【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年10月〜12月期の東武東上本線 (池袋駅～成増駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 178万円/坪(53.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -11.0％( -22.1万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 42 件(１年前(2023年)に比べて -49.4％( -41件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 22.2年(昨年 19.1年から +16.3 ％増)。平均土地面積は 26.9 坪 (昨年 31.4 坪から -14.4 ％減)。平均建物面積は 44.9 坪 (昨年 48.6 坪から -7.7 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 2 駅に対して、値下がりした駅数は 7 駅。ほとんどの駅において下落した。中板橋駅は、昨年から 10 ％以上の値下がり。最も値下がりしたのは北池袋駅で昨年に比べ -38.3 ％、坪単価は 175 万円/坪となった。
上位 2 駅(大山駅、上板橋駅)は +2.8 ％(坪単価 +5.5 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(北池袋駅、池袋駅)は -34.4 ％(坪単価 -101.5 万円/坪)の下落。
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 19.1 年 → 2024年 22.2 年、+16.3 ％と増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 9.9 分 → 2024年 12.6 分、+27.3 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 21.2 ％ → 2024年 28.2 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 18.8 ％ → 2024年 23.1 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった池袋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 216万円/坪(65.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -30.4％( -94.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 7 件(１年前(2023年)に比べて +40.0％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった東武練馬駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 127万円/坪(38.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -26.4％( -45.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 7 件(１年前(2023年)に比べて -22.2％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 東武東上本線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 池袋駅 | 216万/坪 (34.1年/28.5坪) | 310万/坪 (30.4年/21.8坪) | 323万/坪 (10.8年/27.6坪) |
| 北池袋駅 | 175万/坪 (25.8年/37.8坪) | 284万/坪 (13.1年/32.3坪) | 266万/坪 (8.9年/30.0坪) |
| 下板橋駅 | - | 179万/坪 (36.9年/27.9坪) | 164万/坪 (23.8年/21.9坪) |
| 大山駅 | 203万/坪 (19.2年/32.3坪) | 193万/坪 (31.8年/34.4坪) | 222万/坪 (27.0年/29.3坪) |
| 中板橋駅 | 181万/坪 (15.8年/24.2坪) | 194万/坪 (16.4年/27.9坪) | 207万/坪 (14.6年/53.9坪) |
| ときわ台駅 | 173万/坪 (1.8年/21.2坪) | 211万/坪 (5.3年/22.2坪) | 196万/坪 (11.9年/99.3坪) |
| 上板橋駅 | 206万/坪 (0.8年/21.2坪) | 205万/坪 (17.6年/29.4坪) | 150万/坪 (23.5年/25.4坪) |
| 東武練馬駅 | 127万/坪 (42.8年/21.4坪) | 172万/坪 (20.4年/55.0坪) | 131万/坪 (25.7年/35.0坪) |
| 下赤塚駅 | 143万/坪 (23.3年/23.4坪) | 159万/坪 (17.2年/29.9坪) | 204万/坪 (9.0年/29.5坪) |
| 成増駅 | 139万/坪 (25.0年/35.5坪) | 166万/坪 (11.3年/38.9坪) | 197万/坪 (16.2年/36.3坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
大山駅 202.9 万/坪(昨年同期比 +4.9 ％)
大山駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 203万円/坪(61.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +4.9％( +9.5万円/坪)と小幅に上昇しています。売買数は 8 件(１年前(2023年)に比べて +100.0％( +4件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 19.2年(昨年 31.8年から -39.6 ％減)。平均土地面積は 32.3 坪 (昨年 34.4 坪から -6.0 ％減)。平均建物面積は 29.4 坪 (昨年 75.6 坪から -61.1 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 31.8 年 → 2024年 19.2 年、-39.6 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 25.0 ％ → 2024年 42.9 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 5.5 分 → 2024年 11.0 分、+100.0 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 25.0 ％ → 2024年 12.5 ％)
上板橋駅 206.3 万/坪(昨年同期比 +0.7 ％)
上板橋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 206万円/坪(62.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +0.7％( +1.5万円/坪)と僅かに上昇しています。売買数は 7 件(１年前(2023年)に比べて -53.3％( -8件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 0.8年(昨年 17.6年から -95.7 ％減)。平均土地面積は 21.2 坪 (昨年 29.4 坪から -28.1 ％減)。平均建物面積は 27.2 坪 (昨年 36.7 坪から -25.8 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 17.6 年 → 2024年 0.8 年、-95.7 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 13.3 ％ → 2024年 66.7 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 10.3 分 → 2024年 13.7 分、+32.7 ％と大きく増加)
北池袋駅 175.0 万/坪(昨年同期比 -38.3 ％)
北池袋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 175万円/坪(52.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -38.3％( -108.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -66.7％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 25.8年(昨年 13.1年から +96.8 ％増)。平均土地面積は 37.8 坪 (昨年 32.3 坪から +17.2 ％増)。平均建物面積は 51.4 坪 (昨年 64.5 坪から -20.3 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 10.3 分 → 2024年 7.0 分、-32.3 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 13.1 年 → 2024年 25.8 年、+96.8 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 33.3 ％ → 2024年 100.0 ％)
池袋駅 215.9 万/坪(昨年同期比 -30.4 ％)
池袋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 216万円/坪(65.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -30.4％( -94.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 7 件(１年前(2023年)に比べて +40.0％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 34.1年(昨年 30.4年から +12.1 ％増)。平均土地面積は 28.5 坪 (昨年 21.8 坪から +31.0 ％増)。平均建物面積は 113.9 坪 (昨年 71.1 坪から +60.2 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 60.0 ％ → 2024年 42.9 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 30.4 年 → 2024年 34.1 年、+12.1 ％と増加)
- 駅からの平均距離が増加(2023年 9.4 分 → 2024年 11.0 分、+17.0 ％と増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示