【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年1月〜3月期の北九州高速鉄道 (小倉駅～企救丘駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 70.7万円/坪(21.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +13.9％( +8.6万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 63 件(１年前(2024年)に比べて -3.1％( -2件/坪)と小幅に減少しています。)。
平均築年数は 18.6年(昨年 26.1年から -28.7 ％減)。平均土地面積は 59.0 坪 (昨年 64.2 坪から -8.1 ％減)。平均建物面積は 41.6 坪 (昨年 48.4 坪から -14.2 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。小倉駅、城野駅、守恒駅、志井駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは城野駅で昨年に比べ +60.3 ％、坪単価は 81.5 万円/坪となった。
上位 2 駅(城野駅、守恒駅)は +54.0 ％(坪単価 +30.2 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(片野駅、北方駅)は -35.5 ％(坪単価 -27.6 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 26.1 年 → 2025年 18.6 年、-28.7 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2024年 18.1 分 → 2025年 16.1 分、-11.0 ％と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 33.9 ％ → 2025年 49.2 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 22.0 ％ → 2025年 10.2 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 9.2 ％ → 2025年 6.9 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった企救丘駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 108万円/坪(32.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +15.6％( +14.6万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 2 件(１年前(2024年)に比べて +100.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった北方駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 42.2万円/坪(12.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -34.9％( -22.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(１年前(2024年)に比べて -40.0％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 北九州高速鉄道 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 小倉駅 | 65.5万/坪 (22.3年/59.7坪) | 53.3万/坪 (34.4年/50.5坪) | 69.0万/坪 (34.6年/71.4坪) |
| 平和通駅 | - | - | - |
| 旦過駅 | 61.5万/坪 (35.5年/29.5坪) | - | - |
| 香春口三萩野駅 | 86.2万/坪 (1.0年/52.9坪) | 89.0万/坪 (25.5年/32.5坪) | - |
| 片野駅 | 57.5万/坪 (24.7年/57.2坪) | 90.0万/坪 (6.5年/87.7坪) | 38.8万/坪 (45.0年/25.7坪) |
| 城野駅 | 81.5万/坪 (14.9年/65.9坪) | 50.9万/坪 (25.2年/64.0坪) | 62.0万/坪 (21.7年/89.5坪) |
| 北方駅 | 42.2万/坪 (28.0年/98.3坪) | 64.9万/坪 (27.4年/96.2坪) | 46.1万/坪 (35.5年/62.8坪) |
| 競馬場前駅 | - | - | 69.1万/坪 (10.5年/62.0坪) |
| 守恒駅 | 92.2万/坪 (1.0年/41.3坪) | 62.4万/坪 (32.2年/100坪) | 57.2万/坪 (33.0年/67.7坪) |
| 徳力公団前駅 | 85.4万/坪 (7.8年/42.1坪) | 73.9万/坪 (20.5年/50.7坪) | 95.1万/坪 (32.5年/57.0坪) |
| 徳力嵐山口駅 | 56.1万/坪 (23.0年/57.8坪) | 80.4万/坪 (8.6年/55.4坪) | 58.7万/坪 (21.2年/53.2坪) |
| 志井駅 | 82.6万/坪 (26.0年/60.5坪) | 56.2万/坪 (36.5年/107坪) | 87.8万/坪 (1.0年/51.4坪) |
| 企救丘駅 | 108万/坪 (6.0年/66.6坪) | 93.2万/坪 (1.0年/40.8坪) | 74.7万/坪 (32.2年/88.9坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
城野駅 81.5 万/坪(昨年同期比 +60.3 ％)
城野駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 81.5万円/坪(24.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +60.3％( +30.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 14 件(１年前(2024年)に比べて +7.7％( +1件/坪)と堅調に推移しています。)。
平均築年数は 14.9年(昨年 25.2年から -41.0 ％減)。平均土地面積は 65.9 坪 (昨年 64.0 坪から +3.0 ％増)。平均建物面積は 38.0 坪 (昨年 33.2 坪から +14.7 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 25.2 年 → 2025年 14.9 年、-41.0 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 25.0 ％ → 2025年 50.0 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 25.0 ％ → 2025年 28.6 ％)
守恒駅 92.2 万/坪(昨年同期比 +47.8 ％)
守恒駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 92.2万円/坪(27.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +47.8％( +29.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2024年)に比べて -50.0％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 1.0年(昨年 32.2年から -96.9 ％減)。平均土地面積は 41.3 坪 (昨年 100.3 坪から -58.8 ％減)。平均建物面積は 34.0 坪 (昨年 75.6 坪から -55.0 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 32.2 年 → 2025年 1.0 年、-96.9 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 20.0 ％ → 2025年 100.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 12.2 分 → 2025年 15.3 分、+26.0 ％と大きく増加)
片野駅 57.5 万/坪(昨年同期比 -36.1 ％)
片野駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 57.5万円/坪(17.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -36.1％( -32.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 6 件(１年前(2024年)に比べて +200.0％( +4件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 24.7年(昨年 6.5年から +279.4 ％増)。平均土地面積は 57.2 坪 (昨年 87.7 坪から -34.8 ％減)。平均建物面積は 32.8 坪 (昨年 288.1 坪から -88.6 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 6.5 年 → 2025年 24.7 年、+279.4 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 6.0 分 → 2025年 9.7 分、+61.1 ％と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 50.0 ％ → 2025年 33.3 ％)
北方駅 42.2 万/坪(昨年同期比 -34.9 ％)
北方駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 42.2万円/坪(12.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -34.9％( -22.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(１年前(2024年)に比べて -40.0％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 28.0年(昨年 27.4年から +2.2 ％増)。平均土地面積は 98.3 坪 (昨年 96.2 坪から +2.2 ％増)。平均建物面積は 162.3 坪 (昨年 37.5 坪から +332.8 ％増)。
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 9.0 分 → 2025年 12.3 分、+37.0 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 20.0 ％ → 2025年 66.7 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示