【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年1月〜12月期の東武小泉線 (館林駅～太田駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 52.0万円/坪(15.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -1.8％( -1.0万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 251 件(１年前(2023年)に比べて +15.1％( +33件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 23.7年(昨年 23.4年から +1.0 ％増)。平均土地面積は 95.3 坪 (昨年 105.3 坪から -9.5 ％減)。平均建物面積は 48.3 坪 (昨年 55.6 坪から -13.2 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、土地面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加、土地面積 200 平方メートル超の土地面積が非常に広い物件数が減少。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。全体的に上昇基調。竜舞駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは篠塚駅で昨年に比べ +122.5 ％、坪単価は 38.2 万円/坪となった。
上位 2 駅(篠塚駅、竜舞駅)は +73.5 ％(坪単価 +15.4 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(成島駅、本中野駅)は -38.2 ％(坪単価 -20.4 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2023年 30.7 ％ → 2024年 32.8 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 26.2 ％ → 2024年 26.2 ％)
価格下落要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 1.5 ％ → 2024年 0.9 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 5.3 ％ → 2024年 5.0 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった太田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 69.0万円/坪(20.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +2.7％( +1.8万円/坪)と僅かに上昇しています。売買数は 74 件(１年前(2023年)に比べて +4.2％( +3件/坪)と小幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった東小泉駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 22.6万円/坪(6.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -18.7％( -5.2万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 9 件(１年前(2023年)に比べて +80.0％( +4件/坪)と大幅に増加しています。)。
| 東武小泉線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 館林駅 | 48.6万/坪 (29.4年/99.7坪) | 43.5万/坪 (23.4年/102坪) | 55.3万/坪 (17.7年/96.1坪) |
| 成島駅 | 25.4万/坪 (35.2年/97.7坪) | 43.4万/坪 (29.6年/98.3坪) | 41.5万/坪 (28.1年/64.5坪) |
| 本中野駅 | 42.3万/坪 (19.8年/82.9坪) | 65.2万/坪 (27.4年/82.1坪) | 67.1万/坪 (5.7年/87.8坪) |
| 篠塚駅 | 38.2万/坪 (21.3年/128坪) | 17.2万/坪 (35.9年/91.9坪) | 36.4万/坪 (16.0年/116坪) |
| 東小泉駅 | 22.6万/坪 (35.3年/103坪) | 27.8万/坪 (31.4年/93.2坪) | 64.8万/坪 (7.8年/178坪) |
| 小泉町駅 | 58.0万/坪 (11.2年/67.1坪) | 52.1万/坪 (19.5年/150坪) | 32.5万/坪 (23.3年/58.2坪) |
| 西小泉駅 | 49.5万/坪 (20.7年/86.5坪) | 49.4万/坪 (24.9年/111坪) | 51.4万/坪 (21.0年/75.0坪) |
| 竜舞駅 | 49.7万/坪 (18.7年/120坪) | 39.9万/坪 (29.3年/192坪) | 62.9万/坪 (12.4年/66.4坪) |
| 太田駅 | 69.0万/坪 (20.7年/85.7坪) | 67.2万/坪 (19.4年/101坪) | 83.9万/坪 (10.8年/75.5坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
篠塚駅 38.2 万/坪(昨年同期比 +122.5 ％)
篠塚駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 38.2万円/坪(11.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +122.5％( +21.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 9 件(１年前(2023年)に比べて +125.0％( +5件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 21.3年(昨年 35.9年から -40.7 ％減)。平均土地面積は 127.9 坪 (昨年 91.9 坪から +39.2 ％増)。平均建物面積は 49.1 坪 (昨年 27.6 坪から +77.8 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 35.9 年 → 2024年 21.3 年、-40.7 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 ％ → 2024年 11.1 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 29.2 分 → 2024年 39.2 分、+34.1 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 25.0 ％ → 2024年 33.3 ％)
竜舞駅 49.7 万/坪(昨年同期比 +24.5 ％)
竜舞駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 49.7万円/坪(15.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +24.5％( +9.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 27 件(１年前(2023年)に比べて +285.7％( +20件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 18.7年(昨年 29.3年から -36.3 ％減)。平均土地面積は 120.2 坪 (昨年 191.9 坪から -37.4 ％減)。平均建物面積は 51.1 坪 (昨年 107.0 坪から -52.2 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 29.3 年 → 2024年 18.7 年、-36.3 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 28.6 ％ → 2024年 3.7 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 42.9 ％ → 2024年 48.1 ％)
成島駅 25.4 万/坪(昨年同期比 -41.3 ％)
成島駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 25.4万円/坪(7.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -41.3％( -17.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 15 件(１年前(2023年)に比べて +36.4％( +4件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 35.2年(昨年 29.6年から +19.1 ％増)。平均土地面積は 97.7 坪 (昨年 98.3 坪から -0.6 ％減)。平均建物面積は 50.7 坪 (昨年 48.3 坪から +5.0 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2023年 18.1 分 → 2024年 16.1 分、-10.9 ％と減少)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 29.6 年 → 2024年 35.2 年、+19.1 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 27.3 ％ → 2024年 38.5 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 18.2 ％ → 2024年 7.7 ％)
本中野駅 42.3 万/坪(昨年同期比 -35.2 ％)
本中野駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 42.3万円/坪(12.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -35.2％( -22.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 17 件(１年前(2023年)に比べて +21.4％( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 19.8年(昨年 27.4年から -27.8 ％減)。平均土地面積は 82.9 坪 (昨年 82.1 坪から +0.9 ％増)。平均建物面積は 38.5 坪 (昨年 31.4 坪から +22.5 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 27.4 年 → 2024年 19.8 年、-27.8 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 19.7 分 → 2024年 14.9 分、-24.5 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 33.3 ％ → 2024年 6.2 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 33.3 ％ → 2024年 37.5 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 14.3 ％ → 2024年 11.8 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示