【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年1月〜6月期の福岡市七隈線 (橋本駅～博多駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 121万円/坪(36.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +0.9％( +1.1万円/坪)と僅かに上昇しています。売買数は 240 件(１年前(2024年)に比べて -52.1％( -261件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 18.0年(昨年 18.7年から -3.8 ％減)。平均土地面積は 58.1 坪 (昨年 64.6 坪から -10.0 ％減)。平均建物面積は 44.8 坪 (昨年 55.0 坪から -18.5 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、土地面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が増加、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 10 駅に対して、値下がりした駅数は 7 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。野芥駅、桜坂駅、天神南駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは天神南駅で昨年に比べ +64.7 ％、坪単価は 262 万円/坪となった。
上位 2 駅(天神南駅、野芥駅)は +45.4 ％(坪単価 +63.5 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(六本松駅、別府駅)は -17.5 ％(坪単価 -26.3 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 35.7 ％ → 2025年 43.2 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 26.8 ％ → 2025年 21.4 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2024年 16.5 分 → 2025年 18.3 分、+10.9 ％と増加)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった櫛田神社前駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 370万円/坪(112万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +6.7％( +23.1万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -50.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった橋本駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 87.8万円/坪(26.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -11.3％( -11.2万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 32 件(１年前(2024年)に比べて -38.5％( -20件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 福岡市七隈線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 橋本駅 | 87.8万/坪 (23.3年/64.6坪) | 99.0万/坪 (17.7年/64.0坪) | 92.1万/坪 (17.3年/68.3坪) |
| 次郎丸駅 | 120万/坪 (13.2年/70.3坪) | 101万/坪 (17.6年/74.1坪) | 113万/坪 (13.7年/50.2坪) |
| 賀茂駅 | 108万/坪 (12.9年/42.3坪) | 114万/坪 (17.4年/60.8坪) | 122万/坪 (14.9年/50.5坪) |
| 野芥駅 | 116万/坪 (14.9年/64.0坪) | 91.8万/坪 (22.1年/59.0坪) | 99.5万/坪 (18.8年/61.4坪) |
| 梅林駅 | 113万/坪 (18.0年/57.1坪) | 100万/坪 (14.1年/82.7坪) | 102万/坪 (15.3年/57.3坪) |
| 福大前駅 | 97.6万/坪 (19.2年/55.2坪) | 91.7万/坪 (21.5年/52.5坪) | 101万/坪 (17.3年/66.8坪) |
| 七隈駅 | 118万/坪 (11.1年/44.2坪) | 112万/坪 (18.7年/53.4坪) | 119万/坪 (13.5年/56.0坪) |
| 金山駅 | 128万/坪 (10.6年/43.9坪) | 138万/坪 (14.5年/64.4坪) | 121万/坪 (18.4年/77.4坪) |
| 茶山駅 | 137万/坪 (17.7年/48.0坪) | 122万/坪 (17.7年/51.5坪) | 143万/坪 (12.2年/69.4坪) |
| 別府駅 | 138万/坪 (19.2年/46.2坪) | 160万/坪 (21.9年/91.1坪) | 171万/坪 (23.3年/73.2坪) |
| 六本松駅 | 114万/坪 (24.0年/79.0坪) | 145万/坪 (15.9年/63.1坪) | 148万/坪 (24.2年/55.7坪) |
| 桜坂駅 | 197万/坪 (32.8年/79.4坪) | 159万/坪 (26.0年/71.1坪) | 131万/坪 (20.3年/115坪) |
| 薬院大通駅 | - | 148万/坪 (34.9年/32.3坪) | 257万/坪 (22.2年/102坪) |
| 薬院駅 | 198万/坪 (19.0年/127坪) | 217万/坪 (22.6年/93.8坪) | 356万/坪 (30.8年/82.5坪) |
| 渡辺通駅 | 248万/坪 (17.1年/21.2坪) | 238万/坪 (17.7年/83.2坪) | 240万/坪 (12.6年/45.6坪) |
| 天神南駅 | 262万/坪 (45.0年/81.7坪) | 159万/坪 (22.3年/61.3坪) | 355万/坪 (17.5年/57.5坪) |
| 櫛田神社前駅 | 370万/坪 (55.3年/21.2坪) | 347万/坪 (5.5年/90.8坪) | 266万/坪 (25.9年/175坪) |
| 博多駅 | 144万/坪 (38.0年/82.6坪) | 166万/坪 (17.7年/62.9坪) | 438万/坪 (24.9年/78.0坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
天神南駅 262.2 万/坪(昨年同期比 +64.7 ％)
天神南駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 262万円/坪(79.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +64.7％( +103.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -50.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 45.0年(昨年 22.3年から +102.2 ％増)。平均土地面積は 81.7 坪 (昨年 61.3 坪から +33.3 ％増)。平均建物面積は 87.7 坪 (昨年 96.8 坪から -9.4 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 22.3 年 → 2025年 45.0 年、+102.2 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 6.0 分 → 2025年 9.0 分、+50.0 ％と大きく増加)
野芥駅 115.8 万/坪(昨年同期比 +26.1 ％)
野芥駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 116万円/坪(35.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +26.1％( +24.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 32 件(１年前(2024年)に比べて -52.9％( -36件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 14.9年(昨年 22.1年から -32.8 ％減)。平均土地面積は 64.0 坪 (昨年 59.0 坪から +8.5 ％増)。平均建物面積は 38.6 坪 (昨年 34.1 坪から +13.2 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 22.1 年 → 2025年 14.9 年、-32.8 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2024年 27.1 分 → 2025年 23.4 分、-13.8 ％と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 5.3 ％ → 2025年 21.4 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 37.9 ％ → 2025年 46.9 ％)
六本松駅 114.0 万/坪(昨年同期比 -21.4 ％)
六本松駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 114万円/坪(34.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -21.4％( -31.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 13 件(１年前(2024年)に比べて -43.5％( -10件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 24.0年(昨年 15.9年から +50.4 ％増)。平均土地面積は 79.0 坪 (昨年 63.1 坪から +25.1 ％増)。平均建物面積は 82.4 坪 (昨年 46.3 坪から +77.8 ％増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 9.5 ％ → 2025年 11.1 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 15.9 年 → 2025年 24.0 年、+50.4 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 13.6 ％ → 2025年 23.1 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 40.9 ％ → 2025年 30.8 ％)
別府駅 137.9 万/坪(昨年同期比 -13.6 ％)
別府駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 138万円/坪(41.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -13.6％( -21.7万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 21 件(１年前(2024年)に比べて -12.5％( -3件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 19.2年(昨年 21.9年から -12.3 ％減)。平均土地面積は 46.2 坪 (昨年 91.1 坪から -49.3 ％減)。平均建物面積は 69.3 坪 (昨年 90.2 坪から -23.1 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2024年 21.9 年 → 2025年 19.2 年、-12.3 ％と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 25.0 ％ → 2025年 14.3 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2024年 20.8 ％ → 2025年 19.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 8.3 分 → 2025年 17.5 分、+109.7 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 16.7 ％ → 2025年 4.8 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2024年 29.2 ％ → 2025年 28.6 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示