【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年1月〜3月期の東急世田谷線 (三軒茶屋駅～下高井戸駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 348万円/坪(105万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +17.7％( +52.3万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 53 件(１年前(2024年)に比べて +55.9％( +19件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 17.8年(昨年 21.3年から -16.6 ％減)。平均土地面積は 31.9 坪 (昨年 51.3 坪から -37.8 ％減)。平均建物面積は 43.9 坪 (昨年 54.5 坪から -19.4 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、土地面積 60 平方メートル未満のDINKS・子供独立後の老後世帯を対象とした中規模物件数が大きく増加、建物面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 1 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。若林駅、下高井戸駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは若林駅で昨年に比べ +46.9 ％、坪単価は 404 万円/坪となった。
上位 2 駅(若林駅、下高井戸駅)は +37.3 ％(坪単価 +103.9 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(松原駅、松陰神社前駅)は -2.5 ％(坪単価 -8.0 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2024年 21.3 年 → 2025年 17.8 年、-16.6 ％と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 15.2 ％ → 2025年 5.8 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 23.5 ％ → 2025年 26.4 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 8.8 ％ → 2025年 5.7 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった若林駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 404万円/坪(122万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +46.9％( +128.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(１年前(2024年)に比べて +100.0％( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった上町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 256万円/坪(77.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +9.6％( +22.4万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 6 件(前年比変わらず)。
| 東急世田谷線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 三軒茶屋駅 | 380万/坪 (19.7年/36.7坪) | 338万/坪 (20.2年/58.9坪) | 324万/坪 (23.9年/35.8坪) |
| 西太子堂駅 | - | - | 465万/坪 (34.0年/16.6坪) |
| 若林駅 | 404万/坪 (17.0年/32.3坪) | 275万/坪 (24.0年/135坪) | 295万/坪 (18.0年/19.7坪) |
| 松陰神社前駅 | 334万/坪 (9.0年/29.9坪) | 314万/坪 (18.3年/24.7坪) | 262万/坪 (16.5年/34.8坪) |
| 世田谷駅 | 223万/坪 (33.0年/38.8坪) | - | - |
| 上町駅 | 256万/坪 (19.0年/20.9坪) | 233万/坪 (21.8年/42.9坪) | 309万/坪 (13.5年/37.8坪) |
| 宮の坂駅 | - | 263万/坪 (17.5年/25.0坪) | - |
| 山下駅 | - | 230万/坪 (30.0年/56.0坪) | - |
| 松原駅 | 283万/坪 (13.0年/23.7坪) | 320万/坪 (16.2年/33.9坪) | - |
| 下高井戸駅 | 364万/坪 (10.0年/24.5坪) | 286万/坪 (32.7年/28.7坪) | 306万/坪 (24.4年/40.6坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
若林駅 403.7 万/坪(昨年同期比 +46.9 ％)
若林駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 404万円/坪(122万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +46.9％( +128.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(１年前(2024年)に比べて +100.0％( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 17.0年(昨年 24.0年から -29.2 ％減)。平均土地面積は 32.3 坪 (昨年 134.6 坪から -76.0 ％減)。平均建物面積は 29.3 坪 (昨年 215.8 坪から -86.4 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 24.0 年 → 2025年 17.0 年、-29.2 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2024年 6.3 分 → 2025年 5.7 分、-10.5 ％と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 33.3 ％ → 2025年 20.0 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 33.3 ％ → 2025年 16.7 ％)
下高井戸駅 364.4 万/坪(昨年同期比 +27.6 ％)
下高井戸駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 364万円/坪(110万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +27.6％( +78.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(１年前(2024年)に比べて +100.0％( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 10.0年(昨年 32.7年から -69.4 ％減)。平均土地面積は 24.5 坪 (昨年 28.7 坪から -14.9 ％減)。平均建物面積は 28.0 坪 (昨年 40.3 坪から -30.6 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 32.7 年 → 2025年 10.0 年、-69.4 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 6.0 分 → 2025年 8.5 分、+41.7 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 66.7 ％ → 2025年 16.7 ％)
松原駅 283.4 万/坪(昨年同期比 -11.3 ％)
松原駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 283万円/坪(85.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -11.3％( -36.2万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 3 件(１年前(2024年)に比べて -40.0％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 13.0年(昨年 16.2年から -19.8 ％減)。平均土地面積は 23.7 坪 (昨年 33.9 坪から -30.1 ％減)。平均建物面積は 27.7 坪 (昨年 34.2 坪から -18.9 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2024年 16.2 年 → 2025年 13.0 年、-19.8 ％と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 60.0 ％ → 2025年 33.3 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 5.4 分 → 2025年 9.0 分、+66.7 ％と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 40.0 ％ → 2025年 33.3 ％)
松陰神社前駅 333.9 万/坪(昨年同期比 +6.4 ％)
松陰神社前駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 334万円/坪(101万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +6.4％( +20.1万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 4 件(１年前(2024年)に比べて +33.3％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 9.0年(昨年 18.3年から -50.9 ％減)。平均土地面積は 29.9 坪 (昨年 24.7 坪から +20.9 ％増)。平均建物面積は 37.1 坪 (昨年 31.3 坪から +18.5 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 18.3 年 → 2025年 9.0 年、-50.9 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 8.3 分 → 2025年 5.2 分、-37.0 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 33.3 ％ → 2025年 25.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示