【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年1月〜3月期の福岡市七隈線 (橋本駅～博多駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 121万円/坪(36.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +0.2％( +0.3万円/坪)と僅かに上昇しています。売買数は 114 件(１年前(2024年)に比べて -76.8％( -377件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 15.7年(昨年 18.5年から -15.1 ％減)。平均土地面積は 57.7 坪 (昨年 62.8 坪から -8.2 ％減)。平均建物面積は 42.6 坪 (昨年 54.1 坪から -21.3 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 7 駅に対して、値下がりした駅数は 9 駅。ほとんどの駅において下落した。野芥駅、天神南駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは天神南駅で昨年に比べ +64.7 ％、坪単価は 262 万円/坪となった。
上位 2 駅(天神南駅、野芥駅)は +56.3 ％(坪単価 +73.5 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(六本松駅、博多駅)は -38.4 ％(坪単価 -59.6 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2024年 18.5 年 → 2025年 15.7 年、-15.1 ％と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 36.3 ％ → 2025年 47.8 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 26.5 ％ → 2025年 22.1 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 16.6 分 → 2025年 20.6 分、+24.3 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 8.6 ％ → 2025年 5.2 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 2.4 ％ → 2025年 1.8 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった天神南駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 262万円/坪(79.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +64.7％( +103.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -50.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった梅林駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 84.1万円/坪(25.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -16.1％( -16.2万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 6 件(１年前(2024年)に比べて -78.6％( -22件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 福岡市七隈線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 橋本駅 | 98.8万/坪 (17.2年/72.7坪) | 100万/坪 (16.9年/61.6坪) | 92.1万/坪 (17.3年/68.3坪) |
| 次郎丸駅 | 115万/坪 (12.6年/61.9坪) | 104万/坪 (16.9年/59.6坪) | 113万/坪 (13.7年/50.2坪) |
| 賀茂駅 | 99.8万/坪 (11.7年/45.4坪) | 115万/坪 (16.8年/61.3坪) | 122万/坪 (14.9年/50.5坪) |
| 野芥駅 | 136万/坪 (10.0年/62.8坪) | 91.8万/坪 (22.1年/59.0坪) | 99.5万/坪 (18.8年/61.4坪) |
| 梅林駅 | 84.1万/坪 (28.0年/56.2坪) | 100万/坪 (14.1年/82.7坪) | 102万/坪 (15.3年/57.3坪) |
| 福大前駅 | 105万/坪 (14.5年/47.2坪) | 91.7万/坪 (21.5年/52.5坪) | 101万/坪 (17.3年/66.8坪) |
| 七隈駅 | 113万/坪 (14.7年/45.8坪) | 112万/坪 (18.7年/53.4坪) | 119万/坪 (13.5年/56.0坪) |
| 金山駅 | 129万/坪 (6.5年/39.6坪) | 137万/坪 (13.5年/63.1坪) | 121万/坪 (18.4年/77.4坪) |
| 茶山駅 | 137万/坪 (9.0年/48.2坪) | 122万/坪 (17.7年/51.5坪) | 143万/坪 (12.2年/69.4坪) |
| 別府駅 | 147万/坪 (16.4年/43.1坪) | 156万/坪 (22.8年/94.1坪) | 171万/坪 (23.3年/73.2坪) |
| 六本松駅 | 89.1万/坪 (35.5年/73.5坪) | 145万/坪 (16.7年/58.6坪) | 148万/坪 (24.2年/55.7坪) |
| 桜坂駅 | 173万/坪 (15.3年/53.7坪) | 159万/坪 (26.0年/71.1坪) | 131万/坪 (20.3年/115坪) |
| 薬院大通駅 | - | 148万/坪 (34.9年/32.3坪) | 257万/坪 (22.2年/102坪) |
| 薬院駅 | 198万/坪 (19.0年/127坪) | 217万/坪 (22.6年/93.8坪) | 356万/坪 (30.8年/82.5坪) |
| 渡辺通駅 | 202万/坪 (0年/25.7坪) | 238万/坪 (17.7年/83.2坪) | 240万/坪 (12.6年/45.6坪) |
| 天神南駅 | 262万/坪 (45.0年/81.7坪) | 159万/坪 (22.3年/61.3坪) | 355万/坪 (17.5年/57.5坪) |
| 櫛田神社前駅 | - | 347万/坪 (5.5年/90.8坪) | 266万/坪 (25.9年/175坪) |
| 博多駅 | 103万/坪 (20.0年/162坪) | 166万/坪 (17.5年/64.0坪) | 438万/坪 (24.9年/78.0坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
天神南駅 262.2 万/坪(昨年同期比 +64.7 ％)
天神南駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 262万円/坪(79.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +64.7％( +103.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -50.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 45.0年(昨年 22.3年から +102.2 ％増)。平均土地面積は 81.7 坪 (昨年 61.3 坪から +33.3 ％増)。平均建物面積は 87.7 坪 (昨年 96.8 坪から -9.4 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 22.3 年 → 2025年 45.0 年、+102.2 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 6.0 分 → 2025年 9.0 分、+50.0 ％と大きく増加)
野芥駅 135.8 万/坪(昨年同期比 +47.8 ％)
野芥駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 136万円/坪(41.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +47.8％( +43.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 11 件(１年前(2024年)に比べて -83.8％( -57件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 10.0年(昨年 22.1年から -54.8 ％減)。平均土地面積は 62.8 坪 (昨年 59.0 坪から +6.5 ％増)。平均建物面積は 32.0 坪 (昨年 34.1 坪から -6.0 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 22.1 年 → 2025年 10.0 年、-54.8 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 37.9 ％ → 2025年 63.6 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 5.3 ％ → 2025年 11.1 ％)
六本松駅 89.1 万/坪(昨年同期比 -38.5 ％)
六本松駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 89.1万円/坪(27.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -38.5％( -55.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 7 件(１年前(2024年)に比べて -68.2％( -15件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 35.5年(昨年 16.7年から +112.2 ％増)。平均土地面積は 73.5 坪 (昨年 58.6 坪から +25.4 ％増)。平均建物面積は 39.1 坪 (昨年 46.3 坪から -15.6 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2024年 16.9 分 → 2025年 14.7 分、-13.0 ％と減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 16.7 年 → 2025年 35.5 年、+112.2 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 23.8 ％ → 2025年 42.9 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 14.3 ％ → 2025年 28.6 ％)
博多駅 102.6 万/坪(昨年同期比 -38.2 ％)
博多駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 103万円/坪(31.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -38.2％( -63.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2024年)に比べて -93.9％( -31件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 20.0年(昨年 17.5年から +14.2 ％増)。平均土地面積は 161.8 坪 (昨年 64.0 坪から +152.8 ％増)。平均建物面積は 43.9 坪 (昨年 141.5 坪から -69.0 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 13.3 分 → 2025年 10.5 分、-21.0 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2024年 17.5 年 → 2025年 20.0 年、+14.2 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 23.3 ％ → 2025年 50.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示