 (昨年 108.6 坪から -35.1 ％減)。平均建物面積は 31.5 坪 (昨年 41.1 坪から -23.4 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 40.0 年 → 2025年 29.4 年、-26.5 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 66.7 ％ → 2025年 40.0 ％)
鮫駅 0.1 万/坪(昨年同期比 -99.8 ％)
鮫駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 0.09万円/坪(0.03万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -99.8％( -49.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -50.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 56.0年(昨年 31.5年から +77.8 ％増)。平均土地面積は 49.9 坪 (昨年 69.6 坪から -28.3 ％減)。平均建物面積は 54.5 坪 (昨年 59.0 坪から -7.7 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 8.5 分 → 2025年 5.0 分、-41.2 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 50.0 ％ → 2025年 100.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 31.5 年 → 2025年 56.0 年、+77.8 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 50.0 ％ → 2025年 100.0 ％)
本八戸駅 36.4 万/坪(昨年同期比 -49.7 ％)
本八戸駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 36.4万円/坪(11.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -49.7％( -36.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 22 件(１年前(2024年)に比べて +100.0％( +11件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 33.5年(昨年 34.6年から -3.2 ％減)。平均土地面積は 63.9 坪 (昨年 97.3 坪から -34.3 ％減)。平均建物面積は 40.0 坪 (昨年 45.4 坪から -11.8 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 45.5 ％ → 2025年 30.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 20.1 分 → 2025年 28.1 分、+39.8 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 36.4 ％ → 2025年 45.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示