【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年1月〜6月期の京王井の頭線 (渋谷駅～吉祥寺駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 323万円/坪(97.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +2.8％( +8.9万円/坪)と僅かに上昇しています。売買数は 181 件(１年前(2024年)に比べて -52.1％( -197件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 17.0年(昨年 19.2年から -11.6 ％減)。平均土地面積は 36.1 坪 (昨年 42.8 坪から -15.7 ％減)。平均建物面積は 35.1 坪 (昨年 47.5 坪から -26.2 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、土地面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が増加、建物面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 13 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。全体的に上昇基調。神泉駅、駒場東大前駅、西永福駅、井の頭公園駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは駒場東大前駅で昨年に比べ +83.8 ％、坪単価は 459 万円/坪となった。
上位 2 駅(駒場東大前駅、神泉駅)は +58.5 ％(坪単価 +155.4 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(新代田駅、池ノ上駅)は -19.0 ％(坪単価 -67.1 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2024年 19.2 年 → 2025年 17.0 年、-11.6 ％と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 16.0 ％ → 2025年 10.6 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2024年 18.2 ％ → 2025年 19.3 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2024年 10.5 分 → 2025年 11.6 分、+10.1 ％と増加)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 3.0 ％ → 2025年 1.8 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに増加(全取引物件に占める割合が 2024年 28.1 ％ → 2025年 28.3 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった渋谷駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 712万円/坪(215万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +3.6％( +24.5万円/坪)と小幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2024年)に比べて -78.6％( -11件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった新代田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 233万円/坪(70.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -25.5％( -79.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -80.0％( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 京王井の頭線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 渋谷駅 | 712万/坪 (34.4年/36.3坪) | 687万/坪 (25.8年/51.9坪) | 613万/坪 (20.2年/47.6坪) |
| 神泉駅 | 406万/坪 (11.1年/32.5坪) | 305万/坪 (25.5年/22.7坪) | 494万/坪 (28.1年/52.3坪) |
| 駒場東大前駅 | 459万/坪 (40.3年/18.9坪) | 250万/坪 (33.3年/24.2坪) | 413万/坪 (30.7年/30.6坪) |
| 池ノ上駅 | 385万/坪 (11.0年/36.3坪) | 439万/坪 (23.2年/37.0坪) | 358万/坪 (27.2年/79.9坪) |
| 下北沢駅 | 471万/坪 (16.1年/35.5坪) | 466万/坪 (22.9年/56.2坪) | 399万/坪 (22.1年/44.8坪) |
| 新代田駅 | 233万/坪 (30.3年/42.4坪) | 312万/坪 (16.0年/45.4坪) | 336万/坪 (11.6年/45.4坪) |
| 東松原駅 | 266万/坪 (16.1年/30.3坪) | 288万/坪 (21.1年/31.5坪) | 326万/坪 (12.9年/31.5坪) |
| 明大前駅 | 325万/坪 (19.0年/45.9坪) | 312万/坪 (18.4年/41.0坪) | 237万/坪 (19.3年/36.0坪) |
| 永福町駅 | 347万/坪 (16.4年/35.1坪) | 296万/坪 (19.8年/60.4坪) | 247万/坪 (23.5年/49.9坪) |
| 西永福駅 | 366万/坪 (16.9年/37.7坪) | 295万/坪 (18.8年/42.7坪) | 370万/坪 (27.0年/47.7坪) |
| 浜田山駅 | 351万/坪 (9.8年/34.9坪) | 295万/坪 (19.2年/35.6坪) | 309万/坪 (15.4年/46.9坪) |
| 高井戸駅 | 279万/坪 (18.6年/34.2坪) | 291万/坪 (13.9年/41.5坪) | 258万/坪 (14.5年/45.8坪) |
| 富士見ケ丘駅 | 305万/坪 (9.7年/29.4坪) | 292万/坪 (12.9年/37.5坪) | 292万/坪 (11.2年/39.4坪) |
| 久我山駅 | 279万/坪 (18.6年/33.1坪) | 273万/坪 (20.8年/38.3坪) | 259万/坪 (19.7年/42.5坪) |
| 三鷹台駅 | 261万/坪 (14.2年/38.9坪) | 255万/坪 (17.3年/45.4坪) | 261万/坪 (14.2年/37.6坪) |
| 井の頭公園駅 | 337万/坪 (13.1年/43.6坪) | 273万/坪 (16.7年/48.5坪) | 304万/坪 (16.0年/50.0坪) |
| 吉祥寺駅 | 289万/坪 (23.0年/40.1坪) | 272万/坪 (21.6年/38.1坪) | 291万/坪 (19.7年/49.5坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
駒場東大前駅 459.0 万/坪(昨年同期比 +83.8 ％)
駒場東大前駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 459万円/坪(139万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +83.8％( +209.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2024年)に比べて -66.7％( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 40.3年(昨年 33.3年から +21.1 ％増)。平均土地面積は 18.9 坪 (昨年 24.2 坪から -21.9 ％減)。平均建物面積は 26.5 坪 (昨年 26.3 坪から +0.6 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2024年 50.0 ％ → 2025年 50.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 33.3 年 → 2025年 40.3 年、+21.1 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 6.8 分 → 2025年 10.0 分、+46.3 ％と大きく増加)
神泉駅 406.4 万/坪(昨年同期比 +33.3 ％)
神泉駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 406万円/坪(123万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +33.3％( +101.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2024年)に比べて -33.3％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 11.1年(昨年 25.5年から -56.4 ％減)。平均土地面積は 32.5 坪 (昨年 22.7 坪から +43.3 ％増)。平均建物面積は 66.6 坪 (昨年 36.3 坪から +83.3 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 25.5 年 → 2025年 11.1 年、-56.4 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 100.0 ％ → 2025年 50.0 ％)
新代田駅 232.6 万/坪(昨年同期比 -25.5 ％)
新代田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 233万円/坪(70.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -25.5％( -79.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -80.0％( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 30.3年(昨年 16.0年から +89.1 ％増)。平均土地面積は 42.4 坪 (昨年 45.4 坪から -6.7 ％減)。平均建物面積は 40.8 坪 (昨年 90.8 坪から -55.0 ％減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 60.0 ％ → 2025年 100.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 16.0 年 → 2025年 30.3 年、+89.1 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 60.0 ％ → 2025年 100.0 ％)
池ノ上駅 384.9 万/坪(昨年同期比 -12.4 ％)
池ノ上駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 385万円/坪(116万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -12.4％( -54.5万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 7 件(１年前(2024年)に比べて -53.3％( -8件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 11.0年(昨年 23.2年から -52.5 ％減)。平均土地面積は 36.3 坪 (昨年 37.0 坪から -1.9 ％減)。平均建物面積は 56.6 坪 (昨年 41.6 坪から +35.9 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 23.2 年 → 2025年 11.0 年、-52.5 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 6.7 ％ → 2025年 42.9 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 40.0 ％ → 2025年 28.6 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 53.3 ％ → 2025年 42.9 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示