
【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年10月〜12月期のJR久大本線 (久留米駅~筑後大石駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 55.5万円/坪(16.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +28.0%( +12.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 38 件(1年前(2023年)に比べて +22.6%( +7件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 24.6年(昨年 27.9年から -11.8 %減)。平均土地面積は 86.0 坪 (昨年 136.1 坪から -36.8 %減)。平均建物面積は 53.5 坪 (昨年 62.0 坪から -13.7 %減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。久留米高校前駅、南久留米駅、善導寺駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは南久留米駅で昨年に比べ +82.0 %、坪単価は 89.9 万円/坪となった。
上位 2 駅(南久留米駅、善導寺駅)は +81.9 %(坪単価 +28.2 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(うきは駅、久留米大学前駅)は -44.7 %(坪単価 -10.1 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 27.9 年 → 2024年 24.6 年、-11.8 %と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 40.0 % → 2024年 27.8 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 30.0 % → 2024年 27.8 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 17.9 分 → 2024年 24.1 分、+34.8 %と大きく増加)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった南久留米駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 89.9万円/坪(27.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +82.0%( +40.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 10 件(1年前(2023年)に比べて +233.3%( +7件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となったうきは駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 3.6万円/坪(1.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -72.9%( -9.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(1年前(2023年)に比べて +200.0%( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
JR久大本線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
久留米駅 | 41.1万/坪 (38.8年/64.3坪) | 34.6万/坪 (37.8年/79.4坪) | 71.6万/坪 (19.5年/39.8坪) |
久留米高校前駅 | 89.6万/坪 (5.0年/46.1坪) | 61.2万/坪 (17.8年/79.4坪) | 87.4万/坪 (23.3年/106坪) |
南久留米駅 | 89.9万/坪 (6.3年/44.3坪) | 49.4万/坪 (24.4年/68.6坪) | 60.3万/坪 (21.2年/66.8坪) |
久留米大学前駅 | 53.6万/坪 (27.4年/149坪) | 64.2万/坪 (17.2年/50.1坪) | 59.4万/坪 (18.8年/72.0坪) |
御井駅 | 45.8万/坪 (28.8年/97.9坪) | 43.9万/坪 (25.3年/154坪) | 27.6万/坪 (36.6年/60.5坪) |
善導寺駅 | 35.4万/坪 (38.3年/53.7坪) | 19.4万/坪 (38.8年/257坪) | 36.6万/坪 (17.8年/84.7坪) |
筑後草野駅 | - | - | 2.1万/坪 (49.3年/69.6坪) |
田主丸駅 | 16.1万/坪 (39.8年/75.6坪) | 16.6万/坪 (37.3年/279坪) | 31.2万/坪 (34.4年/195坪) |
筑後吉井駅 | 18.8万/坪 (42.8年/128坪) | 22.0万/坪 (45.3年/372坪) | 24.5万/坪 (26.8年/111坪) |
うきは駅 | 3.6万/坪 (44.5年/150坪) | 13.2万/坪 (50.8年/133坪) | 30.6万/坪 (12.3年/218坪) |
筑後大石駅 | 1.4万/坪 (50.8年/66.6坪) | - | 10.0万/坪 (28.8年/203坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
南久留米駅 89.9 万/坪(昨年同期比 +82.0 %)
南久留米駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 89.9万円/坪(27.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +82.0%( +40.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 10 件(1年前(2023年)に比べて +233.3%( +7件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 6.3年(昨年 24.4年から -74.4 %減)。平均土地面積は 44.3 坪 (昨年 68.6 坪から -35.4 %減)。平均建物面積は 30.6 坪 (昨年 45.9 坪から -33.4 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 24.4 年 → 2024年 6.3 年、-74.4 %と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 33.3 % → 2024年 70.0 %)
善導寺駅 35.4 万/坪(昨年同期比 +81.8 %)
善導寺駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 35.4万円/坪(10.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +81.8%( +15.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(1年前(2023年)に比べて +100.0%( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 38.3年(昨年 38.8年から -1.3 %減)。平均土地面積は 53.7 坪 (昨年 257.1 坪から -79.1 %減)。平均建物面積は 31.8 坪 (昨年 154.3 坪から -79.4 %減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2023年 18.0 分 → 2024年 15.0 分、-16.7 %と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 100.0 % → 2024年 100.0 %)
うきは駅 3.6 万/坪(昨年同期比 -72.9 %)
うきは駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 3.6万円/坪(1.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -72.9%( -9.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(1年前(2023年)に比べて +200.0%( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 44.5年(昨年 50.8年から -12.5 %減)。平均土地面積は 150.2 坪 (昨年 133.1 坪から +12.9 %増)。平均建物面積は 74.1 坪 (昨年 37.8 坪から +96.0 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 50.8 年 → 2024年 44.5 年、-12.5 %と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 100.0 % → 2024年 66.7 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 19.0 分 → 2024年 32.3 分、+70.2 %と大きく増加)
久留米大学前駅 53.6 万/坪(昨年同期比 -16.5 %)
久留米大学前駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 53.6万円/坪(16.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -16.5%( -10.6万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 5 件(1年前(2023年)に比べて -28.6%( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 27.4年(昨年 17.2年から +59.2 %増)。平均土地面積は 149.1 坪 (昨年 50.1 坪から +197.5 %増)。平均建物面積は 92.6 坪 (昨年 33.3 坪から +178.2 %増)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 28.6 % → 2024年 20.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 17.2 年 → 2024年 27.4 年、+59.2 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 14.3 % → 2024年 40.0 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示