【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年7月〜9月期の京浜急行本線 (泉岳寺駅～六郷土手駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 232万円/坪(70.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +20.5％( +39.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 65 件(１年前(2023年)に比べて +30.0％( +15件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 25.1年(昨年 24.4年から +3.3 ％増)。平均土地面積は 28.1 坪 (昨年 29.5 坪から -4.9 ％減)。平均建物面積は 37.8 坪 (昨年 45.9 坪から -17.7 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、土地面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 7 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。青物横丁駅、鮫洲駅、平和島駅、大森町駅、梅屋敷駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは青物横丁駅で昨年に比べ +79.7 ％、坪単価は 265 万円/坪となった。
上位 2 駅(青物横丁駅、大森町駅)は +64.0 ％(坪単価 +97.5 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(六郷土手駅、新馬場駅)は -8.8 ％(坪単価 -16.4 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 16.7 ％ → 2024年 27.9 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 18.0 ％ → 2024年 21.5 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 20.8 ％ → 2024年 24.6 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2023年 27.1 ％ → 2024年 29.5 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった梅屋敷駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 268万円/坪(81.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +24.8％( +53.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 7 件(１年前(2023年)に比べて +40.0％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった六郷土手駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 129万円/坪(38.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -12.0％( -17.5万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて -33.3％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 京浜急行本線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 泉岳寺駅 | 413万/坪 (41.5年/34.8坪) | - | 374万/坪 (19.5年/31.8坪) |
| 品川駅 | 496万/坪 (47.5年/36.3坪) | - | - |
| 北品川駅 | - | 145万/坪 (53.5年/34.8坪) | - |
| 新馬場駅 | 258万/坪 (41.2年/33.5坪) | 274万/坪 (27.9年/34.3坪) | 202万/坪 (33.5年/18.5坪) |
| 青物横丁駅 | 265万/坪 (24.0年/21.9坪) | 148万/坪 (19.0年/27.7坪) | 204万/坪 (29.5年/26.5坪) |
| 鮫洲駅 | 239万/坪 (27.5年/19.7坪) | 177万/坪 (44.5年/33.3坪) | - |
| 立会川駅 | 228万/坪 (22.5年/23.0坪) | 225万/坪 (33.7年/19.9坪) | 231万/坪 (12.5年/19.7坪) |
| 大森海岸駅 | 133万/坪 (41.5年/43.9坪) | - | - |
| 平和島駅 | 232万/坪 (22.9年/21.9坪) | 192万/坪 (39.5年/31.6坪) | 200万/坪 (21.5年/28.9坪) |
| 大森町駅 | 237万/坪 (22.5年/34.5坪) | 160万/坪 (22.5年/13.6坪) | 181万/坪 (15.7年/25.1坪) |
| 梅屋敷駅 | 268万/坪 (15.8年/37.6坪) | 215万/坪 (8.3年/26.0坪) | 187万/坪 (14.4年/16.3坪) |
| 京急蒲田駅 | 199万/坪 (20.0年/23.4坪) | 179万/坪 (17.4年/39.9坪) | 186万/坪 (30.9年/31.8坪) |
| 雑色駅 | 201万/坪 (15.6年/24.7坪) | 202万/坪 (9.3年/27.0坪) | 185万/坪 (28.0年/98.7坪) |
| 六郷土手駅 | 129万/坪 (72.1年/20.4坪) | 146万/坪 (20.2年/19.2坪) | 191万/坪 (18.3年/24.5坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
青物横丁駅 265.1 万/坪(昨年同期比 +79.7 ％)
青物横丁駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 265万円/坪(80.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +79.7％( +117.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて -33.3％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 24.0年(昨年 19.0年から +26.3 ％増)。平均土地面積は 21.9 坪 (昨年 27.7 坪から -20.9 ％減)。平均建物面積は 27.2 坪 (昨年 45.4 坪から -40.0 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2023年 4.3 分 → 2024年 3.5 分、-19.2 ％と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 66.7 ％ → 2024年 100.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 19.0 年 → 2024年 24.0 年、+26.3 ％と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 ％ → 2024年 50.0 ％)
大森町駅 237.5 万/坪(昨年同期比 +48.4 ％)
大森町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 237万円/坪(71.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +48.4％( +77.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 9 件(１年前(2023年)に比べて +350.0％( +7件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 22.5年(昨年 22.5年から +0.0 ％増)。平均土地面積は 34.5 坪 (昨年 13.6 坪から +153.1 ％増)。平均建物面積は 33.9 坪 (昨年 21.2 坪から +60.3 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 ％ → 2024年 14.3 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 10.5 分 → 2024年 14.4 分、+37.6 ％と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 ％ → 2024年 14.3 ％)
六郷土手駅 128.6 万/坪(昨年同期比 -12.0 ％)
六郷土手駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 129万円/坪(38.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -12.0％( -17.5万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて -33.3％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 72.1年(昨年 20.2年から +257.0 ％増)。平均土地面積は 20.4 坪 (昨年 19.2 坪から +6.6 ％増)。平均建物面積は 12.1 坪 (昨年 21.7 坪から -44.2 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 6.7 分 → 2024年 4.5 分、-32.5 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 33.3 ％ → 2024年 100.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 20.2 年 → 2024年 72.1 年、+257.0 ％と大きく増加)
新馬場駅 258.3 万/坪(昨年同期比 -5.6 ％)
新馬場駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 258万円/坪(78.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -5.6％( -15.3万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 7 件(１年前(2023年)に比べて +133.3％( +4件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 41.2年(昨年 27.9年から +48.1 ％増)。平均土地面積は 33.5 坪 (昨年 34.3 坪から -2.3 ％減)。平均建物面積は 43.0 坪 (昨年 90.8 坪から -52.6 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 8.7 分 → 2024年 5.9 分、-32.4 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 33.3 ％ → 2024年 14.3 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 27.9 年 → 2024年 41.2 年、+48.1 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 33.3 ％ → 2024年 71.4 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示