【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年1月〜6月期の近鉄名古屋線 (米野駅～近鉄弥富駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 82.1万円/坪(24.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +1.1％( +0.9万円/坪)と僅かに上昇しています。売買数は 127 件(１年前(2024年)に比べて -25.3％( -43件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 12.0年(昨年 16.6年から -27.6 ％減)。平均土地面積は 58.4 坪 (昨年 54.0 坪から +8.1 ％増)。平均建物面積は 40.2 坪 (昨年 41.6 坪から -3.4 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加、築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。全体的に上昇基調。近鉄蟹江駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは近鉄蟹江駅で昨年に比べ +25.9 ％、坪単価は 73.4 万円/坪となった。
上位 2 駅(近鉄蟹江駅、佐古木駅)は +18.1 ％(坪単価 +9.3 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(富吉駅、黄金駅)は -28.3 ％(坪単価 -33.1 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 16.6 年 → 2025年 12.0 年、-27.6 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 46.1 ％ → 2025年 57.0 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 1.3 ％ → 2025年 4.1 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 1.8 ％ → 2025年 0.8 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった米野駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 112万円/坪(33.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -9.7％( -12.0万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 5 件(１年前(2024年)に比べて -28.6％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった佐古木駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 37.3万円/坪(11.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +10.4％( +3.5万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 3 件(１年前(2024年)に比べて -78.6％( -11件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 近鉄名古屋線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 米野駅 | 112万/坪 (19.4年/24.2坪) | 124万/坪 (8.3年/29.0坪) | 103万/坪 (27.3年/30.6坪) |
| 黄金駅 | 105万/坪 (12.6年/25.8坪) | 122万/坪 (7.9年/32.1坪) | 113万/坪 (13.5年/71.3坪) |
| 烏森駅 | 110万/坪 (2.5年/26.2坪) | 109万/坪 (13.1年/51.0坪) | 131万/坪 (11.0年/54.1坪) |
| 近鉄八田駅 | 110万/坪 (0年/87.7坪) | - | - |
| 伏屋駅 | 84.3万/坪 (8.5年/49.4坪) | 80.1万/坪 (15.1年/52.0坪) | 75.2万/坪 (15.0年/58.0坪) |
| 戸田駅 | 83.4万/坪 (16.2年/45.1坪) | 80.1万/坪 (12.9年/38.6坪) | 91.3万/坪 (12.6年/51.3坪) |
| 近鉄蟹江駅 | 73.4万/坪 (13.7年/67.6坪) | 58.3万/坪 (23.0年/73.8坪) | 51.7万/坪 (27.7年/52.6坪) |
| 富吉駅 | 66.0万/坪 (20.8年/142坪) | 115万/坪 (9.9年/59.2坪) | 104万/坪 (19.6年/77.1坪) |
| 佐古木駅 | 37.3万/坪 (31.0年/72.6坪) | 33.8万/坪 (36.1年/67.4坪) | 60.2万/坪 (31.5年/57.8坪) |
| 近鉄弥富駅 | 71.4万/坪 (9.3年/71.8坪) | 67.2万/坪 (17.3年/66.0坪) | 79.8万/坪 (14.4年/74.0坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
近鉄蟹江駅 73.4 万/坪(昨年同期比 +25.9 ％)
近鉄蟹江駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 73.4万円/坪(22.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +25.9％( +15.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 18 件(１年前(2024年)に比べて -21.7％( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 13.7年(昨年 23.0年から -40.3 ％減)。平均土地面積は 67.6 坪 (昨年 73.8 坪から -8.4 ％減)。平均建物面積は 41.0 坪 (昨年 52.6 坪から -22.0 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 23.0 年 → 2025年 13.7 年、-40.3 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 28.6 ％ → 2025年 50.0 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 23.8 ％ → 2025年 16.7 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 13.0 ％ → 2025年 5.6 ％)
佐古木駅 37.3 万/坪(昨年同期比 +10.4 ％)
佐古木駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 37.3万円/坪(11.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +10.4％( +3.5万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 3 件(１年前(2024年)に比べて -78.6％( -11件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 31.0年(昨年 36.1年から -14.0 ％減)。平均土地面積は 72.6 坪 (昨年 67.4 坪から +7.7 ％増)。平均建物面積は 22.2 坪 (昨年 62.4 坪から -64.5 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2024年 36.1 年 → 2025年 31.0 年、-14.0 ％と減少)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 30.8 ％ → 2025年 66.7 ％)
富吉駅 66.0 万/坪(昨年同期比 -42.6 ％)
富吉駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 66.0万円/坪(20.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -42.6％( -49.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 8 件(１年前(2024年)に比べて -11.1％( -1件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 20.8年(昨年 9.9年から +110.5 ％増)。平均土地面積は 141.8 坪 (昨年 59.2 坪から +139.7 ％増)。平均建物面積は 66.0 坪 (昨年 35.1 坪から +87.9 ％増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 44.4 ％ → 2025年 50.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 9.9 年 → 2025年 20.8 年、+110.5 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 6.2 分 → 2025年 19.1 分、+207.4 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 11.1 ％ → 2025年 28.6 ％)
黄金駅 104.9 万/坪(昨年同期比 -14.1 ％)
黄金駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 105万円/坪(31.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -14.1％( -17.2万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 12 件(１年前(2024年)に比べて -14.3％( -2件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 12.6年(昨年 7.9年から +59.4 ％増)。平均土地面積は 25.8 坪 (昨年 32.1 坪から -19.5 ％減)。平均建物面積は 32.9 坪 (昨年 36.0 坪から -8.6 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2024年 9.3 分 → 2025年 8.2 分、-11.7 ％と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 14.3 ％ → 2025年 30.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 7.9 年 → 2025年 12.6 年、+59.4 ％と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 61.5 ％ → 2025年 45.5 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示