【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年1月〜3月期の東急目黒線 (目黒駅～多摩川駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 346万円/坪(105万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -3.7％( -13.2万円/坪)と小幅に下落しています。売買数は 42 件(１年前(2024年)に比べて -81.0％( -179件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 17.0年(昨年 18.4年から -7.6 ％減)。平均土地面積は 37.3 坪 (昨年 35.1 坪から +6.4 ％増)。平均建物面積は 50.1 坪 (昨年 37.9 坪から +32.2 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 10 年以内の新しい物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。全体的に上昇基調。不動前駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは不動前駅で昨年に比べ +21.5 ％、坪単価は 478 万円/坪となった。
上位 2 駅(不動前駅、大岡山駅)は +18.4 ％(坪単価 +66.2 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(多摩川駅、西小山駅)は -13.5 ％(坪単価 -52.3 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 19.9 ％ → 2025年 26.2 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 13.5 ％ → 2025年 7.1 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2024年 9.2 分 → 2025年 10.1 分、+10.8 ％と増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 25.6 ％ → 2025年 16.7 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 27.1 ％ → 2025年 31.0 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった不動前駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 478万円/坪(145万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +21.5％( +84.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -92.9％( -13件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった武蔵小山駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 301万円/坪(90.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -8.4％( -27.5万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 12 件(１年前(2024年)に比べて -70.7％( -29件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 東急目黒線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 目黒駅 | 441万/坪 (7.0年/28.7坪) | 392万/坪 (20.0年/39.6坪) | 337万/坪 (27.0年/44.7坪) |
| 不動前駅 | 478万/坪 (60.0年/60.5坪) | 394万/坪 (8.1年/33.8坪) | 345万/坪 (18.5年/36.7坪) |
| 武蔵小山駅 | 301万/坪 (17.8年/28.4坪) | 328万/坪 (17.7年/25.7坪) | 355万/坪 (24.0年/37.0坪) |
| 西小山駅 | 350万/坪 (13.3年/21.6坪) | 400万/坪 (17.0年/23.8坪) | 290万/坪 (16.2年/38.9坪) |
| 洗足駅 | 388万/坪 (21.3年/34.3坪) | 348万/坪 (21.8年/68.8坪) | 301万/坪 (16.6年/37.3坪) |
| 大岡山駅 | 358万/坪 (15.2年/34.8坪) | 311万/坪 (18.6年/30.0坪) | 296万/坪 (28.1年/35.4坪) |
| 奥沢駅 | 357万/坪 (20.5年/23.4坪) | 342万/坪 (21.3年/34.0坪) | 335万/坪 (20.5年/41.4坪) |
| 田園調布駅 | 357万/坪 (14.3年/57.8坪) | 357万/坪 (18.0年/47.4坪) | 313万/坪 (22.4年/73.9坪) |
| 多摩川駅 | 321万/坪 (13.0年/29.5坪) | 376万/坪 (26.2年/37.3坪) | 289万/坪 (22.9年/56.5坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
不動前駅 478.5 万/坪(昨年同期比 +21.5 ％)
不動前駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 478万円/坪(145万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +21.5％( +84.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -92.9％( -13件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 60.0年(昨年 8.1年から +640.1 ％増)。平均土地面積は 60.5 坪 (昨年 33.8 坪から +78.9 ％増)。平均建物面積は 229.9 坪 (昨年 46.6 坪から +393.0 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2024年 6.1 分 → 2025年 5.0 分、-17.6 ％と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 35.7 ％ → 2025年 100.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 8.1 年 → 2025年 60.0 年、+640.1 ％と大きく増加)
大岡山駅 358.3 万/坪(昨年同期比 +15.4 ％)
大岡山駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 358万円/坪(108万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +15.4％( +47.7万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 6 件(１年前(2024年)に比べて -79.3％( -23件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 15.2年(昨年 18.6年から -18.2 ％減)。平均土地面積は 34.8 坪 (昨年 30.0 坪から +16.0 ％増)。平均建物面積は 41.3 坪 (昨年 33.2 坪から +24.4 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2024年 18.6 年 → 2025年 15.2 年、-18.2 ％と減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 8.4 分 → 2025年 10.8 分、+29.3 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 28.6 ％ → 2025年 33.3 ％)
多摩川駅 320.7 万/坪(昨年同期比 -14.6 ％)
多摩川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 321万円/坪(97.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -14.6％( -55.0万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 2 件(１年前(2024年)に比べて -83.3％( -10件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 13.0年(昨年 26.2年から -50.4 ％減)。平均土地面積は 29.5 坪 (昨年 37.3 坪から -20.9 ％減)。平均建物面積は 34.0 坪 (昨年 32.9 坪から +3.4 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 26.2 年 → 2025年 13.0 年、-50.4 ％と大きく減少)
西小山駅 350.2 万/坪(昨年同期比 -12.4 ％)
西小山駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 350万円/坪(106万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -12.4％( -49.6万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 4 件(１年前(2024年)に比べて -90.7％( -39件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 13.3年(昨年 17.0年から -22.1 ％減)。平均土地面積は 21.6 坪 (昨年 23.8 坪から -9.6 ％減)。平均建物面積は 28.4 坪 (昨年 38.0 坪から -25.3 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 17.0 年 → 2025年 13.3 年、-22.1 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 8.0 分 → 2025年 3.5 分、-56.1 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 27.9 ％ → 2025年 100.0 ％)
価格下落要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 40.5 ％ → 2025年 25.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示