【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年1月〜12月期の東武東上本線 (池袋駅～成増駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 212万円/坪(64.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +7.8％( +15.3万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 332 件(１年前(2023年)に比べて +10.7％( +32件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 20.5年(昨年 21.2年から -3.3 ％減)。平均土地面積は 37.6 坪 (昨年 36.3 坪から +3.6 ％増)。平均建物面積は 51.0 坪 (昨年 47.1 坪から +8.4 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が増加、建物面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が小幅減少。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。全体的に上昇基調。下板橋駅、大山駅、東武練馬駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは下板橋駅で昨年に比べ +68.3 ％、坪単価は 327 万円/坪となった。
上位 2 駅(下板橋駅、大山駅)は +48.9 ％(坪単価 +93.9 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(中板橋駅、成増駅)は -7.9 ％(坪単価 -14.9 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2023年 24.8 ％ → 2024年 26.3 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 3.0 ％ → 2024年 4.0 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 17.0 ％ → 2024年 14.3 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 5.0 ％ → 2024年 2.8 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった下板橋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 327万円/坪(98.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +68.3％( +132.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 13 件(１年前(2023年)に比べて -18.8％( -3件/坪)と不調に推移しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった成増駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 155万円/坪(46.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -4.8％( -7.9万円/坪)と小幅に下落しています。売買数は 46 件(１年前(2023年)に比べて +43.8％( +14件/坪)と大幅に増加しています。)。
| 東武東上本線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 池袋駅 | 297万/坪 (29.1年/50.7坪) | 304万/坪 (26.3年/27.9坪) | 285万/坪 (25.5年/38.5坪) |
| 北池袋駅 | 232万/坪 (24.0年/27.2坪) | 218万/坪 (25.5年/35.1坪) | 221万/坪 (19.6年/30.9坪) |
| 下板橋駅 | 327万/坪 (27.6年/78.0坪) | 194万/坪 (23.2年/31.5坪) | 182万/坪 (30.4年/22.1坪) |
| 大山駅 | 242万/坪 (21.0年/35.9坪) | 187万/坪 (24.4年/38.9坪) | 202万/坪 (21.1年/27.3坪) |
| 中板橋駅 | 176万/坪 (20.7年/29.5坪) | 198万/坪 (18.2年/31.5坪) | 207万/坪 (21.3年/37.6坪) |
| ときわ台駅 | 236万/坪 (14.0年/45.2坪) | 221万/坪 (11.2年/30.1坪) | 192万/坪 (16.8年/46.3坪) |
| 上板橋駅 | 192万/坪 (18.1年/30.8坪) | 198万/坪 (20.9年/39.9坪) | 153万/坪 (19.0年/30.8坪) |
| 東武練馬駅 | 184万/坪 (18.0年/37.6坪) | 150万/坪 (24.2年/39.5坪) | 139万/坪 (24.0年/37.5坪) |
| 下赤塚駅 | 196万/坪 (16.6年/27.0坪) | 170万/坪 (21.6年/45.7坪) | 161万/坪 (23.9年/33.1坪) |
| 成増駅 | 155万/坪 (21.4年/35.3坪) | 163万/坪 (17.1年/34.6坪) | 190万/坪 (13.3年/37.8坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
下板橋駅 327.1 万/坪(昨年同期比 +68.3 ％)
下板橋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 327万円/坪(98.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +68.3％( +132.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 13 件(１年前(2023年)に比べて -18.8％( -3件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 27.6年(昨年 23.2年から +19.3 ％増)。平均土地面積は 78.0 坪 (昨年 31.5 坪から +147.6 ％増)。平均建物面積は 84.8 坪 (昨年 32.6 坪から +160.0 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 7.5 分 → 2024年 5.3 分、-29.2 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 6.2 ％ → 2024年 30.8 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 31.2 ％ → 2024年 23.1 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 23.2 年 → 2024年 27.6 年、+19.3 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 25.0 ％ → 2024年 38.5 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 37.5 ％ → 2024年 15.4 ％)
大山駅 241.9 万/坪(昨年同期比 +29.4 ％)
大山駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 242万円/坪(73.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +29.4％( +54.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 41 件(１年前(2023年)に比べて +41.4％( +12件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 21.0年(昨年 24.4年から -14.0 ％減)。平均土地面積は 35.9 坪 (昨年 38.9 坪から -7.7 ％減)。平均建物面積は 47.2 坪 (昨年 60.0 坪から -21.4 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 24.4 年 → 2024年 21.0 年、-14.0 ％と減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 12.4 分 → 2024年 9.1 分、-26.3 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 21.4 ％ → 2024年 41.0 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 35.7 ％ → 2024年 12.8 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 25.0 ％ → 2024年 30.8 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 6.9 ％ → 2024年 2.4 ％)
中板橋駅 176.5 万/坪(昨年同期比 -11.0 ％)
中板橋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 176万円/坪(53.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -11.0％( -21.9万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 24 件(１年前(2023年)に比べて -27.3％( -9件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 20.7年(昨年 18.2年から +13.6 ％増)。平均土地面積は 29.5 坪 (昨年 31.5 坪から -6.3 ％減)。平均建物面積は 48.5 坪 (昨年 44.4 坪から +9.1 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 13.3 ％ → 2024年 8.7 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2023年 15.2 ％ → 2024年 16.7 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 18.2 年 → 2024年 20.7 年、+13.6 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 23.3 ％ → 2024年 47.8 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 33.3 ％ → 2024年 4.3 ％)
成増駅 154.9 万/坪(昨年同期比 -4.8 ％)
成増駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 155万円/坪(46.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -4.8％( -7.9万円/坪)と小幅に下落しています。売買数は 46 件(１年前(2023年)に比べて +43.8％( +14件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 21.4年(昨年 17.1年から +24.9 ％増)。平均土地面積は 35.3 坪 (昨年 34.6 坪から +2.2 ％増)。平均建物面積は 40.0 坪 (昨年 30.7 坪から +30.5 ％増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 3.1 ％ → 2024年 4.8 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 17.1 年 → 2024年 21.4 年、+24.9 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 7.7 ％ → 2024年 22.7 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 26.9 ％ → 2024年 15.9 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示