【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年1月〜6月期のJR石北本線 (新旭川駅～網走駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 27.0万円/坪(8.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -13.3％( -4.1万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 137 件(１年前(2024年)に比べて -59.2％( -199件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 37.2年(昨年 34.3年から +8.5 ％増)。平均土地面積は 103.7 坪 (昨年 113.3 坪から -8.5 ％減)。平均建物面積は 49.6 坪 (昨年 48.9 坪から +1.6 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、建物面積 60 平方メートル未満のDINKS・子供が独立した老後世帯を対象とした中規模物件数が大きく増加、建物面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が増加。
値上がりした駅数は 8 駅に対して、値下がりした駅数は 8 駅。ほとんどの駅において下落した。愛別駅、相内駅、女満別駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは東相内駅で昨年に比べ +147.6 ％、坪単価は 59.8 万円/坪となった。
上位 2 駅(東相内駅、遠軽駅)は +129.0 ％(坪単価 +23.1 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(柏陽駅、端野駅)は -56.6 ％(坪単価 -26.2 万円/坪)の下落。
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 34.9 ％ → 2025年 39.7 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2024年 44.9 ％ → 2025年 48.9 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった東相内駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 59.8万円/坪(18.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +147.6％( +35.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2024年)に比べて -71.4％( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった愛別駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 4.7万円/坪(1.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +21.5％( +0.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -80.0％( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR石北本線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 新旭川駅 | 53.6万/坪 (44.5年/49.2坪) | 92.6万/坪 (1.1年/69.6坪) | 34.6万/坪 (33.4年/67.1坪) |
| 南永山駅 | 35.4万/坪 (35.4年/67.6坪) | 33.1万/坪 (38.3年/91.5坪) | 22.0万/坪 (38.6年/72.6坪) |
| 東旭川駅 | 41.7万/坪 (25.9年/86.7坪) | 37.4万/坪 (33.2年/103坪) | 26.7万/坪 (34.2年/78.9坪) |
| 桜岡駅 | - | - | - |
| 当麻駅 | - | 12.9万/坪 (49.5年/247坪) | 21.2万/坪 (31.5年/86.5坪) |
| 愛別駅 | 4.7万/坪 (50.0年/178坪) | 3.9万/坪 (44.5年/121坪) | 3.6万/坪 (31.5年/393坪) |
| 中愛別駅 | - | - | - |
| 安足間駅 | - | - | - |
| 上川駅 | 6.0万/坪 (45.0年/130坪) | 7.0万/坪 (42.4年/132坪) | 11.7万/坪 (24.5年/121坪) |
| 白滝駅 | - | - | |
| 丸瀬布駅 | - | 1.5万/坪 (40.7年/313坪) | 6.3万/坪 (39.4年/84.7坪) |
| 瀬戸瀬駅 | - | - | - |
| 遠軽駅 | 20.1万/坪 (38.1年/137坪) | 9.5万/坪 (43.1年/103坪) | 18.1万/坪 (37.2年/106坪) |
| 安国駅 | - | - | - |
| 生田原駅 | - | - | - |
| 西留辺蘂駅 | - | - | - |
| 留辺蘂駅 | 8.0万/坪 (36.7年/242坪) | 11.3万/坪 (37.0年/198坪) | 21.0万/坪 (22.3年/106坪) |
| 相内駅 | 15.8万/坪 (36.8年/110坪) | 8.3万/坪 (49.3年/99.8坪) | 3.2万/坪 (46.8年/139坪) |
| 東相内駅 | 59.8万/坪 (44.5年/68.1坪) | 24.1万/坪 (25.2年/173坪) | 14.1万/坪 (37.8年/69.6坪) |
| 西北見駅 | 39.1万/坪 (36.0年/90.0坪) | 34.8万/坪 (26.2年/123坪) | 39.0万/坪 (29.0年/106坪) |
| 北見駅 | 28.2万/坪 (36.2年/88.3坪) | 39.2万/坪 (31.5年/100.0坪) | 33.9万/坪 (31.5年/106坪) |
| 柏陽駅 | 27.3万/坪 (37.5年/79.5坪) | 69.7万/坪 (13.0年/82.2坪) | 37.8万/坪 (41.3年/65.0坪) |
| 愛し野駅 | 66.1万/坪 (16.3年/92.3坪) | - | - |
| 端野駅 | 9.2万/坪 (42.7年/113坪) | 19.3万/坪 (34.0年/207坪) | - |
| 緋牛内駅 | - | - | 0.29万/坪 (47.5年/275坪) |
| 美幌駅 | 11.9万/坪 (44.0年/262坪) | 12.6万/坪 (40.0年/120坪) | 34.5万/坪 (31.7年/125坪) |
| 女満別駅 | 19.5万/坪 (55.3年/133坪) | 10.4万/坪 (44.0年/113坪) | 9.1万/坪 (37.4年/106坪) |
| 呼人駅 | - | - | 40.4万/坪 (35.5年/99.8坪) |
| 網走駅 | 21.1万/坪 (38.0年/102坪) | 21.3万/坪 (40.3年/122坪) | 28.1万/坪 (35.0年/110坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
東相内駅 59.8 万/坪(昨年同期比 +147.6 ％)
東相内駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 59.8万円/坪(18.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +147.6％( +35.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2024年)に比べて -71.4％( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 44.5年(昨年 25.2年から +76.5 ％増)。平均土地面積は 68.1 坪 (昨年 173.3 坪から -60.7 ％減)。平均建物面積は 27.2 坪 (昨年 48.0 坪から -43.2 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 25.2 年 → 2025年 44.5 年、+76.5 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 13.0 分 → 2025年 17.0 分、+30.8 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 14.3 ％ → 2025年 100.0 ％)
遠軽駅 20.1 万/坪(昨年同期比 +110.4 ％)
遠軽駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 20.1万円/坪(6.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +110.4％( +10.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 11 件(１年前(2024年)に比べて -52.2％( -12件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 38.1年(昨年 43.1年から -11.7 ％減)。平均土地面積は 137.0 坪 (昨年 103.2 坪から +32.7 ％増)。平均建物面積は 67.2 坪 (昨年 41.7 坪から +61.1 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2024年 43.1 年 → 2025年 38.1 年、-11.7 ％と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 60.9 ％ → 2025年 45.5 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 19.0 分 → 2025年 24.5 分、+28.9 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2024年 34.8 ％ → 2025年 36.4 ％)
柏陽駅 27.3 万/坪(昨年同期比 -60.9 ％)
柏陽駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 27.3万円/坪(8.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -60.9％( -42.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 7 件(１年前(2024年)に比べて -22.2％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 37.5年(昨年 13.0年から +188.8 ％増)。平均土地面積は 79.5 坪 (昨年 82.2 坪から -3.2 ％減)。平均建物面積は 32.0 坪 (昨年 33.6 坪から -4.9 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 13.0 年 → 2025年 37.5 年、+188.8 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 25.0 ％ → 2025年 42.9 ％)
端野駅 9.2 万/坪(昨年同期比 -52.4 ％)
端野駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 9.2万円/坪(2.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -52.4％( -10.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2024年)に比べて -50.0％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 42.7年(昨年 34.0年から +25.4 ％増)。平均土地面積は 113.4 坪 (昨年 207.2 坪から -45.3 ％減)。平均建物面積は 31.8 坪 (昨年 32.9 坪から -3.4 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 16.8 分 → 2025年 11.0 分、-34.3 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 75.0 ％ → 2025年 50.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 34.0 年 → 2025年 42.7 年、+25.4 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 25.0 ％ → 2025年 50.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示