【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年1月〜3月期のJR常磐線快速 (上野駅~北千住駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 220万円/坪(66.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2024年)に比べて +7.7%( +15.8万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 28 件(1年前(2024年)に比べて +16.7%( +4件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 16.7年(昨年 22.7年から -26.2 %減)。平均土地面積は 28.6 坪 (昨年 25.0 坪から +14.5 %増)。平均建物面積は 38.5 坪 (昨年 33.3 坪から +15.6 %増)。
近年の取引物件の特徴は、土地面積 60 平方メートル未満のDINKS・子供独立後の老後世帯を対象とした中規模物件数が大きく増加、建物面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 2 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。三河島駅、北千住駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは三河島駅で昨年に比べ +26.9 %、坪単価は 229 万円/坪となった。
上位 1 駅(三河島駅)は +26.9 %(坪単価 +48.4 万円/坪)の上昇。一方、下位 1 駅(日暮里駅)は -17.2 %(坪単価 -50.8 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 22.7 年 → 2025年 16.7 年、-26.2 %と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 18.2 % → 2025年 34.6 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 27.3 % → 2025年 7.7 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2024年 10.2 分 → 2025年 11.5 分、+12.3 %と増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 33.3 % → 2025年 17.9 %)
- 築 6 年未満の築浅物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 4.5 % → 2025年 3.8 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった日暮里駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 245万円/坪(74.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2024年)に比べて -17.2%( -50.8万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 2 件(1年前(2024年)に比べて -60.0%( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった北千住駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 213万円/坪(64.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2024年)に比べて +24.1%( +41.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 14 件(1年前(2024年)に比べて +16.7%( +2件/坪)と好調に推移しています。)。
| JR常磐線快速 | 現状(2025) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 上野駅 | - | 236万/坪 (46.0年/22.7坪) | - |
| 日暮里駅 | 245万/坪 (26.0年/17.4坪) | 296万/坪 (10.0年/27.2坪) | 191万/坪 (33.5年/22.7坪) |
| 三河島駅 | 229万/坪 (15.8年/17.4坪) | 180万/坪 (22.8年/33.7坪) | 189万/坪 (9.7年/20.4坪) |
| 南千住駅 | 218万/坪 (14.3年/22.2坪) | 232万/坪 (18.5年/20.4坪) | 165万/坪 (13.3年/35.9坪) |
| 北千住駅 | 213万/坪 (17.6年/37.7坪) | 172万/坪 (25.9年/22.1坪) | 187万/坪 (32.9年/36.5坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
三河島駅 228.6 万/坪(昨年同期比 +26.9 %)
三河島駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 229万円/坪(69.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2024年)に比べて +26.9%( +48.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(1年前(2024年)に比べて +50.0%( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 15.8年(昨年 22.8年から -30.4 %減)。平均土地面積は 17.4 坪 (昨年 33.7 坪から -48.3 %減)。平均建物面積は 24.7 坪 (昨年 41.2 坪から -40.1 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 22.8 年 → 2025年 15.8 年、-30.4 %と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 25.0 % → 2025年 33.3 %)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2024年 50.0 % → 2025年 50.0 %)
日暮里駅 245.2 万/坪(昨年同期比 -17.2 %)
日暮里駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 245万円/坪(74.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2024年)に比べて -17.2%( -50.8万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 2 件(1年前(2024年)に比べて -60.0%( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 26.0年(昨年 10.0年から +160.0 %増)。平均土地面積は 17.4 坪 (昨年 27.2 坪から -36.1 %減)。平均建物面積は 26.5 坪 (昨年 31.0 坪から -14.6 %減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 10.0 年 → 2025年 26.0 年、+160.0 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 4.8 分 → 2025年 7.5 分、+56.3 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 25.0 % → 2025年 100.0 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示