【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年10月〜12月期の京浜急行本線 (泉岳寺駅～六郷土手駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 228万円/坪(68.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +14.7％( +29.1万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 52 件(１年前(2023年)に比べて -1.9％( -1件/坪)と僅かに減少しています。)。
平均築年数は 19.9年(昨年 21.0年から -5.5 ％減)。平均土地面積は 38.8 坪 (昨年 27.7 坪から +40.3 ％増)。平均建物面積は 63.7 坪 (昨年 40.0 坪から +59.0 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、土地面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。ほとんどの駅において下落した。平和島駅、京急蒲田駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは青物横丁駅で昨年に比べ +137.2 ％、坪単価は 330 万円/坪となった。
上位 2 駅(青物横丁駅、平和島駅)は +94.9 ％(坪単価 +132.4 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(六郷土手駅、新馬場駅)は -31.9 ％(坪単価 -75.5 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2023年 9.5 分 → 2024年 7.9 分、-17.0 ％と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 20.8 ％ → 2024年 28.8 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 3.8 ％ → 2024年 8.3 ％)
価格下落要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 28.3 ％ → 2024年 22.9 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに増加(全取引物件に占める割合が 2023年 20.8 ％ → 2024年 20.8 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった青物横丁駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 330万円/坪(99.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +137.2％( +190.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(１年前(2023年)に比べて +300.0％( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった六郷土手駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 118万円/坪(35.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -37.6％( -71.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
| 京浜急行本線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 泉岳寺駅 | - | - | - |
| 品川駅 | - | 372万/坪 (23.8年/18.2坪) | - |
| 北品川駅 | - | - | 227万/坪 (26.8年/12.1坪) |
| 新馬場駅 | 224万/坪 (40.4年/32.8坪) | 303万/坪 (18.3年/36.3坪) | 195万/坪 (25.8年/16.6坪) |
| 青物横丁駅 | 330万/坪 (9.8年/75.6坪) | 139万/坪 (31.8年/16.6坪) | - |
| 鮫洲駅 | 258万/坪 (16.3年/27.2坪) | - | - |
| 立会川駅 | 270万/坪 (19.6年/82.8坪) | 248万/坪 (56.8年/25.7坪) | 264万/坪 (43.8年/34.0坪) |
| 大森海岸駅 | 264万/坪 (22.8年/16.6坪) | - | - |
| 平和島駅 | 214万/坪 (29.5年/35.1坪) | 140万/坪 (32.0年/22.7坪) | 194万/坪 (14.9年/30.3坪) |
| 大森町駅 | 216万/坪 (23.4年/30.6坪) | 197万/坪 (24.3年/26.4坪) | 190万/坪 (25.4年/32.6坪) |
| 梅屋敷駅 | 188万/坪 (7.8年/23.8坪) | 208万/坪 (8.3年/17.8坪) | 194万/坪 (18.4年/20.2坪) |
| 京急蒲田駅 | 247万/坪 (18.0年/26.5坪) | 193万/坪 (9.3年/32.9坪) | 170万/坪 (6.8年/18.2坪) |
| 雑色駅 | 194万/坪 (11.7年/16.0坪) | 195万/坪 (18.9年/26.0坪) | 188万/坪 (15.5年/26.0坪) |
| 六郷土手駅 | 118万/坪 (30.8年/28.7坪) | 189万/坪 (18.3年/77.1坪) | 207万/坪 (0.4年/24.7坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
青物横丁駅 330.1 万/坪(昨年同期比 +137.2 ％)
青物横丁駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 330万円/坪(99.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +137.2％( +190.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(１年前(2023年)に比べて +300.0％( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 9.8年(昨年 31.8年から -69.3 ％減)。平均土地面積は 75.6 坪 (昨年 16.6 坪から +354.5 ％増)。平均建物面積は 272.3 坪 (昨年 28.7 坪から +847.4 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 31.8 年 → 2024年 9.8 年、-69.3 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 4.0 分 → 2024年 5.2 分、+31.2 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 100.0 ％ → 2024年 50.0 ％)
平和島駅 214.4 万/坪(昨年同期比 +52.6 ％)
平和島駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 214万円/坪(64.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +52.6％( +73.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 29.5年(昨年 32.0年から -7.7 ％減)。平均土地面積は 35.1 坪 (昨年 22.7 坪から +54.7 ％増)。平均建物面積は 49.0 坪 (昨年 31.2 坪から +57.3 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 7.8 分 → 2024年 6.2 分、-20.5 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 60.0 ％ → 2024年 25.0 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 20.0 ％ → 2024年 25.0 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 20.0 ％ → 2024年 20.0 ％)
六郷土手駅 118.3 万/坪(昨年同期比 -37.6 ％)
六郷土手駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 118万円/坪(35.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -37.6％( -71.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 30.8年(昨年 18.3年から +68.5 ％増)。平均土地面積は 28.7 坪 (昨年 77.1 坪から -62.7 ％減)。平均建物面積は 21.2 坪 (昨年 134.6 坪から -84.3 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 18.3 年 → 2024年 30.8 年、+68.5 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 7.5 分 → 2024年 9.0 分、+20.0 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 ％ → 2024年 50.0 ％)
新馬場駅 223.6 万/坪(昨年同期比 -26.3 ％)
新馬場駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 224万円/坪(67.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -26.3％( -79.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(１年前(2023年)に比べて +50.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 40.4年(昨年 18.3年から +121.5 ％増)。平均土地面積は 32.8 坪 (昨年 36.3 坪から -9.7 ％減)。平均建物面積は 31.8 坪 (昨年 54.5 坪から -41.7 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 18.3 年 → 2024年 40.4 年、+121.5 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2023年 6.0 分 → 2024年 7.0 分、+16.7 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 ％ → 2024年 66.7 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示