【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年1月〜12月期の名鉄瀬戸線 (東大手駅～尾張瀬戸駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 90.2万円/坪(27.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -6.6％( -6.4万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 361 件(１年前(2023年)に比べて +1.7％( +6件/坪)と僅かに増加しています。)。
平均築年数は 15.7年(昨年 16.4年から -4.4 ％減)。平均土地面積は 55.4 坪 (昨年 61.1 坪から -9.4 ％減)。平均建物面積は 41.1 坪 (昨年 50.5 坪から -18.7 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、建物面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が増加、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が増加。
値上がりした駅数は 7 駅に対して、値下がりした駅数は 11 駅。ほとんどの駅において下落した。瀬戸市役所前駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは瀬戸市役所前駅で昨年に比べ +20.6 ％、坪単価は 81.5 万円/坪となった。
上位 2 駅(瀬戸市役所前駅、尾張瀬戸駅)は +19.2 ％(坪単価 +11.0 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(清水駅、大曽根駅)は -37.1 ％(坪単価 -99.3 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 3.6 ％ → 2024年 6.6 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 11.5 ％ → 2024年 13.0 ％)
価格下落要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 42.5 ％ → 2024年 40.1 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 2.4 ％ → 2024年 2.4 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった清水駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 151万円/坪(45.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -53.9％( -176.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 8 件(１年前(2023年)に比べて +14.3％( +1件/坪)と好調に推移しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった尾張瀬戸駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 53.2万円/坪(16.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +17.8％( +8.1万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 56 件(１年前(2023年)に比べて +16.7％( +8件/坪)と好調に推移しています。)。
| 名鉄瀬戸線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 東大手駅 | - | 101万/坪 (55.5年/36.3坪) | - |
| 清水駅 | 151万/坪 (12.8年/48.2坪) | 328万/坪 (15.0年/47.3坪) | 142万/坪 (26.0年/78.1坪) |
| 尼ケ坂駅 | 116万/坪 (9.5年/37.2坪) | 134万/坪 (2.7年/35.7坪) | 124万/坪 (7.1年/26.5坪) |
| 森下駅 | 129万/坪 (16.3年/37.2坪) | 135万/坪 (29.8年/135坪) | 133万/坪 (34.1年/51.8坪) |
| 大曽根駅 | 86.0万/坪 (25.0年/36.1坪) | 108万/坪 (16.8年/58.5坪) | 100万/坪 (26.7年/77.5坪) |
| 矢田駅 | 142万/坪 (4.3年/34.8坪) | 121万/坪 (16.8年/36.7坪) | 102万/坪 (14.2年/58.6坪) |
| 守山自衛隊前駅 | 97.7万/坪 (7.5年/35.7坪) | 95.3万/坪 (13.1年/43.5坪) | 86.4万/坪 (18.9年/56.5坪) |
| 瓢箪山駅 | 104万/坪 (8.8年/35.5坪) | 118万/坪 (4.4年/46.0坪) | 121万/坪 (3.8年/39.0坪) |
| 小幡駅 | 94.7万/坪 (16.4年/56.3坪) | 103万/坪 (14.1年/56.0坪) | 106万/坪 (11.3年/51.3坪) |
| 喜多山駅 | 104万/坪 (18.3年/42.5坪) | 118万/坪 (10.3年/55.8坪) | 113万/坪 (5.4年/39.1坪) |
| 大森・金城学院前駅 | 93.5万/坪 (30.9年/149坪) | 100万/坪 (15.3年/66.6坪) | 99.4万/坪 (15.4年/78.4坪) |
| 印場駅 | 103万/坪 (12.0年/50.6坪) | 99.5万/坪 (12.6年/54.7坪) | 85.4万/坪 (15.9年/53.3坪) |
| 旭前駅 | 93.5万/坪 (14.9年/66.0坪) | 94.8万/坪 (14.9年/49.7坪) | 93.5万/坪 (15.4年/58.4坪) |
| 尾張旭駅 | 89.4万/坪 (16.0年/58.4坪) | 83.3万/坪 (21.9年/53.5坪) | 106万/坪 (10.9年/46.5坪) |
| 三郷駅 | 88.0万/坪 (12.1年/61.6坪) | 84.6万/坪 (17.9年/80.8坪) | 81.6万/坪 (19.1年/66.1坪) |
| 水野駅 | 83.5万/坪 (13.1年/57.1坪) | 90.8万/坪 (10.6年/56.8坪) | 66.8万/坪 (23.3年/76.6坪) |
| 新瀬戸駅 | 97.5万/坪 (6.4年/51.3坪) | 99.5万/坪 (8.0年/37.1坪) | 59.8万/坪 (24.8年/67.8坪) |
| 瀬戸市役所前駅 | 81.5万/坪 (12.4年/50.9坪) | 67.6万/坪 (28.2年/99.7坪) | 46.2万/坪 (30.0年/80.5坪) |
| 尾張瀬戸駅 | 53.2万/坪 (22.9年/56.0坪) | 45.1万/坪 (29.2年/66.7坪) | 47.6万/坪 (26.6年/66.9坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
瀬戸市役所前駅 81.5 万/坪(昨年同期比 +20.6 ％)
瀬戸市役所前駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 81.5万円/坪(24.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +20.6％( +14.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 9 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 12.4年(昨年 28.2年から -56.0 ％減)。平均土地面積は 50.9 坪 (昨年 99.7 坪から -48.9 ％減)。平均建物面積は 37.4 坪 (昨年 68.8 坪から -45.6 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 28.2 年 → 2024年 12.4 年、-56.0 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 13.6 分 → 2024年 9.6 分、-29.5 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 12.5 ％ → 2024年 37.5 ％)
尾張瀬戸駅 53.2 万/坪(昨年同期比 +17.8 ％)
尾張瀬戸駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 53.2万円/坪(16.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +17.8％( +8.1万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 56 件(１年前(2023年)に比べて +16.7％( +8件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 22.9年(昨年 29.2年から -21.6 ％減)。平均土地面積は 56.0 坪 (昨年 66.7 坪から -16.1 ％減)。平均建物面積は 33.7 坪 (昨年 42.1 坪から -20.1 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 29.2 年 → 2024年 22.9 年、-21.6 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 19.5 ％ → 2024年 35.3 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 2.5 ％ → 2024年 9.8 ％)
清水駅 151.1 万/坪(昨年同期比 -53.9 ％)
清水駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 151万円/坪(45.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -53.9％( -176.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 8 件(１年前(2023年)に比べて +14.3％( +1件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 12.8年(昨年 15.0年から -14.6 ％減)。平均土地面積は 48.2 坪 (昨年 47.3 坪から +1.9 ％増)。平均建物面積は 83.0 坪 (昨年 32.2 坪から +157.8 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 15.0 年 → 2024年 12.8 年、-14.6 ％と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 28.6 ％ → 2024年 37.5 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 14.3 ％ → 2024年 12.5 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 85.7 ％ → 2024年 50.0 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 28.6 ％ → 2024年 12.5 ％)
大曽根駅 86.0 万/坪(昨年同期比 -20.4 ％)
大曽根駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 86.0万円/坪(26.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -20.4％( -22.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 15 件(１年前(2023年)に比べて +15.4％( +2件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 25.0年(昨年 16.8年から +48.9 ％増)。平均土地面積は 36.1 坪 (昨年 58.5 坪から -38.3 ％減)。平均建物面積は 46.4 坪 (昨年 92.8 坪から -50.0 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 ％ → 2024年 33.3 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 16.8 年 → 2024年 25.0 年、+48.9 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 40.0 ％ → 2024年 15.4 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 25.0 ％ → 2024年 20.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示