【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年1月〜3月期のJR御殿場線 (駿河小山駅～沼津駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 64.8万円/坪(19.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -15.0％( -11.5万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 61 件(１年前(2024年)に比べて -44.0％( -48件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 20.6年(昨年 13.3年から +54.9 ％増)。平均土地面積は 75.0 坪 (昨年 79.8 坪から -6.0 ％減)。平均建物面積は 55.2 坪 (昨年 51.1 坪から +8.1 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加、建物面積 60 平方メートル未満のDINKS・子供が独立した老後世帯を対象とした中規模物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 1 駅に対して、値下がりした駅数は 6 駅。ほとんどの駅において下落した。裾野駅は、昨年から 20 ％以上の値下がり。最も値下がりしたのは富士岡駅で昨年に比べ -37.5 ％、坪単価は 72.3 万円/坪となった。
上位 2 駅(岩波駅、裾野駅)は +130.2 ％(坪単価 +27.7 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(富士岡駅、長泉なめり駅)は -34.3 ％(坪単価 -38.1 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 3.9 ％ → 2025年 5.4 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 13.3 年 → 2025年 20.6 年、+54.9 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 5.8 ％ → 2025年 17.9 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 52.4 ％ → 2025年 35.7 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった大岡駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 100万円/坪(30.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -17.6％( -21.4万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
鉄道路線中、最低値の駅となった沼津駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 55.2万円/坪(16.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -21.0％( -14.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 29 件(１年前(2024年)に比べて -45.3％( -24件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR御殿場線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 駿河小山駅 | - | - | - |
| 足柄駅 | 94.0万/坪 (0年/60.5坪) | - | 22.5万/坪 (40.5年/74.1坪) |
| 御殿場駅 | 74.4万/坪 (19.0年/82.1坪) | 92.6万/坪 (10.6年/82.7坪) | 82.8万/坪 (14.8年/75.6坪) |
| 南御殿場駅 | - | 50.1万/坪 (11.5年/58.2坪) | - |
| 富士岡駅 | 72.3万/坪 (17.0年/52.9坪) | 116万/坪 (1.3年/52.4坪) | - |
| 岩波駅 | 79.2万/坪 (14.5年/94.2坪) | 21.8万/坪 (30.0年/189坪) | 71.7万/坪 (26.8年/113坪) |
| 裾野駅 | 60.4万/坪 (17.3年/48.4坪) | 62.4万/坪 (16.6年/122坪) | 81.4万/坪 (11.5年/64.4坪) |
| 長泉なめり駅 | 73.0万/坪 (21.0年/140坪) | 106万/坪 (3.8年/49.3坪) | 168万/坪 (1.0年/39.3坪) |
| 下土狩駅 | - | 162万/坪 (5.0年/48.4坪) | 40.7万/坪 (31.0年/89.2坪) |
| 大岡駅 | 100万/坪 (7.0年/62.0坪) | 122万/坪 (1.0年/52.9坪) | 73.2万/坪 (16.0年/47.9坪) |
| 沼津駅 | 55.2万/坪 (25.4年/69.8坪) | 69.8万/坪 (14.0年/63.9坪) | 64.8万/坪 (17.3年/62.8坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
岩波駅 79.2 万/坪(昨年同期比 +263.6 ％)
岩波駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 79.2万円/坪(24.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +263.6％( +57.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 8 件(１年前(2024年)に比べて +60.0％( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 14.5年(昨年 30.0年から -51.7 ％減)。平均土地面積は 94.2 坪 (昨年 188.8 坪から -50.1 ％減)。平均建物面積は 28.9 坪 (昨年 37.8 坪から -23.5 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 30.0 年 → 2025年 14.5 年、-51.7 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 114.0 分 → 2025年 54.9 分、-51.9 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 80.0 ％ → 2025年 25.0 ％)
裾野駅 60.4 万/坪(昨年同期比 -3.2 ％)
裾野駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 60.4万円/坪(18.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -3.2％( -2.0万円/坪)と小幅に下落しています。売買数は 7 件(１年前(2024年)に比べて -46.2％( -6件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 17.3年(昨年 16.6年から +4.5 ％増)。平均土地面積は 48.4 坪 (昨年 121.6 坪から -60.2 ％減)。平均建物面積は 34.4 坪 (昨年 65.0 坪から -47.2 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 19.6 分 → 2025年 13.2 分、-32.9 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 38.5 ％ → 2025年 57.1 ％)
富士岡駅 72.3 万/坪(昨年同期比 -37.5 ％)
富士岡駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 72.3万円/坪(21.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -37.5％( -43.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 17.0年(昨年 1.3年から +1174.1 ％増)。平均土地面積は 52.9 坪 (昨年 52.4 坪から +1.0 ％増)。平均建物面積は 132.1 坪 (昨年 33.8 坪から +291.0 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2024年 21.3 分 → 2025年 17.7 分、-17.2 ％と減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 1.3 年 → 2025年 17.0 年、+1174.1 ％と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 100.0 ％ → 2025年 33.3 ％)
長泉なめり駅 73.0 万/坪(昨年同期比 -31.0 ％)
長泉なめり駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 73.0万円/坪(22.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -31.0％( -32.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(１年前(2024年)に比べて -20.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 21.0年(昨年 3.8年から +460.0 ％増)。平均土地面積は 140.2 坪 (昨年 49.3 坪から +184.3 ％増)。平均建物面積は 184.5 坪 (昨年 33.3 坪から +454.5 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 18.2 分 → 2025年 9.8 分、-46.4 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 3.8 年 → 2025年 21.0 年、+460.0 ％と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 75.0 ％ → 2025年 50.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示