【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年1月〜3月期のJR上越線 (高崎駅～湯檜曽駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 69.9万円/坪(21.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +4.5％( +3.0万円/坪)と小幅に上昇しています。売買数は 125 件(１年前(2024年)に比べて +28.9％( +28件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 18.2年(昨年 20.6年から -11.3 ％減)。平均土地面積は 82.2 坪 (昨年 94.3 坪から -12.9 ％減)。平均建物面積は 47.0 坪 (昨年 50.1 坪から -6.3 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 7 駅に対して、値下がりした駅数は 1 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。井野駅、新前橋駅、渋川駅、沼田駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは岩本駅で昨年に比べ +364.4 ％、坪単価は 38.9 万円/坪となった。
上位 2 駅(岩本駅、沼田駅)は +211.1 ％(坪単価 +25.4 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(高崎駅、群馬総社駅)は -2.1 ％(坪単価 -2.6 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2024年 20.6 年 → 2025年 18.2 年、-11.3 ％と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 36.0 ％ → 2025年 46.3 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 22.5 ％ → 2025年 15.7 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 23.6 ％ → 2025年 30.6 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 1.1 ％ → 2025年 0.8 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった高崎駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 84.3万円/坪(25.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -8.5％( -7.8万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 27 件(１年前(2024年)に比べて -20.6％( -7件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった渋川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 22.8万円/坪(6.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +41.8％( +6.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(１年前(2024年)に比べて +25.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
| JR上越線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 高崎駅 | 84.3万/坪 (23.2年/70.8坪) | 92.1万/坪 (19.7年/75.5坪) | 99.2万/坪 (17.6年/99.6坪) |
| 高崎問屋町駅 | 84.0万/坪 (10.2年/62.3坪) | 78.1万/坪 (32.0年/223坪) | 72.3万/坪 (19.8年/96.6坪) |
| 井野駅 | 71.4万/坪 (11.3年/83.3坪) | 58.4万/坪 (15.5年/104坪) | 53.4万/坪 (21.3年/62.4坪) |
| 新前橋駅 | 70.8万/坪 (15.1年/74.4坪) | 57.1万/坪 (21.0年/62.4坪) | 63.0万/坪 (20.1年/89.8坪) |
| 群馬総社駅 | 60.9万/坪 (18.1年/84.7坪) | 58.4万/坪 (17.7年/88.4坪) | 67.3万/坪 (19.6年/84.0坪) |
| 八木原駅 | 44.1万/坪 (19.9年/102坪) | - | 51.1万/坪 (15.4年/97.6坪) |
| 渋川駅 | 22.8万/坪 (41.6年/78.7坪) | 16.1万/坪 (43.0年/143坪) | 30.8万/坪 (39.7年/68.1坪) |
| 敷島駅 | - | 33.1万/坪 (12.0年/106坪) | - |
| 津久田駅 | - | - | - |
| 岩本駅 | 38.9万/坪 (32.0年/197坪) | 8.4万/坪 (20.0年/127坪) | 23.0万/坪 (26.0年/244坪) |
| 沼田駅 | 55.3万/坪 (33.9年/140坪) | 35.0万/坪 (19.6年/100坪) | 21.3万/坪 (43.7年/124坪) |
| 後閑駅 | 13.6万/坪 (0年/363坪) | - | 27.6万/坪 (41.5年/118坪) |
| 上牧駅 | - | - | 10.5万/坪 (23.0年/109坪) |
| 水上駅 | - | - | - |
| 湯檜曽駅 | - | - | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
岩本駅 38.9 万/坪(昨年同期比 +364.4 ％)
岩本駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 38.9万円/坪(11.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +364.4％( +30.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 32.0年(昨年 20.0年から +60.0 ％増)。平均土地面積は 196.6 坪 (昨年 127.1 坪から +54.8 ％増)。平均建物面積は 25.7 坪 (昨年 45.4 坪から -43.3 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2024年 100.0 ％ → 2025年 100.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 20.0 年 → 2025年 32.0 年、+60.0 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 30.0 分 → 2025年 90.0 分、+200.0 ％と大きく増加)
沼田駅 55.3 万/坪(昨年同期比 +57.8 ％)
沼田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 55.3万円/坪(16.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +57.8％( +20.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 7 件(１年前(2024年)に比べて +16.7％( +1件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 33.9年(昨年 19.6年から +72.6 ％増)。平均土地面積は 140.2 坪 (昨年 100.1 坪から +40.1 ％増)。平均建物面積は 67.0 坪 (昨年 43.4 坪から +54.5 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 19.6 年 → 2025年 33.9 年、+72.6 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 33.2 分 → 2025年 55.6 分、+67.6 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 60.0 ％ → 2025年 66.7 ％)
高崎駅 84.3 万/坪(昨年同期比 -8.5 ％)
高崎駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 84.3万円/坪(25.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -8.5％( -7.8万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 27 件(１年前(2024年)に比べて -20.6％( -7件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 23.2年(昨年 19.7年から +18.1 ％増)。平均土地面積は 70.8 坪 (昨年 75.5 坪から -6.2 ％減)。平均建物面積は 58.6 坪 (昨年 47.5 坪から +23.3 ％増)。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2024年 35.5 ％ → 2025年 38.5 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2024年 16.1 ％ → 2025年 15.4 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2024年 19.7 年 → 2025年 23.2 年、+18.1 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 25.8 ％ → 2025年 34.6 ％)
群馬総社駅 60.9 万/坪(昨年同期比 +4.3 ％)
群馬総社駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 60.9万円/坪(18.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +4.3％( +2.5万円/坪)と小幅に上昇しています。売買数は 15 件(１年前(2024年)に比べて -6.2％( -1件/坪)と弱含みに推移しています。)。
平均築年数は 18.1年(昨年 17.7年から +2.2 ％増)。平均土地面積は 84.7 坪 (昨年 88.4 坪から -4.2 ％減)。平均建物面積は 39.3 坪 (昨年 39.2 坪から +0.2 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 26.7 ％ → 2025年 13.3 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 6.7 ％ → 2025年 33.3 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示