【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年1月〜6月期の京成押上線 (押上駅～京成高砂駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 191万円/坪(57.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +4.2％( +7.6万円/坪)と小幅に上昇しています。売買数は 124 件(１年前(2024年)に比べて -44.6％( -100件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 17.7年(昨年 19.3年から -8.1 ％減)。平均土地面積は 22.7 坪 (昨年 26.6 坪から -14.8 ％減)。平均建物面積は 33.9 坪 (昨年 35.3 坪から -3.9 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加、建物面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が増加。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。京成高砂駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは京成高砂駅で昨年に比べ +32.5 ％、坪単価は 182 万円/坪となった。
上位 2 駅(京成高砂駅、京成立石駅)は +25.3 ％(坪単価 +35.5 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(八広駅、京成曳舟駅)は -16.1 ％(坪単価 -35.9 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 16.5 ％ → 2025年 21.0 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 20.1 ％ → 2025年 17.5 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 1.8 ％ → 2025年 0.8 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2024年 33.6 ％ → 2025年 33.3 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった押上駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 305万円/坪(92.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +3.6％( +10.5万円/坪)と小幅に上昇しています。売買数は 15 件(１年前(2024年)に比べて -28.6％( -6件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった青砥駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 167万円/坪(50.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -0.2％( -0.4万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 20 件(１年前(2024年)に比べて -28.6％( -8件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 京成押上線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 押上駅 | 305万/坪 (24.8年/21.8坪) | 294万/坪 (28.9年/39.5坪) | 222万/坪 (17.6年/41.4坪) |
| 京成曳舟駅 | 171万/坪 (27.7年/21.5坪) | 193万/坪 (16.2年/18.9坪) | 197万/坪 (15.5年/29.4坪) |
| 八広駅 | 189万/坪 (16.4年/17.5坪) | 238万/坪 (16.9年/25.0坪) | 180万/坪 (11.0年/30.6坪) |
| 四ツ木駅 | 175万/坪 (7.9年/26.7坪) | 159万/坪 (15.5年/29.4坪) | 165万/坪 (12.0年/41.5坪) |
| 京成立石駅 | 171万/坪 (13.2年/21.9坪) | 145万/坪 (20.6年/26.3坪) | 178万/坪 (19.1年/34.0坪) |
| 青砥駅 | 167万/坪 (18.9年/22.9坪) | 168万/坪 (21.5年/28.3坪) | 162万/坪 (20.6年/39.3坪) |
| 京成高砂駅 | 182万/坪 (16.0年/27.4坪) | 138万/坪 (18.5年/25.6坪) | 159万/坪 (18.1年/39.9坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
京成高砂駅 182.3 万/坪(昨年同期比 +32.5 ％)
京成高砂駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 182万円/坪(55.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +32.5％( +44.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 20 件(１年前(2024年)に比べて -37.5％( -12件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 16.0年(昨年 18.5年から -13.5 ％減)。平均土地面積は 27.4 坪 (昨年 25.6 坪から +7.1 ％増)。平均建物面積は 33.7 坪 (昨年 31.0 坪から +8.9 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2024年 18.5 年 → 2025年 16.0 年、-13.5 ％と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2024年 35.5 ％ → 2025年 35.0 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 18.8 ％ → 2025年 15.0 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 6.5 ％ → 2025年 5.0 ％)
京成立石駅 170.8 万/坪(昨年同期比 +18.2 ％)
京成立石駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 171万円/坪(51.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +18.2％( +26.3万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 22 件(１年前(2024年)に比べて -50.0％( -22件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 13.2年(昨年 20.6年から -35.9 ％減)。平均土地面積は 21.9 坪 (昨年 26.3 坪から -16.9 ％減)。平均建物面積は 29.0 坪 (昨年 36.6 坪から -20.7 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 20.6 年 → 2025年 13.2 年、-35.9 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 26.2 ％ → 2025年 45.5 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 6.8 ％ → 2025年 13.6 ％)
八広駅 188.7 万/坪(昨年同期比 -20.8 ％)
八広駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 189万円/坪(57.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -20.8％( -49.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 19 件(１年前(2024年)に比べて -29.6％( -8件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 16.4年(昨年 16.9年から -3.2 ％減)。平均土地面積は 17.5 坪 (昨年 25.0 坪から -30.1 ％減)。平均建物面積は 25.3 坪 (昨年 28.8 坪から -12.3 ％減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 25.9 ％ → 2025年 47.4 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 20.0 ％ → 2025年 17.6 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2024年 6.7 分 → 2025年 7.8 分、+17.6 ％と増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 48.0 ％ → 2025年 41.2 ％)
京成曳舟駅 170.5 万/坪(昨年同期比 -11.5 ％)
京成曳舟駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 171万円/坪(51.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -11.5％( -22.2万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 16 件(１年前(2024年)に比べて -61.0％( -25件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 27.7年(昨年 16.2年から +70.8 ％増)。平均土地面積は 21.5 坪 (昨年 18.9 坪から +13.4 ％増)。平均建物面積は 49.5 坪 (昨年 28.2 坪から +75.9 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 16.2 年 → 2025年 27.7 年、+70.8 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 17.9 ％ → 2025年 37.5 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 17.9 ％ → 2025年 25.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示