【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年7月〜9月期のJR香椎線 (西戸崎駅～宇美駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 112万円/坪(33.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +8.9％( +9.1万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 67 件(１年前(2023年)に比べて +6.3％( +4件/坪)と堅調に推移しています。)。
平均築年数は 13.6年(昨年 14.9年から -8.3 ％減)。平均土地面積は 71.4 坪 (昨年 60.4 坪から +18.3 ％増)。平均建物面積は 34.9 坪 (昨年 38.6 坪から -9.7 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、建物面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 8 駅に対して、値下がりした駅数は 7 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。西戸崎駅、和白駅、土井駅、酒殿駅、須恵駅、須恵中央駅、新原駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは新原駅で昨年に比べ +79.5 ％、坪単価は 83.5 万円/坪となった。
上位 2 駅(新原駅、西戸崎駅)は +78.8 ％(坪単価 +43.1 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(伊賀駅、雁ノ巣駅)は -47.5 ％(坪単価 -82.5 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 36.1 ％ → 2024年 48.4 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 3.3 ％ → 2024年 6.5 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 13.6 分 → 2024年 16.4 分、+20.3 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 17.7 ％ → 2024年 9.1 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 9.8 ％ → 2024年 12.9 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった須恵中央駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 130万円/坪(39.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +74.4％( +55.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 10 件(１年前(2023年)に比べて +66.7％( +4件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった雁ノ巣駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 69.4万円/坪(21.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -33.9％( -35.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -66.7％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR香椎線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 西戸崎駅 | 112万/坪 (22.5年/92.6坪) | 62.9万/坪 (25.5年/49.9坪) | 104万/坪 (2.2年/62.8坪) |
| 雁ノ巣駅 | 69.4万/坪 (18.5年/49.9坪) | 105万/坪 (6.5年/52.9坪) | 76.8万/坪 (13.0年/123坪) |
| 奈多駅 | 90.9万/坪 (12.8年/46.1坪) | 82.3万/坪 (22.5年/48.4坪) | 87.0万/坪 (0.5年/52.2坪) |
| 和白駅 | 127万/坪 (8.2年/54.2坪) | 101万/坪 (19.2年/56.0坪) | 111万/坪 (4.0年/56.3坪) |
| 香椎駅 | 112万/坪 (18.7年/58.7坪) | 127万/坪 (8.1年/49.0坪) | 146万/坪 (11.0年/82.4坪) |
| 香椎神宮駅 | 99.1万/坪 (32.0年/60.9坪) | 116万/坪 (14.7年/56.9坪) | 69.4万/坪 (28.1年/57.2坪) |
| 舞松原駅 | 99.6万/坪 (22.7年/63.0坪) | 133万/坪 (3.8年/55.2坪) | 77.0万/坪 (40.2年/110坪) |
| 土井駅 | 121万/坪 (9.7年/92.8坪) | 77.5万/坪 (28.2年/59.9坪) | 89.0万/坪 (13.4年/64.8坪) |
| 伊賀駅 | 82.2万/坪 (0.5年/62.0坪) | 212万/坪 (-0.50年/49.9坪) | - |
| 長者原駅 | 74.0万/坪 (53.5年/77.1坪) | 96.4万/坪 (33.5年/80.2坪) | 64.4万/坪 (34.5年/136坪) |
| 酒殿駅 | 130万/坪 (0.5年/61.3坪) | 90.1万/坪 (14.5年/54.5坪) | 140万/坪 (0.5年/66.6坪) |
| 須恵駅 | 116万/坪 (0.17年/53.4坪) | 69.6万/坪 (20.5年/65.8坪) | 55.0万/坪 (0.5年/60.5坪) |
| 須恵中央駅 | 130万/坪 (6.7年/99.4坪) | 74.8万/坪 (14.9年/73.1坪) | 117万/坪 (22.0年/63.5坪) |
| 新原駅 | 83.5万/坪 (0.5年/28.7坪) | 46.5万/坪 (21.5年/60.5坪) | 102万/坪 (3.0年/59.7坪) |
| 宇美駅 | 95.6万/坪 (9.5年/62.0坪) | 95.8万/坪 (12.9年/84.1坪) | 61.2万/坪 (15.9年/74.1坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
新原駅 83.5 万/坪(昨年同期比 +79.5 ％)
新原駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 83.5万円/坪(25.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +79.5％( +37.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 0.5年(昨年 21.5年から -97.7 ％減)。平均土地面積は 28.7 坪 (昨年 60.5 坪から -52.5 ％減)。平均建物面積は 28.7 坪 (昨年 40.8 坪から -29.6 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 21.5 年 → 2024年 0.5 年、-97.7 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 9.0 分 → 2024年 16.0 分、+77.8 ％と大きく増加)
西戸崎駅 112.0 万/坪(昨年同期比 +78.2 ％)
西戸崎駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 112万円/坪(33.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +78.2％( +49.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(１年前(2023年)に比べて +100.0％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 22.5年(昨年 25.5年から -11.8 ％減)。平均土地面積は 92.6 坪 (昨年 49.9 坪から +85.6 ％増)。平均建物面積は 31.8 坪 (昨年 31.8 坪から +0.0 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 25.5 年 → 2024年 22.5 年、-11.8 ％と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 ％ → 2024年 25.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2023年 11.5 分 → 2024年 13.2 分、+15.2 ％と増加)
伊賀駅 82.2 万/坪(昨年同期比 -61.2 ％)
伊賀駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 82.2万円/坪(24.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -61.2％( -129.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて +100.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 0.5年(昨年 -0.5年から -201.1 ％減)。平均土地面積は 62.0 坪 (昨年 49.9 坪から +24.2 ％増)。平均建物面積は 68.1 坪 (昨年 30.3 坪から +125.0 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 -0.5 年 → 2024年 0.5 年、-201.1 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 18.0 分 → 2024年 7.5 分、-58.3 ％と大きく減少)
雁ノ巣駅 69.4 万/坪(昨年同期比 -33.9 ％)
雁ノ巣駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 69.4万円/坪(21.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -33.9％( -35.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -66.7％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 18.5年(昨年 6.5年から +184.6 ％増)。平均土地面積は 49.9 坪 (昨年 52.9 坪から -5.7 ％減)。平均建物面積は 30.3 坪 (昨年 31.8 坪から -4.8 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 4.7 分 → 2024年 2.0 分、-57.1 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 6.5 年 → 2024年 18.5 年、+184.6 ％と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示