【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年1月〜12月期のJR富良野線 (旭川駅～富良野駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 35.9万円/坪(10.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -0.6％( -0.2万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 345 件(１年前(2023年)に比べて -41.6％( -246件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 33.1年(昨年 31.6年から +4.9 ％増)。平均土地面積は 99.9 坪 (昨年 104.3 坪から -4.2 ％減)。平均建物面積は 50.7 坪 (昨年 54.3 坪から -6.6 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加、築 40 年を超える高経年物件数が小幅増加。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。ほとんどの駅において下落した。旭川駅、美瑛駅は、昨年から 5 ％以上の値下がり。最も値下がりしたのは緑が丘駅で昨年に比べ -84.4 ％、坪単価は 8.3 万円/坪となった。
上位 2 駅(富良野駅、西神楽駅)は +155.9 ％(坪単価 +33.9 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(緑が丘駅、神楽岡駅)は -52.8 ％(坪単価 -27.4 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 0.5 ％ → 2024年 1.5 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 37.7 ％ → 2024年 37.3 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2023年 37.7 ％ → 2024年 40.2 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 13.1 ％ → 2024年 9.9 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった富良野駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 80.6万円/坪(24.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +190.9％( +52.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 21 件(１年前(2023年)に比べて -12.5％( -3件/坪)と不調に推移しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった緑が丘駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 8.3万円/坪(2.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -84.4％( -44.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -50.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR富良野線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 旭川駅 | 33.1万/坪 (32.8年/96.7坪) | 37.0万/坪 (31.0年/100坪) | 33.4万/坪 (31.2年/102坪) |
| 神楽岡駅 | 37.5万/坪 (33.8年/90.0坪) | 47.6万/坪 (19.4年/80.9坪) | 34.3万/坪 (32.5年/80.2坪) |
| 緑が丘駅 | 8.3万/坪 (51.5年/83.2坪) | 53.0万/坪 (36.4年/80.2坪) | 29.0万/坪 (29.3年/78.7坪) |
| 西御料駅 | - | 38.1万/坪 (24.8年/87.7坪) | 39.7万/坪 (21.8年/80.2坪) |
| 西瑞穂駅 | 52.2万/坪 (22.3年/74.1坪) | - | - |
| 西神楽駅 | 27.1万/坪 (31.4年/104坪) | 12.3万/坪 (41.0年/158坪) | 7.5万/坪 (42.9年/72.1坪) |
| 西聖和駅 | - | - | - |
| 千代ケ岡駅 | - | 13.3万/坪 (39.3年/165坪) | - |
| 北美瑛駅 | - | - | - |
| 美瑛駅 | 25.3万/坪 (36.1年/95.6坪) | 29.6万/坪 (41.1年/106坪) | 32.6万/坪 (31.5年/119坪) |
| 美馬牛駅 | - | - | - |
| 上富良野駅 | 32.9万/坪 (26.8年/149坪) | 16.4万/坪 (30.5年/118坪) | 19.1万/坪 (35.2年/209坪) |
| 西中駅 | - | - | - |
| 中富良野駅 | - | 28.9万/坪 (37.0年/274坪) | 12.1万/坪 (45.3年/286坪) |
| 鹿討駅 | - | - | - |
| 学田駅 | - | - | |
| 富良野駅 | 80.6万/坪 (38.6年/138坪) | 27.7万/坪 (37.4年/126坪) | 31.7万/坪 (39.9年/115坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
富良野駅 80.6 万/坪(昨年同期比 +190.9 ％)
富良野駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 80.6万円/坪(24.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +190.9％( +52.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 21 件(１年前(2023年)に比べて -12.5％( -3件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 38.6年(昨年 37.4年から +3.2 ％増)。平均土地面積は 137.7 坪 (昨年 126.4 坪から +8.9 ％増)。平均建物面積は 40.2 坪 (昨年 53.9 坪から -25.5 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 41.7 ％ → 2024年 38.1 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 17.4 分 → 2024年 34.6 分、+99.0 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 45.8 ％ → 2024年 52.4 ％)
西神楽駅 27.1 万/坪(昨年同期比 +120.9 ％)
西神楽駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 27.1万円/坪(8.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +120.9％( +14.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて -50.0％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 31.4年(昨年 41.0年から -23.5 ％減)。平均土地面積は 103.6 坪 (昨年 157.7 坪から -34.3 ％減)。平均建物面積は 39.3 坪 (昨年 43.1 坪から -8.8 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 41.0 年 → 2024年 31.4 年、-23.5 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 ％ → 2024年 50.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2023年 9.0 分 → 2024年 10.0 分、+11.1 ％と増加)
緑が丘駅 8.3 万/坪(昨年同期比 -84.4 ％)
緑が丘駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 8.3万円/坪(2.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -84.4％( -44.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -50.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 51.5年(昨年 36.4年から +41.6 ％増)。平均土地面積は 83.2 坪 (昨年 80.2 坪から +3.8 ％増)。平均建物面積は 42.4 坪 (昨年 36.3 坪から +16.7 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 22.5 分 → 2024年 10.0 分、-55.6 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 36.4 年 → 2024年 51.5 年、+41.6 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 ％ → 2024年 100.0 ％)
神楽岡駅 37.5 万/坪(昨年同期比 -21.2 ％)
神楽岡駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 37.5万円/坪(11.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -21.2％( -10.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(１年前(2023年)に比べて +100.0％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 33.8年(昨年 19.4年から +74.5 ％増)。平均土地面積は 90.0 坪 (昨年 80.9 坪から +11.2 ％増)。平均建物面積は 40.5 坪 (昨年 43.1 坪から -6.1 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 25.0 分 → 2024年 12.5 分、-50.0 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 19.4 年 → 2024年 33.8 年、+74.5 ％と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示