【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年4月〜6月期の京王井の頭線 (渋谷駅～吉祥寺駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 311万円/坪(94.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +4.9％( +14.6万円/坪)と小幅に上昇しています。売買数は 76 件(１年前(2024年)に比べて -28.3％( -30件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 17.4年(昨年 18.8年から -7.5 ％減)。平均土地面積は 34.2 坪 (昨年 43.4 坪から -21.3 ％減)。平均建物面積は 30.3 坪 (昨年 43.5 坪から -30.3 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 10 年以内の新しい物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 9 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。神泉駅、駒場東大前駅、下北沢駅、吉祥寺駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは神泉駅で昨年に比べ +43.2 ％、坪単価は 463 万円/坪となった。
上位 2 駅(神泉駅、吉祥寺駅)は +35.2 ％(坪単価 +105.8 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(新代田駅、高井戸駅)は -29.7 ％(坪単価 -107.2 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 32.4 ％ → 2025年 28.9 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 11.8 ％ → 2025年 9.2 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2024年 10.7 分 → 2025年 11.9 分、+11.3 ％と増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 26.5 ％ → 2025年 15.8 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 8.8 ％ → 2025年 7.9 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった神泉駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 463万円/坪(140万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +43.2％( +139.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -50.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった新代田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 233万円/坪(70.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -39.2％( -150.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
| 京王井の頭線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 渋谷駅 | - | 633万/坪 (17.3年/38.6坪) | 717万/坪 (21.6年/44.4坪) |
| 神泉駅 | 463万/坪 (20.3年/19.7坪) | 323万/坪 (27.3年/23.4坪) | 523万/坪 (15.3年/61.0坪) |
| 駒場東大前駅 | 459万/坪 (40.3年/18.9坪) | 364万/坪 (0年/6.1坪) | 438万/坪 (37.8年/25.7坪) |
| 池ノ上駅 | - | 451万/坪 (21.5年/41.1坪) | 514万/坪 (0年/72.6坪) |
| 下北沢駅 | 429万/坪 (14.8年/41.2坪) | 339万/坪 (26.4年/45.2坪) | 364万/坪 (38.3年/48.4坪) |
| 新代田駅 | 233万/坪 (30.3年/42.4坪) | 383万/坪 (3.3年/25.7坪) | 234万/坪 (23.3年/30.3坪) |
| 東松原駅 | 331万/坪 (5.3年/28.7坪) | 301万/坪 (20.0年/33.7坪) | 302万/坪 (2.3年/35.2坪) |
| 明大前駅 | - | 300万/坪 (19.6年/53.4坪) | 258万/坪 (13.8年/28.7坪) |
| 永福町駅 | 302万/坪 (12.7年/32.1坪) | 304万/坪 (20.5年/70.1坪) | 288万/坪 (19.6年/130坪) |
| 西永福駅 | 310万/坪 (17.6年/29.6坪) | 317万/坪 (10.3年/43.6坪) | 604万/坪 (24.1年/47.1坪) |
| 浜田山駅 | 354万/坪 (6.4年/29.2坪) | 299万/坪 (11.9年/34.3坪) | 292万/坪 (17.3年/38.0坪) |
| 高井戸駅 | 255万/坪 (21.4年/31.0坪) | 320万/坪 (1.3年/28.2坪) | 229万/坪 (17.3年/70.8坪) |
| 富士見ケ丘駅 | 302万/坪 (9.8年/30.5坪) | 256万/坪 (21.8年/25.7坪) | 263万/坪 (21.7年/34.8坪) |
| 久我山駅 | 266万/坪 (19.5年/29.6坪) | 254万/坪 (18.3年/35.7坪) | 309万/坪 (12.1年/69.1坪) |
| 三鷹台駅 | 240万/坪 (13.0年/35.0坪) | 233万/坪 (21.5年/62.8坪) | 239万/坪 (12.7年/34.2坪) |
| 井の頭公園駅 | 244万/坪 (24.3年/40.8坪) | 259万/坪 (17.8年/64.6坪) | 315万/坪 (18.3年/39.7坪) |
| 吉祥寺駅 | 335万/坪 (22.6年/44.6坪) | 263万/坪 (20.7年/31.1坪) | 284万/坪 (17.4年/38.2坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
神泉駅 462.8 万/坪(昨年同期比 +43.2 ％)
神泉駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 463万円/坪(140万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +43.2％( +139.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -50.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 20.3年(昨年 27.3年から -25.7 ％減)。平均土地面積は 19.7 坪 (昨年 23.4 坪から -16.1 ％減)。平均建物面積は 30.3 坪 (昨年 27.2 坪から +11.1 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 27.3 年 → 2025年 20.3 年、-25.7 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2024年 100.0 ％ → 2025年 100.0 ％)
吉祥寺駅 335.3 万/坪(昨年同期比 +27.3 ％)
吉祥寺駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 335万円/坪(101万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +27.3％( +71.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 16 件(１年前(2024年)に比べて +6.7％( +1件/坪)と堅調に推移しています。)。
平均築年数は 22.6年(昨年 20.7年から +9.2 ％増)。平均土地面積は 44.6 坪 (昨年 31.1 坪から +43.7 ％増)。平均建物面積は 36.7 坪 (昨年 28.5 坪から +28.5 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2024年 17.7 分 → 2025年 15.7 分、-11.4 ％と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2024年 33.3 ％ → 2025年 31.2 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2024年 20.0 ％ → 2025年 18.8 ％)
新代田駅 232.6 万/坪(昨年同期比 -39.2 ％)
新代田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 233万円/坪(70.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -39.2％( -150.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 30.3年(昨年 3.3年から +830.1 ％増)。平均土地面積は 42.4 坪 (昨年 25.7 坪から +64.7 ％増)。平均建物面積は 40.8 坪 (昨年 28.7 坪から +42.1 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 3.3 年 → 2025年 30.3 年、+830.1 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2024年 100.0 ％ → 2025年 100.0 ％)
高井戸駅 255.3 万/坪(昨年同期比 -20.1 ％)
高井戸駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 255万円/坪(77.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -20.1％( -64.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 6 件(１年前(2024年)に比べて +100.0％( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 21.4年(昨年 1.3年から +1608.1 ％増)。平均土地面積は 31.0 坪 (昨年 28.2 坪から +9.8 ％増)。平均建物面積は 29.0 坪 (昨年 25.2 坪から +15.0 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 1.3 年 → 2025年 21.4 年、+1608.1 ％と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 100.0 ％ → 2025年 16.7 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示