【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年10月〜12月期のJR湖西線 (近江塩津駅～大津京駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 61.2万円/坪(18.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +17.0％( +8.9万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 133 件(１年前(2023年)に比べて +3.1％( +4件/坪)と小幅に増加しています。)。
平均築年数は 24.7年(昨年 31.5年から -21.8 ％減)。平均土地面積は 75.1 坪 (昨年 72.8 坪から +3.2 ％増)。平均建物面積は 39.9 坪 (昨年 42.0 坪から -4.8 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、土地面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 7 駅に対して、値下がりした駅数は 7 駅。ほとんどの駅において下落した。北小松駅、小野駅、おごと温泉駅、比叡山坂本駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは北小松駅で昨年に比べ +90.8 ％、坪単価は 22.0 万円/坪となった。
上位 2 駅(北小松駅、小野駅)は +73.1 ％(坪単価 +14.8 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(近江中庄駅、安曇川駅)は -74.1 ％(坪単価 -56.7 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 31.5 年 → 2024年 24.7 年、-21.8 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 10.5 ％ → 2024年 16.2 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 36.0 ％ → 2024年 24.8 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった比叡山坂本駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 89.2万円/坪(27.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +46.8％( +28.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 33 件(１年前(2023年)に比べて +57.1％( +12件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった安曇川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 8.6万円/坪(2.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -69.3％( -19.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 8 件(１年前(2023年)に比べて +33.3％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
| JR湖西線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 近江塩津駅 | - | - | - |
| 永原駅 | 0.03万/坪 (0年/118坪) | - | 2.0万/坪 (51.8年/230坪) |
| マキノ駅 | 38.4万/坪 (21.1年/109坪) | 39.4万/坪 (18.3年/132坪) | 35.4万/坪 (25.8年/90.8坪) |
| 近江中庄駅 | 25.2万/坪 (32.5年/66.9坪) | 119万/坪 (31.3年/158坪) | 38.5万/坪 (36.3年/193坪) |
| 近江今津駅 | 32.7万/坪 (24.8年/166坪) | 30.9万/坪 (39.3年/112坪) | 10.0万/坪 (36.4年/168坪) |
| 新旭駅 | - | 12.8万/坪 (38.4年/157坪) | 27.4万/坪 (36.4年/91.5坪) |
| 安曇川駅 | 8.6万/坪 (40.9年/65.4坪) | 27.9万/坪 (31.8年/70.3坪) | 21.1万/坪 (30.4年/104坪) |
| 近江高島駅 | - | 55.1万/坪 (12.8年/60.5坪) | 24.2万/坪 (24.8年/97.2坪) |
| 北小松駅 | 22.0万/坪 (41.8年/56.0坪) | 11.5万/坪 (40.8年/74.1坪) | 6.0万/坪 (46.8年/37.8坪) |
| 近江舞子駅 | 19.2万/坪 (40.3年/77.9坪) | 41.4万/坪 (22.1年/150坪) | 12.1万/坪 (0年/74.1坪) |
| 比良駅 | 11.5万/坪 (39.8年/83.2坪) | 16.5万/坪 (48.8年/60.5坪) | 59.1万/坪 (33.3年/150坪) |
| 志賀駅 | 48.3万/坪 (17.8年/51.4坪) | - | - |
| 蓬莱駅 | - | 16.5万/坪 (48.8年/393坪) | - |
| 和邇駅 | 44.5万/坪 (36.8年/200坪) | 39.5万/坪 (36.8年/71.1坪) | 40.8万/坪 (33.4年/82.4坪) |
| 小野駅 | 53.6万/坪 (26.4年/55.4坪) | 34.5万/坪 (40.4年/67.3坪) | 45.4万/坪 (28.9年/69.0坪) |
| 堅田駅 | 64.3万/坪 (20.0年/110坪) | 68.3万/坪 (22.9年/55.0坪) | 77.1万/坪 (18.4年/51.8坪) |
| おごと温泉駅 | 61.2万/坪 (23.0年/57.5坪) | 41.8万/坪 (35.0年/83.0坪) | 58.2万/坪 (26.9年/67.2坪) |
| 比叡山坂本駅 | 89.2万/坪 (19.3年/53.0坪) | 60.8万/坪 (22.3年/52.1坪) | 72.3万/坪 (15.0年/43.7坪) |
| 唐崎駅 | 74.8万/坪 (15.6年/61.7坪) | 67.6万/坪 (26.1年/30.6坪) | 88.7万/坪 (3.6年/51.2坪) |
| 大津京駅 | 78.1万/坪 (27.5年/79.4坪) | 101万/坪 (38.0年/54.5坪) | 86.1万/坪 (17.4年/62.3坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
北小松駅 22.0 万/坪(昨年同期比 +90.8 ％)
北小松駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 22.0万円/坪(6.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +90.8％( +10.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -66.7％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 41.8年(昨年 40.8年から +2.5 ％増)。平均土地面積は 56.0 坪 (昨年 74.1 坪から -24.5 ％減)。平均建物面積は 18.2 坪 (昨年 25.7 坪から -29.4 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 22.3 分 → 2024年 6.0 分、-73.1 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 ％ → 2024年 100.0 ％)
小野駅 53.6 万/坪(昨年同期比 +55.5 ％)
小野駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 53.6万円/坪(16.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +55.5％( +19.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 11 件(１年前(2023年)に比べて -21.4％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 26.4年(昨年 40.4年から -34.6 ％減)。平均土地面積は 55.4 坪 (昨年 67.3 坪から -17.7 ％減)。平均建物面積は 35.5 坪 (昨年 38.4 坪から -7.5 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 40.4 年 → 2024年 26.4 年、-34.6 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 ％ → 2024年 18.2 ％)
近江中庄駅 25.2 万/坪(昨年同期比 -78.9 ％)
近江中庄駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 25.2万円/坪(7.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -78.9％( -94.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(１年前(2023年)に比べて +100.0％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 32.5年(昨年 31.3年から +4.0 ％増)。平均土地面積は 66.9 坪 (昨年 158.1 坪から -57.7 ％減)。平均建物面積は 25.3 坪 (昨年 29.5 坪から -14.1 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 100.0 ％ → 2024年 75.0 ％)
安曇川駅 8.6 万/坪(昨年同期比 -69.3 ％)
安曇川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 8.6万円/坪(2.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -69.3％( -19.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 8 件(１年前(2023年)に比べて +33.3％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 40.9年(昨年 31.8年から +28.7 ％増)。平均土地面積は 65.4 坪 (昨年 70.3 坪から -7.0 ％減)。平均建物面積は 31.6 坪 (昨年 122.8 坪から -74.3 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 100.0 ％ → 2024年 25.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 31.8 年 → 2024年 40.9 年、+28.7 ％と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示