【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年1月〜6月期の北しなの線 (長野駅~黒姫駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 66.8万円/坪(20.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2024年)に比べて +15.0%( +8.7万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 75 件(1年前(2024年)に比べて -52.5%( -83件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 28.4年(昨年 31.4年から -9.4 %減)。平均土地面積は 107.1 坪 (昨年 119.0 坪から -10.0 %減)。平均建物面積は 48.1 坪 (昨年 45.8 坪から +4.9 %増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加、土地面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。全体的に上昇基調。北長野駅、牟礼駅、黒姫駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは北長野駅で昨年に比べ +50.8 %、坪単価は 117 万円/坪となった。
上位 2 駅(北長野駅、黒姫駅)は +44.4 %(坪単価 +24.0 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(豊野駅、古間駅)は -61.0 %(坪単価 -39.5 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 1.9 % → 2025年 6.9 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 14.8 % → 2025年 23.6 %)
価格下落要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 2.8 % → 2025年 1.4 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった北長野駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 117万円/坪(35.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2024年)に比べて +50.8%( +39.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 9 件(1年前(2024年)に比べて -30.8%( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった豊野駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 8.7万円/坪(2.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2024年)に比べて -89.4%( -73.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(1年前(2024年)に比べて -50.0%( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 北しなの線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 長野駅 | 72.2万/坪 (28.1年/88.8坪) | 69.9万/坪 (29.3年/107坪) | 67.6万/坪 (27.1年/120坪) |
| 北長野駅 | 117万/坪 (12.2年/94.1坪) | 77.6万/坪 (29.8年/58.9坪) | 85.6万/坪 (16.3年/91.4坪) |
| 三才駅 | 47.6万/坪 (32.0年/68.9坪) | 45.5万/坪 (29.5年/76.5坪) | 51.8万/坪 (29.7年/85.8坪) |
| 豊野駅 | 8.7万/坪 (57.0年/178坪) | 81.9万/坪 (9.5年/93.8坪) | 56.5万/坪 (17.6年/89.7坪) |
| 牟礼駅 | 22.2万/坪 (36.3年/149坪) | 17.2万/坪 (41.0年/205坪) | 20.9万/坪 (39.6年/155坪) |
| 古間駅 | 11.8万/坪 (29.0年/333坪) | 17.4万/坪 (52.5年/193坪) | 6.8万/坪 (34.0年/206坪) |
| 黒姫駅 | 30.8万/坪 (37.2年/224坪) | 22.3万/坪 (37.9年/228坪) | 7.2万/坪 (38.4年/164坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
北長野駅 117.1 万/坪(昨年同期比 +50.8 %)
北長野駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 117万円/坪(35.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2024年)に比べて +50.8%( +39.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 9 件(1年前(2024年)に比べて -30.8%( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 12.2年(昨年 29.8年から -59.1 %減)。平均土地面積は 94.1 坪 (昨年 58.9 坪から +59.9 %増)。平均建物面積は 50.6 坪 (昨年 34.4 坪から +47.0 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 29.8 年 → 2025年 12.2 年、-59.1 %と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 16.7 % → 2025年 62.5 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 8.3 % → 2025年 37.5 %)
黒姫駅 30.8 万/坪(昨年同期比 +37.9 %)
黒姫駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 30.8万円/坪(9.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2024年)に比べて +37.9%( +8.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(1年前(2024年)に比べて -66.7%( -12件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 37.2年(昨年 37.9年から -1.8 %減)。平均土地面積は 223.6 坪 (昨年 228.3 坪から -2.1 %減)。平均建物面積は 56.2 坪 (昨年 42.4 坪から +32.4 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2024年 37.1 分 → 2025年 32.8 分、-11.4 %と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2024年 50.0 % → 2025年 50.0 %)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 37.5 % → 2025年 50.0 %)
豊野駅 8.7 万/坪(昨年同期比 -89.4 %)
豊野駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 8.7万円/坪(2.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2024年)に比べて -89.4%( -73.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(1年前(2024年)に比べて -50.0%( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 57.0年(昨年 9.5年から +499.8 %増)。平均土地面積は 178.5 坪 (昨年 93.8 坪から +90.3 %増)。平均建物面積は 28.7 坪 (昨年 32.5 坪から -11.6 %減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 16.0 分 → 2025年 3.0 分、-81.2 %と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 9.5 年 → 2025年 57.0 年、+499.8 %と大きく増加)
古間駅 11.8 万/坪(昨年同期比 -32.6 %)
古間駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 11.8万円/坪(3.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2024年)に比べて -32.6%( -5.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(1年前(2024年)に比べて -83.3%( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 29.0年(昨年 52.5年から -44.8 %減)。平均土地面積は 332.8 坪 (昨年 193.0 坪から +72.4 %増)。平均建物面積は 136.1 坪 (昨年 50.2 坪から +171.4 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 52.5 年 → 2025年 29.0 年、-44.8 %と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 37.8 分 → 2025年 120.0 分、+217.2 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 20.0 % → 2025年 100.0 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示