【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年1月〜6月期の東海道新幹線 (熱海駅～浜松駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 79.9万円/坪(24.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +3.2％( +2.5万円/坪)と小幅に上昇しています。売買数は 442 件(１年前(2024年)に比べて -63.3％( -763件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 23.3年(昨年 22.4年から +3.7 ％増)。平均土地面積は 78.3 坪 (昨年 82.5 坪から -5.0 ％減)。平均建物面積は 52.7 坪 (昨年 55.9 坪から -5.7 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加、建物面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が小幅増加。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。全体的に上昇基調。三島駅は、昨年から 10 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは三島駅で昨年に比べ +10.1 ％、坪単価は 93.0 万円/坪となった。
上位 2 駅(三島駅、熱海駅)は +7.0 ％(坪単価 +5.2 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(新富士駅、掛川駅)は -18.8 ％(坪単価 -11.4 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2024年 21.3 ％ → 2025年 19.3 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 0.4 ％ → 2025年 0.7 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 32.9 ％ → 2025年 39.5 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 29.9 ％ → 2025年 25.8 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった三島駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 93.0万円/坪(28.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +10.1％( +8.5万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 44 件(１年前(2024年)に比べて -69.2％( -99件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった掛川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 46.7万円/坪(14.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -17.9％( -10.2万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 20 件(１年前(2024年)に比べて -77.8％( -70件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 東海道新幹線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 熱海駅 | 48.1万/坪 (41.0年/123坪) | 46.2万/坪 (41.2年/108坪) | 60.8万/坪 (35.6年/120坪) |
| 三島駅 | 93.0万/坪 (24.4年/105坪) | 84.4万/坪 (23.3年/77.9坪) | 89.7万/坪 (19.9年/77.9坪) |
| 新富士駅 | 51.8万/坪 (21.8年/55.7坪) | 64.4万/坪 (13.9年/56.7坪) | 75.4万/坪 (11.9年/54.5坪) |
| 静岡駅 | 92.5万/坪 (22.8年/56.2坪) | 91.7万/坪 (19.9年/63.9坪) | 84.6万/坪 (21.3年/62.3坪) |
| 掛川駅 | 46.7万/坪 (27.3年/108坪) | 56.9万/坪 (23.7年/110坪) | 49.3万/坪 (27.2年/110坪) |
| 浜松駅 | 74.2万/坪 (21.5年/83.2坪) | 72.3万/坪 (22.6年/89.4坪) | 77.1万/坪 (20.5年/87.4坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
三島駅 93.0 万/坪(昨年同期比 +10.1 ％)
三島駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 93.0万円/坪(28.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +10.1％( +8.5万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 44 件(１年前(2024年)に比べて -69.2％( -99件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 24.4年(昨年 23.3年から +5.2 ％増)。平均土地面積は 104.8 坪 (昨年 77.9 坪から +34.6 ％増)。平均建物面積は 65.7 坪 (昨年 49.3 坪から +33.3 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2024年 29.2 分 → 2025年 26.1 分、-10.6 ％と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 25.4 ％ → 2025年 16.2 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 1.4 ％ → 2025年 2.3 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 30.0 ％ → 2025年 45.9 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 31.5 ％ → 2025年 18.9 ％)
熱海駅 48.1 万/坪(昨年同期比 +3.9 ％)
熱海駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 48.1万円/坪(14.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +3.9％( +1.8万円/坪)と小幅に上昇しています。売買数は 18 件(１年前(2024年)に比べて -51.4％( -19件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 41.0年(昨年 41.2年から -0.4 ％減)。平均土地面積は 122.6 坪 (昨年 108.1 坪から +13.4 ％増)。平均建物面積は 45.8 坪 (昨年 70.4 坪から -35.0 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 38.2 ％ → 2025年 29.4 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2024年 33.6 分 → 2025年 39.6 分、+17.7 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2024年 50.0 ％ → 2025年 52.9 ％)
新富士駅 51.8 万/坪(昨年同期比 -19.6 ％)
新富士駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 51.8万円/坪(15.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -19.6％( -12.7万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 5 件(１年前(2024年)に比べて -37.5％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 21.8年(昨年 13.9年から +56.7 ％増)。平均土地面積は 55.7 坪 (昨年 56.7 坪から -1.9 ％減)。平均建物面積は 37.5 坪 (昨年 37.2 坪から +0.7 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 13.9 年 → 2025年 21.8 年、+56.7 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 25.0 ％ → 2025年 60.0 ％)
掛川駅 46.7 万/坪(昨年同期比 -17.9 ％)
掛川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 46.7万円/坪(14.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -17.9％( -10.2万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 20 件(１年前(2024年)に比べて -77.8％( -70件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 27.3年(昨年 23.7年から +15.0 ％増)。平均土地面積は 108.3 坪 (昨年 110.0 坪から -1.6 ％減)。平均建物面積は 63.3 坪 (昨年 54.2 坪から +16.9 ％増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 1.1 ％ → 2025年 10.0 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 19.2 ％ → 2025年 16.7 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2024年 23.7 年 → 2025年 27.3 年、+15.0 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 38.4 ％ → 2025年 55.6 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 24.7 ％ → 2025年 11.1 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示