【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年1月〜6月期の東急多摩川線 (多摩川駅～蒲田駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 226万円/坪(68.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +2.2％( +4.9万円/坪)と僅かに上昇しています。売買数は 56 件(１年前(2024年)に比べて -60.6％( -86件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 14.6年(昨年 23.0年から -36.7 ％減)。平均土地面積は 25.8 坪 (昨年 30.2 坪から -14.5 ％減)。平均建物面積は 40.0 坪 (昨年 41.2 坪から -3.0 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。沼部駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは沼部駅で昨年に比べ +20.9 ％、坪単価は 253 万円/坪となった。
上位 2 駅(沼部駅、蒲田駅)は +17.4 ％(坪単価 +36.4 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(多摩川駅、武蔵新田駅)は -10.9 ％(坪単価 -35.8 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 23.0 年 → 2025年 14.6 年、-36.7 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 26.3 ％ → 2025年 39.3 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 21.8 ％ → 2025年 10.7 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2024年 8.5 分 → 2025年 9.8 分、+15.0 ％と増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 31.0 ％ → 2025年 21.4 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 5.6 ％ → 2025年 1.8 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった多摩川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 321万円/坪(97.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -14.6％( -55.0万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 2 件(１年前(2024年)に比べて -83.3％( -10件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった鵜の木駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 198万円/坪(60.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -2.8％( -5.8万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 5 件(１年前(2024年)に比べて -44.4％( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 東急多摩川線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 多摩川駅 | 321万/坪 (13.0年/29.5坪) | 376万/坪 (26.2年/37.3坪) | 289万/坪 (22.9年/56.5坪) |
| 沼部駅 | 253万/坪 (11.8年/60.0坪) | 209万/坪 (26.5年/28.1坪) | 263万/坪 (23.4年/25.7坪) |
| 鵜の木駅 | 198万/坪 (30.8年/23.6坪) | 204万/坪 (18.8年/40.0坪) | 205万/坪 (24.5年/48.1坪) |
| 下丸子駅 | 228万/坪 (16.6年/20.6坪) | 218万/坪 (12.7年/18.8坪) | 213万/坪 (22.5年/57.9坪) |
| 武蔵新田駅 | 212万/坪 (18.6年/19.9坪) | 228万/坪 (11.5年/26.2坪) | 208万/坪 (14.1年/27.2坪) |
| 矢口渡駅 | 202万/坪 (11.7年/19.8坪) | 182万/坪 (28.5年/37.2坪) | 191万/坪 (16.5年/22.3坪) |
| 蒲田駅 | 239万/坪 (10.8年/28.2坪) | 210万/坪 (24.4年/27.7坪) | 256万/坪 (26.8年/32.1坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
沼部駅 253.2 万/坪(昨年同期比 +20.9 ％)
沼部駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 253万円/坪(76.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +20.9％( +43.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2024年)に比べて -89.7％( -26件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 11.8年(昨年 26.5年から -55.5 ％減)。平均土地面積は 60.0 坪 (昨年 28.1 坪から +113.4 ％増)。平均建物面積は 93.8 坪 (昨年 34.0 坪から +176.2 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 26.5 年 → 2025年 11.8 年、-55.5 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 24.1 ％ → 2025年 66.7 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 5.6 分 → 2025年 8.0 分、+44.1 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 48.3 ％ → 2025年 33.3 ％)
蒲田駅 239.0 万/坪(昨年同期比 +13.8 ％)
蒲田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 239万円/坪(72.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +13.8％( +29.0万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 21 件(１年前(2024年)に比べて -46.2％( -18件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 10.8年(昨年 24.4年から -55.6 ％減)。平均土地面積は 28.2 坪 (昨年 27.7 坪から +1.8 ％増)。平均建物面積は 47.4 坪 (昨年 38.6 坪から +22.7 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 24.4 年 → 2025年 10.8 年、-55.6 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 18.9 ％ → 2025年 42.9 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 5.4 ％ → 2025年 9.5 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2024年 5.1 ％ → 2025年 4.8 ％)
多摩川駅 320.7 万/坪(昨年同期比 -14.6 ％)
多摩川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 321万円/坪(97.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -14.6％( -55.0万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 2 件(１年前(2024年)に比べて -83.3％( -10件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 13.0年(昨年 26.2年から -50.4 ％減)。平均土地面積は 29.5 坪 (昨年 37.3 坪から -20.9 ％減)。平均建物面積は 34.0 坪 (昨年 32.9 坪から +3.4 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 26.2 年 → 2025年 13.0 年、-50.4 ％と大きく減少)
武蔵新田駅 211.8 万/坪(昨年同期比 -7.3 ％)
武蔵新田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 212万円/坪(64.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -7.3％( -16.6万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 8 件(１年前(2024年)に比べて -50.0％( -8件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 18.6年(昨年 11.5年から +61.9 ％増)。平均土地面積は 19.9 坪 (昨年 26.2 坪から -24.2 ％減)。平均建物面積は 26.6 坪 (昨年 41.3 坪から -35.7 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 11.5 年 → 2025年 18.6 年、+61.9 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 6.2 分 → 2025年 8.6 分、+38.0 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 21.4 ％ → 2025年 37.5 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 50.0 ％ → 2025年 25.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示