【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年1月〜3月期のJR豊肥本線 (滝水駅～熊本駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 73.1万円/坪(22.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -10.8％( -8.9万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 109 件(１年前(2024年)に比べて -82.6％( -519件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 24.6年(昨年 21.6年から +13.6 ％増)。平均土地面積は 97.3 坪 (昨年 95.0 坪から +2.5 ％増)。平均建物面積は 68.3 坪 (昨年 64.2 坪から +6.4 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加、建物面積 200 平方メートル超の土地面積が非常に広い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 10 駅。ほとんどの駅において下落した。光の森駅は、昨年から 10 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは平成駅で昨年に比べ +206.5 ％、坪単価は 223 万円/坪となった。
上位 2 駅(平成駅、光の森駅)は +108.8 ％(坪単価 +80.4 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(宮地駅、阿蘇駅)は -62.3 ％(坪単価 -17.3 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 2.0 ％ → 2025年 5.4 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 1.1 ％ → 2025年 2.8 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2024年 21.6 年 → 2025年 24.6 年、+13.6 ％と増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 31.2 ％ → 2025年 22.8 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 20.4 ％ → 2025年 25.0 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった平成駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 223万円/坪(67.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +206.5％( +150.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -91.7％( -11件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった宮地駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 4.9万円/坪(1.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -86.1％( -30.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -91.7％( -11件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR豊肥本線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 滝水駅 | - | - | - |
| 波野駅 | - | 7.0万/坪 (29.9年/85.2坪) | - |
| 宮地駅 | 4.9万/坪 (62.0年/245坪) | 34.9万/坪 (27.2年/132坪) | 51.2万/坪 (20.4年/117坪) |
| いこいの村駅 | - | 2.9万/坪 (56.2年/185坪) | 2.8万/坪 (53.3年/248坪) |
| 阿蘇駅 | 7.3万/坪 (51.0年/203坪) | 11.9万/坪 (45.3年/104坪) | 15.2万/坪 (38.8年/143坪) |
| 内牧駅 | - | 14.2万/坪 (43.0年/118坪) | 13.2万/坪 (51.0年/272坪) |
| 市ノ川駅 | - | - | - |
| 赤水駅 | - | - | |
| 立野駅 | - | - | - |
| 瀬田駅 | - | 30.2万/坪 (32.3年/142坪) | 53.2万/坪 (26.6年/230坪) |
| 肥後大津駅 | 75.3万/坪 (14.0年/153坪) | 76.0万/坪 (15.4年/111坪) | 80.0万/坪 (19.3年/133坪) |
| 原水駅 | - | 108万/坪 (15.0年/153坪) | 109万/坪 (17.5年/116坪) |
| 三里木駅 | 71.7万/坪 (14.0年/69.6坪) | 110万/坪 (16.6年/114坪) | 125万/坪 (19.8年/98.5坪) |
| 光の森駅 | 107万/坪 (8.0年/70.0坪) | 96.1万/坪 (15.7年/80.7坪) | 92.4万/坪 (19.3年/75.1坪) |
| 武蔵塚駅 | 68.7万/坪 (19.7年/92.5坪) | 93.8万/坪 (18.9年/109坪) | 82.7万/坪 (20.0年/75.7坪) |
| 竜田口駅 | 51.3万/坪 (22.7年/131坪) | 56.2万/坪 (33.6年/97.2坪) | 56.3万/坪 (23.0年/94.2坪) |
| 東海学園前駅 | 65.8万/坪 (29.7年/85.7坪) | 91.8万/坪 (17.4年/89.1坪) | 80.7万/坪 (20.9年/83.7坪) |
| 水前寺駅 | 81.9万/坪 (29.5年/116坪) | 81.4万/坪 (20.7年/83.5坪) | 96.8万/坪 (18.9年/81.4坪) |
| 新水前寺駅 | 84.0万/坪 (19.7年/82.9坪) | 84.2万/坪 (20.1年/86.6坪) | 81.4万/坪 (22.3年/92.7坪) |
| 南熊本駅 | 68.9万/坪 (27.3年/79.5坪) | 84.8万/坪 (16.8年/96.7坪) | 74.7万/坪 (26.0年/86.0坪) |
| 平成駅 | 223万/坪 (8.0年/275坪) | 72.6万/坪 (24.1年/100.0坪) | 108万/坪 (21.7年/141坪) |
| 熊本駅 | 52.1万/坪 (40.0年/82.0坪) | 73.4万/坪 (31.3年/80.3坪) | 77.3万/坪 (28.7年/104坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
平成駅 222.6 万/坪(昨年同期比 +206.5 ％)
平成駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 223万円/坪(67.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +206.5％( +150.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -91.7％( -11件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 8.0年(昨年 24.1年から -66.7 ％減)。平均土地面積は 275.3 坪 (昨年 100.0 坪から +175.4 ％増)。平均建物面積は 148.2 坪 (昨年 75.8 坪から +95.6 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 24.1 年 → 2025年 8.0 年、-66.7 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 21.5 分 → 2025年 8.0 分、-62.8 ％と大きく減少)
光の森駅 106.8 万/坪(昨年同期比 +11.2 ％)
光の森駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 107万円/坪(32.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +11.2％( +10.7万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 4 件(１年前(2024年)に比べて -89.7％( -35件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 8.0年(昨年 15.7年から -49.0 ％減)。平均土地面積は 70.0 坪 (昨年 80.7 坪から -13.4 ％減)。平均建物面積は 50.3 坪 (昨年 39.5 坪から +27.3 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 15.7 年 → 2025年 8.0 年、-49.0 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2024年 28.1 分 → 2025年 23.8 分、-15.6 ％と減少)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 3.2 ％ → 2025年 25.0 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 19.4 ％ → 2025年 25.0 ％)
宮地駅 4.9 万/坪(昨年同期比 -86.1 ％)
宮地駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 4.9万円/坪(1.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -86.1％( -30.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -91.7％( -11件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 62.0年(昨年 27.2年から +127.7 ％増)。平均土地面積は 245.0 坪 (昨年 131.9 坪から +85.8 ％増)。平均建物面積は 51.4 坪 (昨年 49.0 坪から +5.1 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 38.2 分 → 2025年 18.0 分、-52.8 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 27.2 年 → 2025年 62.0 年、+127.7 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 9.1 ％ → 2025年 100.0 ％)
阿蘇駅 7.3 万/坪(昨年同期比 -38.5 ％)
阿蘇駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 7.3万円/坪(2.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -38.5％( -4.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -66.7％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 51.0年(昨年 45.3年から +12.7 ％増)。平均土地面積は 202.7 坪 (昨年 103.9 坪から +95.1 ％増)。平均建物面積は 54.5 坪 (昨年 54.5 坪から +0.0 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2024年 45.3 年 → 2025年 51.0 年、+12.7 ％と増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 100.0 分 → 2025年 120.0 分、+20.0 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 50.0 ％ → 2025年 100.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示