【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年1月〜12月期の東武鬼怒川線 (下今市駅～新藤原駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 17.6万円/坪(5.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -35.2％( -9.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 17 件(１年前(2023年)に比べて -15.0％( -3件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 37.0年(昨年 28.8年から +28.4 ％増)。平均土地面積は 86.4 坪 (昨年 91.7 坪から -5.8 ％減)。平均建物面積は 50.1 坪 (昨年 41.9 坪から +19.7 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、土地面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。ほとんどの駅において下落した。大谷向駅、鬼怒川温泉駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは新高徳駅で昨年に比べ +178.9 ％、坪単価は 22.3 万円/坪となった。
上位 2 駅(新高徳駅、鬼怒川温泉駅)は +138.4 ％(坪単価 +11.8 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(小佐越駅、下今市駅)は -77.4 ％(坪単価 -43.1 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 5.0 ％ → 2024年 5.9 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 28.8 年 → 2024年 37.0 年、+28.4 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 26.6 分 → 2024年 34.2 分、+28.5 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 25.0 ％ → 2024年 37.5 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 55.0 ％ → 2024年 62.5 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった大谷向駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 51.2万円/坪(15.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +21.3％( +9.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて -50.0％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった小佐越駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 6.4万円/坪(1.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -91.3％( -67.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて +100.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
| 東武鬼怒川線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 下今市駅 | 11.0万/坪 (40.2年/100坪) | 30.2万/坪 (29.0年/121坪) | 29.4万/坪 (32.7年/126坪) |
| 大谷向駅 | 51.2万/坪 (31.6年/61.3坪) | 42.2万/坪 (15.3年/75.2坪) | 54.9万/坪 (12.8年/96.0坪) |
| 大桑駅 | 10.8万/坪 (24.6年/115坪) | 12.7万/坪 (25.3年/72.6坪) | 29.6万/坪 (20.9年/73.1坪) |
| 新高徳駅 | 22.3万/坪 (25.8年/98.3坪) | 8.0万/坪 (37.5年/82.3坪) | 20.3万/坪 (34.8年/154坪) |
| 小佐越駅 | 6.4万/坪 (61.0年/52.2坪) | - | |
| 東武ワールドスクウェア駅 | - | - | 16.7万/坪 (32.0年/60.5坪) |
| 鬼怒川温泉駅 | 18.7万/坪 (44.8年/43.9坪) | 9.4万/坪 (46.0年/21.2坪) | - |
| 鬼怒川公園駅 | - | - | - |
| 新藤原駅 | - | - | 114万/坪 (33.5年/96.8坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
新高徳駅 22.3 万/坪(昨年同期比 +178.9 ％)
新高徳駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 22.3万円/坪(6.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +178.9％( +14.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて -60.0％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 25.8年(昨年 37.5年から -31.3 ％減)。平均土地面積は 98.3 坪 (昨年 82.3 坪から +19.5 ％増)。平均建物面積は 34.0 坪 (昨年 31.8 坪から +7.1 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 37.5 年 → 2024年 25.8 年、-31.3 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 19.0 分 → 2024年 25.0 分、+31.6 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 60.0 ％ → 2024年 100.0 ％)
鬼怒川温泉駅 18.7 万/坪(昨年同期比 +97.8 ％)
鬼怒川温泉駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 18.7万円/坪(5.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +97.8％( +9.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 44.8年(昨年 46.0年から -2.7 ％減)。平均土地面積は 43.9 坪 (昨年 21.2 坪から +107.1 ％増)。平均建物面積は 69.6 坪 (昨年 21.2 坪から +228.6 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 14.0 分 → 2024年 5.0 分、-64.3 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 100.0 ％ → 2024年 100.0 ％)
小佐越駅 6.4 万/坪(昨年同期比 -91.3 ％)
小佐越駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 6.4万円/坪(1.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -91.3％( -67.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて +100.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 61.0年(昨年 24.3年から +151.5 ％増)。平均建物面積は 46.9 坪 (昨年 81.7 坪から -42.6 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 19.0 分 → 2024年 7.5 分、-60.5 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 24.3 年 → 2024年 61.0 年、+151.5 ％と大きく増加)
下今市駅 11.0 万/坪(昨年同期比 -63.6 ％)
下今市駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 11.0万円/坪(3.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -63.6％( -19.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 8 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 40.2年(昨年 29.0年から +38.8 ％増)。平均土地面積は 100.0 坪 (昨年 120.6 坪から -17.0 ％減)。平均建物面積は 61.8 坪 (昨年 51.0 坪から +21.2 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 ％ → 2024年 50.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 29.0 年 → 2024年 40.2 年、+38.8 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 35.2 分 → 2024年 44.2 分、+25.5 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 25.0 ％ → 2024年 50.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示