【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年1月〜6月期のJR上越線 (高崎駅～湯檜曽駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 71.2万円/坪(21.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +10.6％( +6.8万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 203 件(１年前(2024年)に比べて -57.5％( -275件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 16.8年(昨年 24.0年から -29.9 ％減)。平均土地面積は 80.5 坪 (昨年 94.7 坪から -15.0 ％減)。平均建物面積は 43.7 坪 (昨年 51.0 坪から -14.4 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加、土地面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 8 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。群馬総社駅、沼田駅、後閑駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは水上駅で昨年に比べ +157.8 ％、坪単価は 11.8 万円/坪となった。
上位 2 駅(水上駅、沼田駅)は +109.0 ％(坪単価 +13.0 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(高崎駅、八木原駅)は -16.5 ％(坪単価 -12.4 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 24.0 年 → 2025年 16.8 年、-29.9 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 29.1 ％ → 2025年 48.5 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 26.8 ％ → 2025年 16.3 ％)
価格下落要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 2.2 ％ → 2025年 0.5 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2024年 2.6 ％ → 2025年 2.5 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった高崎駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 82.7万円/坪(25.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -17.6％( -17.6万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 48 件(１年前(2024年)に比べて -58.6％( -68件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった水上駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 11.8万円/坪(3.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +157.8％( +7.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -80.0％( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR上越線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 高崎駅 | 82.7万/坪 (19.8年/67.1坪) | 100万/坪 (23.3年/65.9坪) | 85.1万/坪 (20.3年/82.5坪) |
| 高崎問屋町駅 | 79.6万/坪 (11.5年/60.7坪) | 70.6万/坪 (20.3年/93.0坪) | 84.8万/坪 (14.6年/102坪) |
| 井野駅 | 74.2万/坪 (10.5年/78.8坪) | 66.0万/坪 (20.3年/90.0坪) | 66.8万/坪 (16.5年/90.6坪) |
| 新前橋駅 | 72.5万/坪 (17.0年/69.2坪) | 67.0万/坪 (21.3年/79.0坪) | 65.1万/坪 (19.2年/75.3坪) |
| 群馬総社駅 | 65.4万/坪 (15.0年/99.9坪) | 49.6万/坪 (25.6年/102坪) | 54.6万/坪 (21.5年/101坪) |
| 八木原駅 | 39.4万/坪 (23.3年/97.2坪) | 46.7万/坪 (18.2年/140坪) | 47.1万/坪 (17.1年/110坪) |
| 渋川駅 | 22.8万/坪 (41.6年/78.7坪) | 26.2万/坪 (36.7年/115坪) | 39.1万/坪 (23.4年/95.7坪) |
| 敷島駅 | - | 30.2万/坪 (18.4年/166坪) | 16.5万/坪 (38.5年/95.3坪) |
| 津久田駅 | - | - | - |
| 岩本駅 | 38.9万/坪 (32.0年/197坪) | 37.7万/坪 (21.2年/231坪) | 37.1万/坪 (30.5年/219坪) |
| 沼田駅 | 50.2万/坪 (33.9年/152坪) | 31.3万/坪 (27.9年/138坪) | 28.9万/坪 (33.9年/135坪) |
| 後閑駅 | 13.6万/坪 (0年/363坪) | 10.5万/坪 (39.2年/131坪) | 27.1万/坪 (33.7年/167坪) |
| 上牧駅 | - | 21.5万/坪 (23.5年/142坪) | 10.1万/坪 (46.2年/197坪) |
| 水上駅 | 11.8万/坪 (0年/303坪) | 4.6万/坪 (41.4年/106坪) | 2.3万/坪 (52.8年/43.1坪) |
| 湯檜曽駅 | - | 2.8万/坪 (44.8年/263坪) | 40.9万/坪 (33.5年/166坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
水上駅 11.8 万/坪(昨年同期比 +157.8 ％)
水上駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 11.8万円/坪(3.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +157.8％( +7.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -80.0％( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均土地面積は 302.5 坪 (昨年 105.9 坪から +185.7 ％増)。平均建物面積は 21.2 坪 (昨年 50.3 坪から -57.9 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 26.6 分 → 2025年 21.0 分、-21.1 ％と大きく減少)
沼田駅 50.2 万/坪(昨年同期比 +60.2 ％)
沼田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 50.2万円/坪(15.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +60.2％( +18.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 8 件(１年前(2024年)に比べて -73.3％( -22件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 33.9年(昨年 27.9年から +21.2 ％増)。平均土地面積は 151.7 坪 (昨年 138.1 坪から +9.8 ％増)。平均建物面積は 65.0 坪 (昨年 70.7 坪から -8.0 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 27.9 年 → 2025年 33.9 年、+21.2 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 42.9 ％ → 2025年 66.7 ％)
高崎駅 82.7 万/坪(昨年同期比 -17.6 ％)
高崎駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 82.7万円/坪(25.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -17.6％( -17.6万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 48 件(１年前(2024年)に比べて -58.6％( -68件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 19.8年(昨年 23.3年から -15.1 ％減)。平均土地面積は 67.1 坪 (昨年 65.9 坪から +1.8 ％増)。平均建物面積は 49.1 坪 (昨年 46.9 坪から +4.7 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2024年 23.3 年 → 2025年 19.8 年、-15.1 ％と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 34.5 ％ → 2025年 44.7 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 1.8 ％ → 2025年 4.3 ％)
八木原駅 39.4 万/坪(昨年同期比 -15.5 ％)
八木原駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 39.4万円/坪(11.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -15.5％( -7.2万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 8 件(１年前(2024年)に比べて -69.2％( -18件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 23.3年(昨年 18.2年から +28.4 ％増)。平均土地面積は 97.2 坪 (昨年 140.1 坪から -30.6 ％減)。平均建物面積は 38.4 坪 (昨年 62.8 坪から -38.9 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2024年 29.4 分 → 2025年 26.0 分、-11.5 ％と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 33.3 ％ → 2025年 37.5 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 18.2 年 → 2025年 23.3 年、+28.4 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 12.5 ％ → 2025年 25.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示