【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年1月〜12月期の西武多摩川線 (武蔵境駅～是政駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 199万円/坪(60.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -3.2％( -6.5万円/坪)と小幅に下落しています。売買数は 115 件(１年前(2023年)に比べて -14.8％( -20件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 17.6年(昨年 15.0年から +17.2 ％増)。平均土地面積は 40.1 坪 (昨年 46.0 坪から -12.9 ％減)。平均建物面積は 33.3 坪 (昨年 49.6 坪から -32.9 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加、建物面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 2 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。ほとんどの駅において下落した。競艇場前駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは競艇場前駅で昨年に比べ +28.2 ％、坪単価は 163 万円/坪となった。
上位 2 駅(競艇場前駅、多磨駅)は +23.2 ％(坪単価 +32.0 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(是政駅、新小金井駅)は -29.3 ％(坪単価 -55.8 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 30.5 ％ → 2024年 18.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 15.0 年 → 2024年 17.6 年、+17.2 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 5.5 ％ → 2024年 13.5 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 34.4 ％ → 2024年 29.7 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった武蔵境駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 226万円/坪(68.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -3.4％( -8.1万円/坪)と小幅に下落しています。売買数は 65 件(１年前(2023年)に比べて -16.7％( -13件/坪)と不調に推移しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった是政駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 120万円/坪(36.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -32.8％( -58.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 8 件(１年前(2023年)に比べて +14.3％( +1件/坪)と好調に推移しています。)。
| 西武多摩川線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 武蔵境駅 | 226万/坪 (16.0年/41.9坪) | 234万/坪 (14.1年/51.4坪) | 218万/坪 (16.7年/38.4坪) |
| 新小金井駅 | 153万/坪 (24.9年/33.4坪) | 206万/坪 (17.8年/51.9坪) | 201万/坪 (9.6年/35.5坪) |
| 多磨駅 | 182万/坪 (18.8年/41.0坪) | 154万/坪 (17.8年/32.6坪) | 167万/坪 (15.0年/35.6坪) |
| 白糸台駅 | 151万/坪 (21.2年/34.0坪) | 152万/坪 (14.8年/45.1坪) | 249万/坪 (0.6年/28.0坪) |
| 競艇場前駅 | 163万/坪 (8.6年/28.2坪) | 127万/坪 (18.6年/32.2坪) | 142万/坪 (14.0年/45.1坪) |
| 是政駅 | 120万/坪 (21.0年/38.9坪) | 179万/坪 (6.9年/29.6坪) | 131万/坪 (12.8年/57.5坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
競艇場前駅 162.6 万/坪(昨年同期比 +28.2 ％)
競艇場前駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 163万円/坪(49.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +28.2％( +35.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2023年)に比べて -70.0％( -7件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 8.6年(昨年 18.6年から -53.9 ％減)。平均土地面積は 28.2 坪 (昨年 32.2 坪から -12.4 ％減)。平均建物面積は 23.7 坪 (昨年 26.9 坪から -12.0 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 18.6 年 → 2024年 8.6 年、-53.9 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 30.0 ％ → 2024年 66.7 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 5.1 分 → 2024年 6.3 分、+24.2 ％と大きく増加)
多磨駅 182.2 万/坪(昨年同期比 +18.3 ％)
多磨駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 182万円/坪(55.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +18.3％( +28.1万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 25 件(１年前(2023年)に比べて +31.6％( +6件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 18.8年(昨年 17.8年から +5.4 ％増)。平均土地面積は 41.0 坪 (昨年 32.6 坪から +25.6 ％増)。平均建物面積は 31.6 坪 (昨年 53.4 坪から -40.9 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2023年 11.9 分 → 2024年 10.5 分、-11.6 ％と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 10.5 ％ → 2024年 16.0 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 27.8 ％ → 2024年 16.0 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 11.1 ％ → 2024年 16.0 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 11.1 ％ → 2024年 4.0 ％)
是政駅 120.3 万/坪(昨年同期比 -32.8 ％)
是政駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 120万円/坪(36.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -32.8％( -58.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 8 件(１年前(2023年)に比べて +14.3％( +1件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 21.0年(昨年 6.9年から +204.2 ％増)。平均土地面積は 38.9 坪 (昨年 29.6 坪から +31.6 ％増)。平均建物面積は 42.2 坪 (昨年 25.9 坪から +62.6 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 28.6 ％ → 2024年 12.5 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 6.9 年 → 2024年 21.0 年、+204.2 ％と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 57.1 ％ → 2024年 37.5 ％)
新小金井駅 152.6 万/坪(昨年同期比 -25.8 ％)
新小金井駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 153万円/坪(46.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -25.8％( -53.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 10 件(１年前(2023年)に比べて -33.3％( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 24.9年(昨年 17.8年から +40.0 ％増)。平均土地面積は 33.4 坪 (昨年 51.9 坪から -35.6 ％減)。平均建物面積は 33.3 坪 (昨年 41.8 坪から -20.4 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2023年 14.0 分 → 2024年 12.6 分、-10.0 ％と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 14.3 ％ → 2024年 12.5 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 17.8 年 → 2024年 24.9 年、+40.0 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 21.4 ％ → 2024年 50.0 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 28.6 ％ → 2024年 12.5 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示