【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年4月〜6月期の東京メトロ千代田線 (北綾瀬駅～代々木上原駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 314万円/坪(95.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +20.8％( +54.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 55 件(１年前(2024年)に比べて -35.3％( -30件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 21.4年(昨年 16.0年から +34.0 ％増)。平均土地面積は 22.3 坪 (昨年 33.4 坪から -33.3 ％減)。平均建物面積は 33.6 坪 (昨年 55.8 坪から -39.8 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。ほとんどの駅において下落した。代々木上原駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは代々木上原駅で昨年に比べ +34.8 ％、坪単価は 672 万円/坪となった。
上位 2 駅(代々木上原駅、綾瀬駅)は +25.8 ％(坪単価 +100.8 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(北千住駅、西日暮里駅)は -19.8 ％(坪単価 -54.5 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 2.5 ％ → 2025年 7.4 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 12.9 ％ → 2025年 18.5 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 16.0 年 → 2025年 21.4 年、+34.0 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 8.6 ％ → 2025年 20.4 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 38.3 ％ → 2025年 16.7 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった表参道駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 1,162万円/坪(352万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +5.5％( +60.2万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 4 件(１年前(2024年)に比べて +300.0％( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった北綾瀬駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 136万円/坪(41.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -5.0％( -7.1万円/坪)と小幅に下落しています。売買数は 12 件(１年前(2024年)に比べて -33.3％( -6件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 東京メトロ千代田線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 北綾瀬駅 | 136万/坪 (15.3年/22.3坪) | 144万/坪 (9.6年/35.8坪) | 128万/坪 (16.5年/27.8坪) |
| 綾瀬駅 | 196万/坪 (8.0年/23.1坪) | 168万/坪 (14.4年/36.2坪) | 187万/坪 (6.6年/53.7坪) |
| 北千住駅 | 180万/坪 (22.7年/19.5坪) | 231万/坪 (12.9年/22.2坪) | 219万/坪 (12.1年/35.2坪) |
| 町屋駅 | 194万/坪 (25.8年/21.0坪) | 186万/坪 (18.1年/29.6坪) | 154万/坪 (26.5年/30.4坪) |
| 西日暮里駅 | 273万/坪 (20.3年/15.1坪) | 331万/坪 (0.25年/16.6坪) | 184万/坪 (35.0年/25.7坪) |
| 千駄木駅 | 405万/坪 (19.7年/21.5坪) | 366万/坪 (22.4年/31.1坪) | 394万/坪 (26.9年/26.3坪) |
| 根津駅 | 241万/坪 (55.3年/14.4坪) | 264万/坪 (55.3年/9.1坪) | 252万/坪 (39.3年/27.2坪) |
| 湯島駅 | - | 158万/坪 (32.3年/14.4坪) | 403万/坪 (0.25年/42.4坪) |
| 新御茶ノ水駅 | - | - | - |
| 大手町駅 | - | - | - |
| 日比谷駅 | - | - | - |
| 国会議事堂前駅 | - | - | - |
| 赤坂駅 | - | 653万/坪 (36.8年/46.5坪) | 496万/坪 (22.3年/43.9坪) |
| 乃木坂駅 | - | - | - |
| 表参道駅 | 1,162万/坪 (27.0年/31.0坪) | 1,102万/坪 (32.3年/84.7坪) | 791万/坪 (39.9年/235坪) |
| 明治神宮前駅 | - | 1,570万/坪 (0.25年/28.7坪) | 1,608万/坪 (25.3年/39.3坪) |
| 代々木公園駅 | - | - | - |
| 代々木上原駅 | 672万/坪 (27.1年/30.6坪) | 499万/坪 (10.0年/51.8坪) | 684万/坪 (47.3年/77.6坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
代々木上原駅 671.9 万/坪(昨年同期比 +34.8 ％)
代々木上原駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 672万円/坪(203万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +34.8％( +173.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(１年前(2024年)に比べて +25.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 27.1年(昨年 10.0年から +170.4 ％増)。平均土地面積は 30.6 坪 (昨年 51.8 坪から -41.0 ％減)。平均建物面積は 34.8 坪 (昨年 85.8 坪から -59.5 ％減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 50.0 ％ → 2025年 60.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 10.0 年 → 2025年 27.1 年、+170.4 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 25.0 ％ → 2025年 40.0 ％)
綾瀬駅 196.0 万/坪(昨年同期比 +16.9 ％)
綾瀬駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 196万円/坪(59.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +16.9％( +28.3万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 4 件(１年前(2024年)に比べて -81.8％( -18件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 8.0年(昨年 14.4年から -44.2 ％減)。平均土地面積は 23.1 坪 (昨年 36.2 坪から -36.2 ％減)。平均建物面積は 30.3 坪 (昨年 43.7 坪から -30.8 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 14.4 年 → 2025年 8.0 年、-44.2 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 38.1 ％ → 2025年 50.0 ％)
北千住駅 179.7 万/坪(昨年同期比 -22.1 ％)
北千住駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 180万円/坪(54.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -22.1％( -51.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 15 件(１年前(2024年)に比べて +50.0％( +5件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 22.7年(昨年 12.9年から +76.8 ％増)。平均土地面積は 19.5 坪 (昨年 22.2 坪から -12.5 ％減)。平均建物面積は 26.7 坪 (昨年 33.3 坪から -19.7 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 12.9 年 → 2025年 22.7 年、+76.8 ％と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 40.0 ％ → 2025年 13.3 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 20.0 ％ → 2025年 26.7 ％)
西日暮里駅 272.7 万/坪(昨年同期比 -17.5 ％)
西日暮里駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 273万円/坪(82.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -17.5％( -57.9万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -50.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 20.3年(昨年 0.3年から +7940.2 ％増)。平均土地面積は 15.1 坪 (昨年 16.6 坪から -9.1 ％減)。平均建物面積は 24.2 坪 (昨年 21.2 坪から +14.3 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 0.3 年 → 2025年 20.3 年、+7940.2 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 4.5 分 → 2025年 10.0 分、+122.2 ％と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示