
【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年1月〜12月期のJR関西本線 (名古屋駅~弥富駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 95.1万円/坪(28.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +6.0%( +5.4万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 182 件(1年前(2023年)に比べて +51.7%( +62件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 13.3年(昨年 13.6年から -2.1 %減)。平均土地面積は 57.5 坪 (昨年 49.4 坪から +16.3 %増)。平均建物面積は 51.1 坪 (昨年 47.0 坪から +8.9 %増)。
近年の取引物件の特徴は、土地面積 200 平方メートル超の土地面積が非常に広い物件数が大きく増加、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。全体的に上昇基調。永和駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは永和駅で昨年に比べ +25.6 %、坪単価は 68.7 万円/坪となった。
上位 2 駅(永和駅、名古屋駅)は +20.2 %(坪単価 +22.3 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(春田駅、八田駅)は -8.9 %(坪単価 -9.1 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 29.1 % → 2024年 20.2 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 47.3 % → 2024年 52.4 %)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 5.5 % → 2024年 10.1 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 9.5 % → 2024年 8.7 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった名古屋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 237万円/坪(71.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +14.9%( +30.6万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 14 件(1年前(2023年)に比べて +100.0%( +7件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった永和駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 68.7万円/坪(20.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +25.6%( +14.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 9 件(1年前(2023年)に比べて -47.1%( -8件/坪)と大幅に減少しています。)。
JR関西本線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
名古屋駅 | 237万/坪 (21.2年/55.9坪) | 206万/坪 (32.7年/51.2坪) | 276万/坪 (38.4年/44.6坪) |
八田駅 | 91.6万/坪 (20.3年/48.6坪) | 99.0万/坪 (12.3年/42.3坪) | 102万/坪 (13.0年/48.3坪) |
春田駅 | 95.2万/坪 (7.9年/44.3坪) | 106万/坪 (4.6年/44.8坪) | 95.5万/坪 (16.5年/52.0坪) |
蟹江駅 | 70.8万/坪 (15.6年/74.3坪) | 67.5万/坪 (15.8年/56.0坪) | 73.9万/坪 (15.1年/51.3坪) |
永和駅 | 68.7万/坪 (8.9年/62.0坪) | 54.7万/坪 (14.7年/54.5坪) | 47.8万/坪 (20.2年/58.2坪) |
弥富駅 | 73.3万/坪 (15.5年/65.4坪) | 69.7万/坪 (19.9年/44.9坪) | 72.0万/坪 (4.7年/37.2坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
永和駅 68.7 万/坪(昨年同期比 +25.6 %)
永和駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 68.7万円/坪(20.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +25.6%( +14.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 9 件(1年前(2023年)に比べて -47.1%( -8件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 8.9年(昨年 14.7年から -39.2 %減)。平均土地面積は 62.0 坪 (昨年 54.5 坪から +13.9 %増)。平均建物面積は 35.1 坪 (昨年 37.5 坪から -6.2 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 14.7 年 → 2024年 8.9 年、-39.2 %と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 47.1 % → 2024年 62.5 %)
名古屋駅 236.7 万/坪(昨年同期比 +14.9 %)
名古屋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 237万円/坪(71.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +14.9%( +30.6万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 14 件(1年前(2023年)に比べて +100.0%( +7件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 21.2年(昨年 32.7年から -35.2 %減)。平均土地面積は 55.9 坪 (昨年 51.2 坪から +9.1 %増)。平均建物面積は 135.9 坪 (昨年 145.8 坪から -6.8 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 32.7 年 → 2024年 21.2 年、-35.2 %と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 85.7 % → 2024年 16.7 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2023年 6.1 分 → 2024年 7.1 分、+15.8 %と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 14.3 % → 2024年 25.0 %)
春田駅 95.2 万/坪(昨年同期比 -10.2 %)
春田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 95.2万円/坪(28.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -10.2%( -10.8万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 64 件(1年前(2023年)に比べて +88.2%( +30件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 7.9年(昨年 4.6年から +71.6 %増)。平均土地面積は 44.3 坪 (昨年 44.8 坪から -1.0 %減)。平均建物面積は 35.7 坪 (昨年 36.3 坪から -1.4 %減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 4.6 年 → 2024年 7.9 年、+71.6 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 3.7 % → 2024年 10.9 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 8.8 % → 2024年 4.9 %)
八田駅 91.6 万/坪(昨年同期比 -7.5 %)
八田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 91.6万円/坪(27.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -7.5%( -7.4万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 21 件(1年前(2023年)に比べて +10.5%( +2件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 20.3年(昨年 12.3年から +64.9 %増)。平均土地面積は 48.6 坪 (昨年 42.3 坪から +15.0 %増)。平均建物面積は 58.8 坪 (昨年 48.9 坪から +20.4 %増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 11.8 % → 2024年 14.3 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 12.3 年 → 2024年 20.3 年、+64.9 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 26.3 % → 2024年 36.8 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 36.8 % → 2024年 31.6 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示