【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年1月〜6月期の東急大井町線 (大井町駅～二子玉川駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 363万円/坪(110万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +9.7％( +32.2万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 141 件(１年前(2024年)に比べて -55.7％( -177件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 18.1年(昨年 18.7年から -3.1 ％減)。平均土地面積は 44.4 坪 (昨年 38.7 坪から +14.7 ％増)。平均建物面積は 48.3 坪 (昨年 45.5 坪から +6.2 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加、築 10 年以内の新しい物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 11 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。全体的に上昇基調。下神明駅、荏原町駅、北千束駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは戸越公園駅で昨年に比べ +120.3 ％、坪単価は 665 万円/坪となった。
上位 2 駅(戸越公園駅、下神明駅)は +95.5 ％(坪単価 +277.6 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(二子玉川駅、旗の台駅)は -12.7 ％(坪単価 -44.7 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2024年 21.2 ％ → 2025年 22.6 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2024年 25.4 ％ → 2025年 24.1 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 24.7 ％ → 2025年 20.6 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 8.1 ％ → 2025年 6.0 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった戸越公園駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 665万円/坪(201万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +120.3％( +363.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(１年前(2024年)に比べて -60.0％( -6件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった二子玉川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 285万円/坪(86.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -17.6％( -60.9万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 18 件(１年前(2024年)に比べて -45.5％( -15件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 東急大井町線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 大井町駅 | 294万/坪 (31.0年/64.7坪) | 250万/坪 (24.7年/26.4坪) | 311万/坪 (22.9年/35.2坪) |
| 下神明駅 | 464万/坪 (21.6年/27.2坪) | 271万/坪 (13.7年/21.3坪) | 390万/坪 (30.2年/35.5坪) |
| 戸越公園駅 | 665万/坪 (36.8年/52.9坪) | 302万/坪 (11.5年/32.8坪) | 336万/坪 (14.7年/36.9坪) |
| 中延駅 | 330万/坪 (5.9年/18.9坪) | 277万/坪 (15.0年/27.0坪) | 229万/坪 (28.0年/24.8坪) |
| 荏原町駅 | 368万/坪 (24.4年/59.0坪) | 269万/坪 (22.5年/25.0坪) | 360万/坪 (10.8年/16.8坪) |
| 旗の台駅 | 341万/坪 (16.0年/32.9坪) | 369万/坪 (24.5年/33.5坪) | 306万/坪 (23.0年/33.7坪) |
| 北千束駅 | 415万/坪 (33.7年/132坪) | 346万/坪 (14.2年/37.8坪) | 292万/坪 (28.8年/58.7坪) |
| 大岡山駅 | 367万/坪 (16.6年/33.2坪) | 320万/坪 (20.2年/30.2坪) | 296万/坪 (28.1年/35.4坪) |
| 緑が丘駅 | 378万/坪 (9.7年/27.7坪) | 323万/坪 (16.2年/40.5坪) | 304万/坪 (18.1年/36.4坪) |
| 自由が丘駅 | 407万/坪 (19.9年/49.3坪) | 430万/坪 (25.1年/48.3坪) | 382万/坪 (24.5年/43.9坪) |
| 九品仏駅 | 368万/坪 (22.1年/52.7坪) | 393万/坪 (20.4年/45.4坪) | 555万/坪 (15.1年/53.2坪) |
| 尾山台駅 | 339万/坪 (17.6年/45.3坪) | 305万/坪 (19.1年/43.3坪) | 341万/坪 (16.8年/38.4坪) |
| 等々力駅 | 387万/坪 (9.3年/34.5坪) | 362万/坪 (18.3年/46.3坪) | 361万/坪 (19.9年/47.1坪) |
| 上野毛駅 | 403万/坪 (12.5年/40.7坪) | 350万/坪 (12.5年/50.7坪) | 319万/坪 (16.0年/37.4坪) |
| 二子玉川駅 | 285万/坪 (12.0年/32.2坪) | 346万/坪 (15.2年/46.2坪) | 308万/坪 (12.8年/38.0坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
戸越公園駅 665.0 万/坪(昨年同期比 +120.3 ％)
戸越公園駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 665万円/坪(201万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +120.3％( +363.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(１年前(2024年)に比べて -60.0％( -6件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 36.8年(昨年 11.5年から +219.3 ％増)。平均土地面積は 52.9 坪 (昨年 32.8 坪から +61.3 ％増)。平均建物面積は 63.9 坪 (昨年 51.3 坪から +24.6 ％増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 10.0 ％ → 2025年 25.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 11.5 年 → 2025年 36.8 年、+219.3 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 10.0 ％ → 2025年 50.0 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 10.0 ％ → 2025年 25.0 ％)
下神明駅 463.6 万/坪(昨年同期比 +70.7 ％)
下神明駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 464万円/坪(140万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +70.7％( +192.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(１年前(2024年)に比べて -66.7％( -8件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 21.6年(昨年 13.7年から +57.8 ％増)。平均土地面積は 27.2 坪 (昨年 21.3 坪から +27.8 ％増)。平均建物面積は 31.4 坪 (昨年 28.3 坪から +10.8 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2024年 27.3 ％ → 2025年 25.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 13.7 年 → 2025年 21.6 年、+57.8 ％と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2024年 27.3 ％ → 2025年 25.0 ％)
二子玉川駅 285.4 万/坪(昨年同期比 -17.6 ％)
二子玉川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 285万円/坪(86.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -17.6％( -60.9万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 18 件(１年前(2024年)に比べて -45.5％( -15件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 12.0年(昨年 15.2年から -21.1 ％減)。平均土地面積は 32.2 坪 (昨年 46.2 坪から -30.3 ％減)。平均建物面積は 29.5 坪 (昨年 51.7 坪から -43.0 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 15.2 年 → 2025年 12.0 年、-21.1 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2024年 18.1 分 → 2025年 15.8 分、-12.9 ％と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 21.9 ％ → 2025年 11.1 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 25.0 ％ → 2025年 27.8 ％)
価格下落要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 9.4 ％ → 2025年 5.6 ％)
旗の台駅 340.7 万/坪(昨年同期比 -7.7 ％)
旗の台駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 341万円/坪(103万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -7.7％( -28.5万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 12 件(１年前(2024年)に比べて -29.4％( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 16.0年(昨年 24.5年から -34.7 ％減)。平均土地面積は 32.9 坪 (昨年 33.5 坪から -1.9 ％減)。平均建物面積は 45.0 坪 (昨年 35.3 坪から +27.5 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 24.5 年 → 2025年 16.0 年、-34.7 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 18.8 ％ → 2025年 36.4 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 31.2 ％ → 2025年 9.1 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 6.0 分 → 2025年 7.9 分、+31.9 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 18.8 ％ → 2025年 27.3 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 52.9 ％ → 2025年 16.7 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示