この記事は不動産鑑定士、宅地建物取引士により監修しています
【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年1月〜3月期の日暮里・舎人ライナー (日暮里駅～見沼代親水公園駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 151万円/坪(45.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +6.6％( +9.3万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 57 件(１年前(2024年)に比べて -8.1％( -5件/坪)と弱含みに推移しています。)。
平均築年数は 8.7年(昨年 16.6年から -47.3 ％減)。平均土地面積は 27.2 坪 (昨年 30.6 坪から -11.1 ％減)。平均建物面積は 33.5 坪 (昨年 35.9 坪から -6.6 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。西新井大師西駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは西新井大師西駅で昨年に比べ +29.2 ％、坪単価は 131 万円/坪となった。
上位 2 駅(西新井大師西駅、江北駅)は +23.4 ％(坪単価 +26.7 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(高野駅、舎人公園駅)は -21.6 ％(坪単価 -35.1 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 16.6 年 → 2025年 8.7 年、-47.3 ％と大きく減少)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 3.3 ％ → 2025年 8.9 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 11.7 ％ → 2025年 19.6 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 25.8 ％ → 2025年 12.7 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった日暮里駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 245万円/坪(74.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -17.2％( -50.8万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 2 件(１年前(2024年)に比べて -60.0％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった高野駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 124万円/坪(37.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -25.0％( -41.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(１年前(2024年)に比べて +150.0％( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
| 日暮里・舎人ライナー | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 日暮里駅 | 245万/坪 (26.0年/17.4坪) | 296万/坪 (10.0年/27.2坪) | 191万/坪 (33.5年/22.7坪) |
| 西日暮里駅 | 296万/坪 (9.0年/18.2坪) | - | 419万/坪 (1.0年/43.1坪) |
| 赤土小学校前駅 | 229万/坪 (9.0年/18.2坪) | - | - |
| 熊野前駅 | - | 56.2万/坪 (41.5年/24.2坪) | 174万/坪 (13.0年/18.2坪) |
| 足立小台駅 | - | 151万/坪 (0年/22.7坪) | - |
| 扇大橋駅 | 130万/坪 (10.3年/33.1坪) | 124万/坪 (22.6年/29.2坪) | 132万/坪 (16.5年/69.6坪) |
| 高野駅 | 124万/坪 (8.8年/38.7坪) | 165万/坪 (1.0年/30.3坪) | 107万/坪 (29.4年/24.2坪) |
| 江北駅 | 158万/坪 (2.0年/17.9坪) | 135万/坪 (26.4年/25.7坪) | 132万/坪 (7.5年/18.2坪) |
| 西新井大師西駅 | 131万/坪 (11.1年/22.5坪) | 102万/坪 (25.3年/33.8坪) | 124万/坪 (9.0年/26.7坪) |
| 谷在家駅 | 145万/坪 (20.7年/38.8坪) | 132万/坪 (15.3年/30.0坪) | 143万/坪 (9.1年/26.6坪) |
| 舎人公園駅 | 129万/坪 (11.3年/23.7坪) | 158万/坪 (1.0年/73.4坪) | 140万/坪 (8.3年/38.9坪) |
| 舎人駅 | 161万/坪 (3.6年/26.8坪) | 147万/坪 (9.1年/29.6坪) | 174万/坪 (13.2年/35.1坪) |
| 見沼代親水公園駅 | 158万/坪 (9.7年/34.3坪) | 153万/坪 (4.3年/25.2坪) | 162万/坪 (2.5年/28.4坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
西新井大師西駅 131.3 万/坪(昨年同期比 +29.2 ％)
西新井大師西駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 131万円/坪(39.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +29.2％( +29.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 9 件(１年前(2024年)に比べて +12.5％( +1件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 11.1年(昨年 25.3年から -56.0 ％減)。平均土地面積は 22.5 坪 (昨年 33.8 坪から -33.5 ％減)。平均建物面積は 27.7 坪 (昨年 40.6 坪から -31.8 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 25.3 年 → 2025年 11.1 年、-56.0 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 37.5 ％ → 2025年 55.6 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 12.5 ％ → 2025年 33.3 ％)
江北駅 158.4 万/坪(昨年同期比 +17.6 ％)
江北駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 158万円/坪(47.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +17.6％( +23.7万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 6 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 2.0年(昨年 26.4年から -92.4 ％減)。平均土地面積は 17.9 坪 (昨年 25.7 坪から -30.4 ％減)。平均建物面積は 29.5 坪 (昨年 27.0 坪から +9.3 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 26.4 年 → 2025年 2.0 年、-92.4 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2024年 14.7 分 → 2025年 12.7 分、-13.6 ％と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 33.3 ％ → 2025年 66.7 ％)
高野駅 123.9 万/坪(昨年同期比 -25.0 ％)
高野駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 124万円/坪(37.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -25.0％( -41.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(１年前(2024年)に比べて +150.0％( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 8.8年(昨年 1.0年から +778.1 ％増)。平均土地面積は 38.7 坪 (昨年 30.3 坪から +28.0 ％増)。平均建物面積は 72.9 坪 (昨年 25.7 坪から +183.5 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2024年 10.5 分 → 2025年 9.4 分、-10.5 ％と減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 1.0 年 → 2025年 8.8 年、+778.1 ％と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 100.0 ％ → 2025年 40.0 ％)
舎人公園駅 129.1 万/坪(昨年同期比 -18.2 ％)
舎人公園駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 129万円/坪(39.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -18.2％( -28.7万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 6 件(１年前(2024年)に比べて +200.0％( +4件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 11.3年(昨年 1.0年から +1032.6 ％増)。平均土地面積は 23.7 坪 (昨年 73.4 坪から -67.7 ％減)。平均建物面積は 28.5 坪 (昨年 105.1 坪から -72.9 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 1.0 年 → 2025年 11.3 年、+1032.6 ％と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 100.0 ％ → 2025年 33.3 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示