【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年10月〜12月期の伊豆急行線 (伊東駅～伊豆急下田駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 31.9万円/坪(9.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +3.9％( +1.2万円/坪)と小幅に上昇しています。売買数は 80 件(１年前(2023年)に比べて -2.4％( -2件/坪)と僅かに減少しています。)。
平均築年数は 39.4年(昨年 39.5年から -0.3 ％減)。平均土地面積は 127.5 坪 (昨年 129.7 坪から -1.6 ％減)。平均建物面積は 49.2 坪 (昨年 47.7 坪から +3.2 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、建物面積 60 平方メートル未満のDINKS・子供が独立した老後世帯を対象とした中規模物件数が大きく増加、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 7 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。片瀬白田駅、河津駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは伊豆稲取駅で昨年に比べ +216.1 ％、坪単価は 11.6 万円/坪となった。
上位 2 駅(伊豆稲取駅、稲梓駅)は +175.9 ％(坪単価 +7.5 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(川奈駅、伊豆高原駅)は -46.8 ％(坪単価 -18.0 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 46.2 ％ → 2024年 39.7 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 30.6 分 → 2024年 37.1 分、+21.5 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 44.9 ％ → 2024年 56.4 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 8.5 ％ → 2024年 3.8 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった伊東駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 78.6万円/坪(23.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +103.9％( +40.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 8 件(１年前(2023年)に比べて -11.1％( -1件/坪)と不調に推移しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった河津駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 8.3万円/坪(2.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +30.6％( +2.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
| 伊豆急行線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 伊東駅 | 78.6万/坪 (50.2年/104坪) | 38.6万/坪 (44.2年/130坪) | 50.4万/坪 (37.8年/71.6坪) |
| 南伊東駅 | 12.9万/坪 (42.8年/81.7坪) | 17.2万/坪 (38.6年/94.4坪) | 17.8万/坪 (38.1年/76.1坪) |
| 川奈駅 | 15.0万/坪 (40.1年/252坪) | 30.4万/坪 (36.4年/110坪) | 54.1万/坪 (21.6年/49.0坪) |
| 富戸駅 | 30.1万/坪 (37.5年/134坪) | 32.5万/坪 (34.3年/151坪) | 39.9万/坪 (31.5年/164坪) |
| 城ケ崎海岸駅 | 33.4万/坪 (33.9年/148坪) | 28.9万/坪 (42.1年/190坪) | 67.2万/坪 (27.9年/213坪) |
| 伊豆高原駅 | 27.5万/坪 (34.7年/174坪) | 48.1万/坪 (38.2年/144坪) | 41.4万/坪 (34.4年/155坪) |
| 伊豆大川駅 | 31.3万/坪 (28.8年/203坪) | - | 22.0万/坪 (40.8年/103坪) |
| 伊豆北川駅 | 5.1万/坪 (57.8年/54.5坪) | - | - |
| 伊豆熱川駅 | 8.7万/坪 (38.8年/108坪) | 14.9万/坪 (32.8年/133坪) | 14.4万/坪 (32.8年/126坪) |
| 片瀬白田駅 | 26.7万/坪 (34.3年/101坪) | 21.5万/坪 (49.3年/99.8坪) | 24.9万/坪 (30.3年/110坪) |
| 伊豆稲取駅 | 11.6万/坪 (54.8年/43.9坪) | 3.7万/坪 (56.8年/99.8坪) | 23.8万/坪 (31.3年/56.0坪) |
| 今井浜海岸駅 | - | - | - |
| 河津駅 | 8.3万/坪 (52.3年/108坪) | 6.4万/坪 (45.8年/66.6坪) | - |
| 稲梓駅 | 12.4万/坪 (39.8年/45.4坪) | 5.3万/坪 (47.8年/169坪) | 26.4万/坪 (32.8年/257坪) |
| 蓮台寺駅 | - | - | 63.1万/坪 (21.3年/45.4坪) |
| 伊豆急下田駅 | 39.8万/坪 (39.9年/79.4坪) | 18.6万/坪 (43.2年/108坪) | 40.6万/坪 (44.1年/79.3坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
伊豆稲取駅 11.6 万/坪(昨年同期比 +216.1 ％)
伊豆稲取駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 11.6万円/坪(3.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +216.1％( +7.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて +100.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 54.8年(昨年 56.8年から -3.5 ％減)。平均土地面積は 43.9 坪 (昨年 99.8 坪から -56.1 ％減)。平均建物面積は 23.4 坪 (昨年 81.7 坪から -71.3 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 100.0 ％ → 2024年 100.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 3.0 分 → 2024年 18.0 分、+500.0 ％と大きく増加)
稲梓駅 12.4 万/坪(昨年同期比 +135.7 ％)
稲梓駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 12.4万円/坪(3.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +135.7％( +7.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 39.8年(昨年 47.8年から -16.7 ％減)。平均土地面積は 45.4 坪 (昨年 169.4 坪から -73.2 ％減)。平均建物面積は 24.2 坪 (昨年 66.6 坪から -63.6 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 47.8 年 → 2024年 39.8 年、-16.7 ％と減少)
川奈駅 15.0 万/坪(昨年同期比 -50.6 ％)
川奈駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 15.0万円/坪(4.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -50.6％( -15.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(１年前(2023年)に比べて -66.7％( -6件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 40.1年(昨年 36.4年から +10.2 ％増)。平均土地面積は 251.6 坪 (昨年 109.6 坪から +129.6 ％増)。平均建物面積は 56.5 坪 (昨年 43.0 坪から +31.2 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 36.4 年 → 2024年 40.1 年、+10.2 ％と増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 18.6 分 → 2024年 24.7 分、+32.9 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 25.0 ％ → 2024年 33.3 ％)
伊豆高原駅 27.5 万/坪(昨年同期比 -43.0 ％)
伊豆高原駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 27.5万円/坪(8.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -43.0％( -20.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 17 件(１年前(2023年)に比べて -5.6％( -1件/坪)と弱含みに推移しています。)。
平均築年数は 34.7年(昨年 38.2年から -9.2 ％減)。平均土地面積は 173.6 坪 (昨年 144.3 坪から +20.3 ％増)。平均建物面積は 44.8 坪 (昨年 43.2 坪から +3.8 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 ％ → 2024年 23.5 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2023年 32.2 分 → 2024年 37.9 分、+18.0 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 33.3 ％ → 2024年 70.6 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示