【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年1月〜12月期のしなの鉄道線 (軽井沢駅～篠ノ井駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 101万円/坪(30.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +23.2％( +19.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 430 件(１年前(2023年)に比べて -7.1％( -33件/坪)と弱含みに推移しています。)。
平均築年数は 28.0年(昨年 27.7年から +1.0 ％増)。平均土地面積は 151.0 坪 (昨年 156.4 坪から -3.5 ％減)。平均建物面積は 45.5 坪 (昨年 45.3 坪から +0.4 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加、建物面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が小幅増加。
値上がりした駅数は 10 駅に対して、値下がりした駅数は 7 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。軽井沢駅、御代田駅、上田駅、テクノさかき駅、戸倉駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは西上田駅で昨年に比べ +190.1 ％、坪単価は 77.7 万円/坪となった。
上位 2 駅(西上田駅、テクノさかき駅)は +128.7 ％(坪単価 +32.2 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(坂城駅、滋野駅)は -57.2 ％(坪単価 -15.4 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 0.7 ％ → 2024年 2.8 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 33.9 ％ → 2024年 29.9 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2023年 30.3 ％ → 2024年 33.3 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 20.6 ％ → 2024年 19.4 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった軽井沢駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 246万円/坪(74.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +54.3％( +86.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 56 件(１年前(2023年)に比べて +27.3％( +12件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった坂城駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 8.6万円/坪(2.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -67.8％( -18.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 6 件(１年前(2023年)に比べて -33.3％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
| しなの鉄道線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 軽井沢駅 | 246万/坪 (31.9年/208坪) | 159万/坪 (31.9年/202坪) | 155万/坪 (31.8年/200坪) |
| 中軽井沢駅 | 176万/坪 (25.8年/196坪) | 154万/坪 (26.5年/215坪) | 116万/坪 (27.7年/217坪) |
| 信濃追分駅 | 133万/坪 (24.9年/197坪) | 152万/坪 (20.1年/248坪) | 107万/坪 (20.3年/262坪) |
| 御代田駅 | 70.4万/坪 (24.1年/152坪) | 47.6万/坪 (37.6年/149坪) | 89.5万/坪 (25.1年/141坪) |
| 平原駅 | 33.6万/坪 (30.8年/141坪) | - | 27.9万/坪 (28.2年/110坪) |
| 小諸駅 | 33.0万/坪 (34.7年/112坪) | 45.9万/坪 (31.8年/187坪) | 33.3万/坪 (32.4年/151坪) |
| 滋野駅 | 14.5万/坪 (38.3年/152坪) | 27.2万/坪 (38.2年/178坪) | 36.6万/坪 (24.6年/211坪) |
| 田中駅 | 46.2万/坪 (31.0年/122坪) | 60.5万/坪 (22.5年/111坪) | 34.3万/坪 (31.8年/139坪) |
| 大屋駅 | 26.8万/坪 (35.8年/163坪) | 24.0万/坪 (37.1年/177坪) | 29.6万/坪 (32.1年/141坪) |
| 信濃国分寺駅 | 78.5万/坪 (20.1年/94.6坪) | 65.9万/坪 (20.4年/82.4坪) | 71.9万/坪 (13.8年/140坪) |
| 上田駅 | 57.1万/坪 (28.8年/121坪) | 45.3万/坪 (29.0年/108坪) | 40.0万/坪 (33.4年/138坪) |
| 西上田駅 | 77.7万/坪 (0.4年/60.5坪) | 26.8万/坪 (37.8年/161坪) | 59.5万/坪 (27.6年/68.4坪) |
| テクノさかき駅 | 33.4万/坪 (23.3年/88.9坪) | 20.0万/坪 (39.8年/141坪) | 42.0万/坪 (30.0年/240坪) |
| 坂城駅 | 8.6万/坪 (37.8年/105坪) | 26.9万/坪 (34.0年/145坪) | 28.1万/坪 (21.4年/168坪) |
| 戸倉駅 | 41.7万/坪 (26.9年/104坪) | 33.2万/坪 (28.2年/122坪) | 33.8万/坪 (30.9年/103坪) |
| 千曲駅 | 52.0万/坪 (20.9年/142坪) | 62.7万/坪 (14.0年/71.5坪) | 88.2万/坪 (16.2年/84.2坪) |
| 屋代駅 | 57.9万/坪 (18.1年/68.4坪) | 54.1万/坪 (16.8年/73.6坪) | 64.5万/坪 (16.0年/75.4坪) |
| 屋代高校前駅 | - | 44.8万/坪 (26.3年/122坪) | 40.6万/坪 (29.3年/93.9坪) |
| 篠ノ井駅 | 61.4万/坪 (29.4年/127坪) | 67.6万/坪 (16.7年/94.5坪) | 68.3万/坪 (17.4年/79.5坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
西上田駅 77.7 万/坪(昨年同期比 +190.1 ％)
西上田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 77.7万円/坪(23.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +190.1％( +50.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2023年)に比べて -57.1％( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 0.4年(昨年 37.8年から -98.9 ％減)。平均土地面積は 60.5 坪 (昨年 160.5 坪から -62.3 ％減)。平均建物面積は 33.8 坪 (昨年 51.6 坪から -34.6 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 37.8 年 → 2024年 0.4 年、-98.9 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 19.4 分 → 2024年 23.3 分、+20.1 ％と大きく増加)
テクノさかき駅 33.4 万/坪(昨年同期比 +67.3 ％)
テクノさかき駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 33.4万円/坪(10.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +67.3％( +13.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 8 件(１年前(2023年)に比べて -27.3％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 23.3年(昨年 39.8年から -41.5 ％減)。平均土地面積は 88.9 坪 (昨年 141.5 坪から -37.2 ％減)。平均建物面積は 37.4 坪 (昨年 53.9 坪から -30.6 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 39.8 年 → 2024年 23.3 年、-41.5 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 ％ → 2024年 12.5 ％)
坂城駅 8.6 万/坪(昨年同期比 -67.8 ％)
坂城駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 8.6万円/坪(2.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -67.8％( -18.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 6 件(１年前(2023年)に比べて -33.3％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 37.8年(昨年 34.0年から +11.2 ％増)。平均土地面積は 105.4 坪 (昨年 145.2 坪から -27.4 ％減)。平均建物面積は 43.4 坪 (昨年 38.5 坪から +12.7 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 37.5 ％ → 2024年 20.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 34.0 年 → 2024年 37.8 年、+11.2 ％と増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 19.3 分 → 2024年 26.3 分、+36.2 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 ％ → 2024年 80.0 ％)
滋野駅 14.5 万/坪(昨年同期比 -46.6 ％)
滋野駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 14.5万円/坪(4.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -46.6％( -12.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 15 件(１年前(2023年)に比べて +7.1％( +1件/坪)と堅調に推移しています。)。
平均築年数は 38.3年(昨年 38.2年から +0.3 ％増)。平均土地面積は 151.9 坪 (昨年 178.4 坪から -14.9 ％減)。平均建物面積は 31.9 坪 (昨年 34.6 坪から -7.8 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 42.9 ％ → 2024年 38.5 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 44.5 分 → 2024年 76.0 分、+70.8 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2023年 57.1 ％ → 2024年 61.5 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示