【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年1月〜6月期の西武多摩湖線 (国分寺駅～多摩湖駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 144万円/坪(43.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -9.4％( -14.9万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 128 件(１年前(2024年)に比べて -49.2％( -124件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 14.5年(昨年 14.2年から +1.9 ％増)。平均土地面積は 38.2 坪 (昨年 37.6 坪から +1.7 ％増)。平均建物面積は 30.1 坪 (昨年 31.5 坪から -4.4 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が大きく増加、築 40 年以内の比較的古い物件数が増加。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。青梅街道駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは青梅街道駅で昨年に比べ +26.3 ％、坪単価は 185 万円/坪となった。
上位 2 駅(青梅街道駅、武蔵大和駅)は +18.6 ％(坪単価 +24.7 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(一橋学園駅、八坂駅)は -12.1 ％(坪単価 -17.8 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 6.4 ％ → 2025年 9.2 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2024年 42.1 ％ → 2025年 45.2 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 24.7 ％ → 2025年 29.4 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 5.3 ％ → 2025年 3.2 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった国分寺駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 193万円/坪(58.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -3.5％( -6.9万円/坪)と小幅に下落しています。売買数は 37 件(１年前(2024年)に比べて -61.1％( -58件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった多摩湖駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 103万円/坪(31.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -8.2％( -9.2万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -50.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 西武多摩湖線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 国分寺駅 | 193万/坪 (12.8年/37.7坪) | 200万/坪 (13.8年/35.9坪) | 189万/坪 (15.1年/34.5坪) |
| 一橋学園駅 | 146万/坪 (16.9年/38.7坪) | 170万/坪 (9.8年/37.9坪) | 165万/坪 (12.4年/34.8坪) |
| 青梅街道駅 | 185万/坪 (7.9年/35.2坪) | 147万/坪 (14.8年/41.2坪) | 162万/坪 (9.8年/29.5坪) |
| 萩山駅 | 140万/坪 (15.0年/36.3坪) | 133万/坪 (21.8年/36.4坪) | 160万/坪 (5.1年/32.5坪) |
| 八坂駅 | 105万/坪 (20.0年/33.5坪) | 117万/坪 (18.8年/35.0坪) | 99.7万/坪 (22.7年/28.5坪) |
| 武蔵大和駅 | 110万/坪 (13.5年/38.6坪) | 99.5万/坪 (16.9年/39.8坪) | 110万/坪 (14.6年/41.9坪) |
| 多摩湖駅 | 103万/坪 (49.0年/69.6坪) | 112万/坪 (3.6年/35.5坪) | 98.0万/坪 (7.3年/38.8坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
青梅街道駅 185.4 万/坪(昨年同期比 +26.3 ％)
青梅街道駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 185万円/坪(56.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +26.3％( +38.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(１年前(2024年)に比べて -78.9％( -15件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 7.9年(昨年 14.8年から -46.5 ％減)。平均土地面積は 35.2 坪 (昨年 41.2 坪から -14.7 ％減)。平均建物面積は 28.0 坪 (昨年 36.1 坪から -22.6 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 14.8 年 → 2025年 7.9 年、-46.5 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2024年 8.2 分 → 2025年 7.2 分、-11.7 ％と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 5.3 ％ → 2025年 50.0 ％)
武蔵大和駅 110.3 万/坪(昨年同期比 +10.8 ％)
武蔵大和駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 110万円/坪(33.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +10.8％( +10.8万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 49 件(１年前(2024年)に比べて -10.9％( -6件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 13.5年(昨年 16.9年から -20.4 ％減)。平均土地面積は 38.6 坪 (昨年 39.8 坪から -3.1 ％減)。平均建物面積は 27.7 坪 (昨年 29.0 坪から -4.5 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 16.9 年 → 2025年 13.5 年、-20.4 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 3.6 ％ → 2025年 10.6 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 38.2 ％ → 2025年 50.0 ％)
一橋学園駅 146.2 万/坪(昨年同期比 -13.8 ％)
一橋学園駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 146万円/坪(44.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -13.8％( -23.4万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 28 件(１年前(2024年)に比べて -50.9％( -29件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 16.9年(昨年 9.8年から +73.3 ％増)。平均土地面積は 38.7 坪 (昨年 37.9 坪から +2.1 ％増)。平均建物面積は 34.6 坪 (昨年 33.7 坪から +2.9 ％増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 3.5 ％ → 2025年 7.1 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 1.8 ％ → 2025年 3.6 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 9.8 年 → 2025年 16.9 年、+73.3 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2024年 12.3 分 → 2025年 13.5 分、+10.1 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 16.1 ％ → 2025年 35.7 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 62.5 ％ → 2025年 35.7 ％)
八坂駅 105.1 万/坪(昨年同期比 -10.4 ％)
八坂駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 105万円/坪(31.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -10.4％( -12.2万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 6 件(１年前(2024年)に比べて -50.0％( -6件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 20.0年(昨年 18.8年から +6.4 ％増)。平均土地面積は 33.5 坪 (昨年 35.0 坪から -4.3 ％減)。平均建物面積は 31.8 坪 (昨年 32.0 坪から -0.8 ％減)。
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 12.2 分 → 2025年 15.3 分、+26.0 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 16.7 ％ → 2025年 66.7 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示