【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年7月〜9月期の東海道新幹線 (熱海駅～浜松駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 78.9万円/坪(23.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -3.3％( -2.7万円/坪)と小幅に下落しています。売買数は 281 件(１年前(2023年)に比べて -10.8％( -34件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 22.9年(昨年 21.0年から +9.1 ％増)。平均土地面積は 91.3 坪 (昨年 80.4 坪から +13.5 ％増)。平均建物面積は 62.1 坪 (昨年 54.4 坪から +14.2 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、土地面積 200 平方メートル超の土地面積が非常に広い物件数が大きく増加、土地面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が減少。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。静岡駅、掛川駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは掛川駅で昨年に比べ +89.4 ％、坪単価は 61.2 万円/坪となった。
上位 2 駅(掛川駅、静岡駅)は +55.8 ％(坪単価 +23.6 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(熱海駅、三島駅)は -41.8 ％(坪単価 -34.6 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 31.8 ％ → 2024年 31.7 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 0.7 ％ → 2024年 0.8 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 19.5 ％ → 2024年 23.8 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 33.2 ％ → 2024年 30.9 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった静岡駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 100万円/坪(30.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +22.2％( +18.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 72 件(１年前(2023年)に比べて -25.8％( -25件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった熱海駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 26.0万円/坪(7.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -64.6％( -47.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(１年前(2023年)に比べて -54.5％( -6件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 東海道新幹線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 熱海駅 | 26.0万/坪 (47.7年/106坪) | 73.5万/坪 (37.4年/150坪) | 58.7万/坪 (34.9年/129坪) |
| 三島駅 | 91.8万/坪 (20.3年/86.5坪) | 113万/坪 (17.2年/82.0坪) | 96.8万/坪 (16.5年/79.3坪) |
| 新富士駅 | 74.9万/坪 (8.3年/50.2坪) | 69.3万/坪 (21.5年/49.9坪) | 44.1万/坪 (22.5年/52.9坪) |
| 静岡駅 | 100万/坪 (20.6年/65.7坪) | 82.1万/坪 (21.9年/66.3坪) | 82.0万/坪 (21.4年/61.7坪) |
| 掛川駅 | 61.2万/坪 (20.1年/150坪) | 32.3万/坪 (32.5年/123坪) | 50.4万/坪 (24.0年/145坪) |
| 浜松駅 | 67.6万/坪 (24.7年/100坪) | 75.4万/坪 (19.6年/80.3坪) | 68.8万/坪 (20.2年/78.9坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
掛川駅 61.2 万/坪(昨年同期比 +89.4 ％)
掛川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 61.2万円/坪(18.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +89.4％( +28.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 17 件(１年前(2023年)に比べて +21.4％( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 20.1年(昨年 32.5年から -38.3 ％減)。平均土地面積は 149.5 坪 (昨年 122.7 坪から +21.9 ％増)。平均建物面積は 73.6 坪 (昨年 60.0 坪から +22.6 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 32.5 年 → 2024年 20.1 年、-38.3 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 11.1 ％ → 2024年 27.3 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 44.4 ％ → 2024年 54.5 ％)
静岡駅 100.4 万/坪(昨年同期比 +22.2 ％)
静岡駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 100万円/坪(30.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +22.2％( +18.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 72 件(１年前(2023年)に比べて -25.8％( -25件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 20.6年(昨年 21.9年から -5.7 ％減)。平均土地面積は 65.7 坪 (昨年 66.3 坪から -0.9 ％減)。平均建物面積は 57.3 坪 (昨年 63.0 坪から -9.2 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 37.6 ％ → 2024年 23.2 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 32.3 ％ → 2024年 36.2 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 17.2 ％ → 2024年 24.6 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 2.2 ％ → 2024年 1.4 ％)
熱海駅 26.0 万/坪(昨年同期比 -64.6 ％)
熱海駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 26.0万円/坪(7.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -64.6％( -47.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(１年前(2023年)に比べて -54.5％( -6件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 47.7年(昨年 37.4年から +27.5 ％増)。平均土地面積は 105.6 坪 (昨年 150.3 坪から -29.8 ％減)。平均建物面積は 85.3 坪 (昨年 48.3 坪から +76.8 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 37.4 年 → 2024年 47.7 年、+27.5 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 30.0 ％ → 2024年 40.0 ％)
三島駅 91.8 万/坪(昨年同期比 -19.1 ％)
三島駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 91.8万円/坪(27.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -19.1％( -21.6万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 44 件(１年前(2023年)に比べて -8.3％( -4件/坪)と弱含みに推移しています。)。
平均築年数は 20.3年(昨年 17.2年から +18.0 ％増)。平均土地面積は 86.5 坪 (昨年 82.0 坪から +5.4 ％増)。平均建物面積は 58.5 坪 (昨年 52.5 坪から +11.4 ％増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 2.1 ％ → 2024年 2.3 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 17.2 年 → 2024年 20.3 年、+18.0 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 17.8 ％ → 2024年 26.8 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 17.8 ％ → 2024年 22.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示