【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年4月〜6月期のJR両毛線 (新前橋駅～桐生駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 58.0万円/坪(17.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +8.6％( +4.6万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 91 件(１年前(2024年)に比べて -33.1％( -45件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 21.2年(昨年 26.7年から -20.6 ％減)。平均土地面積は 82.1 坪 (昨年 119.2 坪から -31.1 ％減)。平均建物面積は 42.8 坪 (昨年 58.2 坪から -26.3 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加、建物面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。全体的に上昇基調。前橋大島駅、伊勢崎駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは桐生駅で昨年に比べ +121.6 ％、坪単価は 34.2 万円/坪となった。
上位 2 駅(桐生駅、伊勢崎駅)は +86.3 ％(坪単価 +19.5 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(前橋駅、岩宿駅)は -8.7 ％(坪単価 -5.6 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 26.7 年 → 2025年 21.2 年、-20.6 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 21.1 ％ → 2025年 39.1 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 35.2 ％ → 2025年 27.6 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった新前橋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 75.5万円/坪(22.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +13.9％( +9.2万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 13 件(１年前(2024年)に比べて -13.3％( -2件/坪)と不調に推移しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった桐生駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 34.2万円/坪(10.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +121.6％( +18.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 10 件(１年前(2024年)に比べて -16.7％( -2件/坪)と不調に推移しています。)。
| JR両毛線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 新前橋駅 | 75.5万/坪 (20.3年/59.9坪) | 66.3万/坪 (22.7年/94.7坪) | 60.2万/坪 (18.4年/71.4坪) |
| 前橋駅 | 62.5万/坪 (17.4年/73.4坪) | 69.2万/坪 (21.5年/83.9坪) | 59.6万/坪 (20.2年/78.8坪) |
| 前橋大島駅 | 66.6万/坪 (13.5年/66.6坪) | 52.4万/坪 (27.8年/99.1坪) | 26.4万/坪 (35.5年/111坪) |
| 駒形駅 | 57.5万/坪 (11.0年/68.6坪) | 60.9万/坪 (29.1年/152坪) | 40.1万/坪 (21.3年/140坪) |
| 伊勢崎駅 | 59.7万/坪 (16.7年/94.9坪) | 39.6万/坪 (33.2年/137坪) | 53.0万/坪 (22.4年/83.8坪) |
| 国定駅 | 43.9万/坪 (24.8年/93.4坪) | 42.1万/坪 (18.9年/171坪) | 59.5万/坪 (11.7年/89.2坪) |
| 岩宿駅 | 52.9万/坪 (37.3年/163坪) | 57.3万/坪 (19.5年/79.8坪) | 68.8万/坪 (21.1年/141坪) |
| 桐生駅 | 34.2万/坪 (46.6年/102坪) | 15.4万/坪 (41.0年/178坪) | 19.1万/坪 (39.4年/70.1坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
桐生駅 34.2 万/坪(昨年同期比 +121.6 ％)
桐生駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 34.2万円/坪(10.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +121.6％( +18.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 10 件(１年前(2024年)に比べて -16.7％( -2件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 46.6年(昨年 41.0年から +13.7 ％増)。平均土地面積は 101.8 坪 (昨年 177.8 坪から -42.8 ％減)。平均建物面積は 41.2 坪 (昨年 93.4 坪から -55.9 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 63.6 ％ → 2025年 33.3 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2024年 41.0 年 → 2025年 46.6 年、+13.7 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 36.4 ％ → 2025年 66.7 ％)
伊勢崎駅 59.7 万/坪(昨年同期比 +51.0 ％)
伊勢崎駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 59.7万円/坪(18.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +51.0％( +20.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 21 件(１年前(2024年)に比べて -27.6％( -8件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 16.7年(昨年 33.2年から -49.6 ％減)。平均土地面積は 94.9 坪 (昨年 137.2 坪から -30.8 ％減)。平均建物面積は 45.5 坪 (昨年 72.8 坪から -37.6 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 33.2 年 → 2025年 16.7 年、-49.6 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 10.7 ％ → 2025年 47.4 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 42.9 ％ → 2025年 15.8 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 25.0 ％ → 2025年 31.6 ％)
前橋駅 62.5 万/坪(昨年同期比 -9.7 ％)
前橋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 62.5万円/坪(18.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -9.7％( -6.7万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 21 件(１年前(2024年)に比べて -52.3％( -23件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 17.4年(昨年 21.5年から -19.1 ％減)。平均土地面積は 73.4 坪 (昨年 83.9 坪から -12.5 ％減)。平均建物面積は 36.4 坪 (昨年 47.7 坪から -23.8 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2024年 21.5 年 → 2025年 17.4 年、-19.1 ％と減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 37.9 分 → 2025年 29.7 分、-21.5 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 36.6 ％ → 2025年 50.0 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 22.0 ％ → 2025年 15.0 ％)
岩宿駅 52.9 万/坪(昨年同期比 -7.7 ％)
岩宿駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 52.9万円/坪(16.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -7.7％( -4.4万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -75.0％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 37.3年(昨年 19.5年から +91.0 ％増)。平均土地面積は 163.4 坪 (昨年 79.8 坪から +104.7 ％増)。平均建物面積は 30.3 坪 (昨年 32.1 坪から -5.9 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 19.5 年 → 2025年 37.3 年、+91.0 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 20.0 分 → 2025年 30.0 分、+50.0 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 25.0 ％ → 2025年 100.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示