【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年1月〜6月期の西武新宿線 (西武新宿駅～東村山駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 196万円/坪(59.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -1.1％( -2.2万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 492 件(１年前(2024年)に比べて -50.9％( -510件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 12.5年(昨年 15.9年から -21.7 ％減)。平均土地面積は 33.5 坪 (昨年 36.1 坪から -7.3 ％減)。平均建物面積は 33.8 坪 (昨年 34.3 坪から -1.7 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が大きく増加、築 3 年未満の新築同様の物件数が増加。
値上がりした駅数は 10 駅に対して、値下がりした駅数は 10 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。下落合駅、新井薬師前駅、下井草駅、上石神井駅は、昨年から 10 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは下落合駅で昨年に比べ +18.0 ％、坪単価は 346 万円/坪となった。
上位 2 駅(下落合駅、下井草駅)は +17.0 ％(坪単価 +44.2 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(東伏見駅、花小金井駅)は -8.9 ％(坪単価 -15.4 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 15.9 年 → 2025年 12.5 年、-21.7 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 40.0 ％ → 2025年 45.4 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 13.5 ％ → 2025年 8.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2024年 11.8 分 → 2025年 13.3 分、+12.3 ％と増加)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 1.8 ％ → 2025年 0.8 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった高田馬場駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 373万円/坪(113万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -5.9％( -23.2万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 10 件(１年前(2024年)に比べて -16.7％( -2件/坪)と不調に推移しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった東村山駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 127万円/坪(38.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -2.5％( -3.2万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 41 件(１年前(2024年)に比べて -52.3％( -45件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 西武新宿線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 西武新宿駅 | - | - | - |
| 高田馬場駅 | 373万/坪 (15.1年/45.1坪) | 396万/坪 (25.4年/70.2坪) | 292万/坪 (26.0年/32.5坪) |
| 下落合駅 | 346万/坪 (7.8年/19.7坪) | 293万/坪 (21.5年/44.8坪) | 258万/坪 (21.0年/33.7坪) |
| 中井駅 | 295万/坪 (13.6年/30.8坪) | 293万/坪 (17.7年/29.2坪) | 249万/坪 (21.9年/30.5坪) |
| 新井薬師前駅 | 261万/坪 (16.3年/30.2坪) | 228万/坪 (15.0年/30.2坪) | 222万/坪 (21.9年/30.5坪) |
| 沼袋駅 | 244万/坪 (11.9年/22.4坪) | 234万/坪 (21.2年/28.5坪) | 226万/坪 (15.3年/32.9坪) |
| 野方駅 | 231万/坪 (14.4年/29.5坪) | 224万/坪 (21.9年/33.9坪) | 257万/坪 (17.6年/34.9坪) |
| 都立家政駅 | 230万/坪 (24.2年/26.8坪) | 233万/坪 (22.9年/32.4坪) | 200万/坪 (22.4年/45.7坪) |
| 鷺ノ宮駅 | 253万/坪 (7.6年/29.3坪) | 251万/坪 (14.5年/30.7坪) | 228万/坪 (14.1年/33.2坪) |
| 下井草駅 | 259万/坪 (9.9年/39.8坪) | 224万/坪 (16.0年/34.3坪) | 231万/坪 (14.0年/42.7坪) |
| 井荻駅 | 254万/坪 (6.3年/33.4坪) | 272万/坪 (13.1年/34.5坪) | 206万/坪 (21.7年/46.6坪) |
| 上井草駅 | 240万/坪 (22.1年/35.9坪) | 235万/坪 (12.4年/31.3坪) | 229万/坪 (12.7年/34.1坪) |
| 上石神井駅 | 247万/坪 (12.9年/36.6坪) | 214万/坪 (18.9年/33.5坪) | 222万/坪 (13.9年/37.5坪) |
| 武蔵関駅 | 203万/坪 (10.2年/35.4坪) | 208万/坪 (18.1年/42.5坪) | 207万/坪 (12.8年/36.3坪) |
| 東伏見駅 | 156万/坪 (23.2年/39.4坪) | 174万/坪 (16.8年/33.2坪) | 176万/坪 (10.7年/33.6坪) |
| 西武柳沢駅 | 151万/坪 (14.6年/28.2坪) | 154万/坪 (18.5年/31.0坪) | 170万/坪 (10.4年/33.2坪) |
| 田無駅 | 162万/坪 (15.7年/32.2坪) | 165万/坪 (17.8年/37.6坪) | 162万/坪 (18.4年/50.1坪) |
| 花小金井駅 | 160万/坪 (8.2年/33.0坪) | 173万/坪 (11.2年/38.1坪) | 171万/坪 (10.2年/38.7坪) |
| 小平駅 | 146万/坪 (14.3年/34.5坪) | 139万/坪 (14.3年/37.4坪) | 137万/坪 (15.1年/45.6坪) |
| 久米川駅 | 128万/坪 (10.6年/38.8坪) | 134万/坪 (14.7年/38.4坪) | 131万/坪 (15.3年/35.2坪) |
| 東村山駅 | 127万/坪 (10.9年/36.9坪) | 130万/坪 (12.3年/42.9坪) | 126万/坪 (16.8年/35.6坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
下落合駅 345.6 万/坪(昨年同期比 +18.0 ％)
下落合駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 346万円/坪(105万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +18.0％( +52.8万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 6 件(１年前(2024年)に比べて +20.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 7.8年(昨年 21.5年から -63.9 ％減)。平均土地面積は 19.7 坪 (昨年 44.8 坪から -56.1 ％減)。平均建物面積は 34.8 坪 (昨年 37.5 坪から -7.3 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 21.5 年 → 2025年 7.8 年、-63.9 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 7.8 分 → 2025年 5.2 分、-33.8 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 40.0 ％ → 2025年 66.7 ％)
下井草駅 259.1 万/坪(昨年同期比 +15.9 ％)
下井草駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 259万円/坪(78.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +15.9％( +35.6万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 23 件(１年前(2024年)に比べて -54.9％( -28件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 9.9年(昨年 16.0年から -38.1 ％減)。平均土地面積は 39.8 坪 (昨年 34.3 坪から +16.1 ％増)。平均建物面積は 37.4 坪 (昨年 34.6 坪から +8.2 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 16.0 年 → 2025年 9.9 年、-38.1 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 32.7 ％ → 2025年 52.2 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 30.6 ％ → 2025年 26.1 ％)
価格下落要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 8.2 ％ → 2025年 4.3 ％)
東伏見駅 156.4 万/坪(昨年同期比 -10.2 ％)
東伏見駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 156万円/坪(47.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -10.2％( -17.8万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 16 件(１年前(2024年)に比べて -56.8％( -21件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 23.2年(昨年 16.8年から +38.1 ％増)。平均土地面積は 39.4 坪 (昨年 33.2 坪から +18.6 ％増)。平均建物面積は 38.3 坪 (昨年 30.8 坪から +24.4 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2024年 11.4 分 → 2025年 10.2 分、-10.9 ％と減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 2.7 ％ → 2025年 6.2 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 10.8 ％ → 2025年 12.5 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 16.8 年 → 2025年 23.2 年、+38.1 ％と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 36.1 ％ → 2025年 18.8 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 8.3 ％ → 2025年 12.5 ％)
花小金井駅 160.1 万/坪(昨年同期比 -7.5 ％)
花小金井駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 160万円/坪(48.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -7.5％( -13.0万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 73 件(１年前(2024年)に比べて -36.5％( -42件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 8.2年(昨年 11.2年から -26.8 ％減)。平均土地面積は 33.0 坪 (昨年 38.1 坪から -13.5 ％減)。平均建物面積は 28.0 坪 (昨年 34.5 坪から -18.8 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 11.2 年 → 2025年 8.2 年、-26.8 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 52.2 ％ → 2025年 58.9 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 8.8 ％ → 2025年 2.7 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2024年 16.7 分 → 2025年 19.0 分、+14.0 ％と増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 2.9 ％ → 2025年 1.6 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2024年 13.3 ％ → 2025年 13.7 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示