【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年1月〜6月期の名古屋市桜通線 (太閤通駅～徳重駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 125万円/坪(37.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -1.7％( -2.2万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 211 件(１年前(2024年)に比べて -55.3％( -261件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 18.5年(昨年 17.6年から +5.0 ％増)。平均土地面積は 49.2 坪 (昨年 55.7 坪から -11.6 ％減)。平均建物面積は 53.2 坪 (昨年 60.0 坪から -11.3 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、建物面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が増加、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 9 駅に対して、値下がりした駅数は 10 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。丸の内駅、御器所駅、瑞穂区役所駅、桜本町駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは御器所駅で昨年に比べ +90.8 ％、坪単価は 242 万円/坪となった。
上位 2 駅(御器所駅、丸の内駅)は +73.6 ％(坪単価 +98.5 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(名古屋駅、野並駅)は -42.0 ％(坪単価 -83.5 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 14.5 ％ → 2025年 16.7 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2024年 30.1 ％ → 2025年 31.7 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 23.6 ％ → 2025年 29.8 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 5.1 ％ → 2025年 3.5 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった御器所駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 242万円/坪(73.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +90.8％( +115.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2024年)に比べて -70.0％( -7件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった野並駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 81.5万円/坪(24.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -25.0％( -27.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 14 件(１年前(2024年)に比べて -63.2％( -24件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 名古屋市桜通線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 太閤通駅 | 109万/坪 (15.7年/37.2坪) | 114万/坪 (17.3年/58.6坪) | 121万/坪 (18.9年/38.1坪) |
| 名古屋駅 | 96.8万/坪 (13.2年/48.7坪) | 237万/坪 (21.2年/55.9坪) | 206万/坪 (32.7年/51.2坪) |
| 国際センター駅 | - | 226万/坪 (42.0年/48.9坪) | 134万/坪 (29.1年/81.4坪) |
| 丸の内駅 | 227万/坪 (28.4年/52.4坪) | 145万/坪 (38.1年/82.1坪) | 191万/坪 (34.3年/70.8坪) |
| 久屋大通駅 | - | 183万/坪 (27.4年/67.3坪) | - |
| 高岳駅 | 138万/坪 (31.8年/49.9坪) | 180万/坪 (23.0年/94.5坪) | 133万/坪 (19.6年/40.6坪) |
| 車道駅 | 122万/坪 (24.0年/58.0坪) | 145万/坪 (17.3年/46.4坪) | 121万/坪 (25.3年/35.2坪) |
| 今池駅 | 123万/坪 (21.0年/49.9坪) | 106万/坪 (29.0年/50.6坪) | 110万/坪 (23.3年/46.8坪) |
| 吹上駅 | 127万/坪 (15.7年/34.6坪) | 138万/坪 (22.8年/56.5坪) | 142万/坪 (17.1年/40.1坪) |
| 御器所駅 | 242万/坪 (47.7年/84.7坪) | 127万/坪 (20.8年/58.7坪) | 168万/坪 (17.5年/46.5坪) |
| 桜山駅 | 165万/坪 (20.6年/60.7坪) | 144万/坪 (18.0年/65.6坪) | 143万/坪 (10.0年/38.2坪) |
| 瑞穂区役所駅 | 191万/坪 (20.7年/42.9坪) | 148万/坪 (17.0年/49.6坪) | 129万/坪 (16.7年/43.3坪) |
| 瑞穂運動場西駅 | 147万/坪 (10.3年/28.7坪) | 132万/坪 (17.4年/42.3坪) | 176万/坪 (11.4年/52.1坪) |
| 新瑞橋駅 | 134万/坪 (13.9年/28.7坪) | 135万/坪 (6.9年/28.6坪) | 133万/坪 (9.7年/33.9坪) |
| 桜本町駅 | 130万/坪 (9.3年/40.1坪) | 87.6万/坪 (27.2年/37.6坪) | 123万/坪 (12.3年/71.1坪) |
| 鶴里駅 | 116万/坪 (12.8年/30.4坪) | 106万/坪 (21.2年/55.6坪) | 119万/坪 (14.0年/38.6坪) |
| 野並駅 | 81.5万/坪 (26.9年/59.9坪) | 109万/坪 (14.7年/54.6坪) | 111万/坪 (11.6年/46.5坪) |
| 鳴子北駅 | 111万/坪 (22.2年/63.9坪) | 111万/坪 (22.5年/51.5坪) | 119万/坪 (14.9年/49.3坪) |
| 相生山駅 | 110万/坪 (20.5年/57.0坪) | 119万/坪 (14.1年/51.0坪) | 139万/坪 (9.1年/46.5坪) |
| 神沢駅 | 120万/坪 (15.8年/50.9坪) | 109万/坪 (20.6年/49.0坪) | 120万/坪 (16.2年/49.8坪) |
| 徳重駅 | 119万/坪 (16.5年/54.7坪) | 125万/坪 (12.1年/67.4坪) | 124万/坪 (12.8年/49.1坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
御器所駅 241.8 万/坪(昨年同期比 +90.8 ％)
御器所駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 242万円/坪(73.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +90.8％( +115.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2024年)に比べて -70.0％( -7件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 47.7年(昨年 20.8年から +129.7 ％増)。平均土地面積は 84.7 坪 (昨年 58.7 坪から +44.3 ％増)。平均建物面積は 44.9 坪 (昨年 94.2 坪から -52.4 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2024年 6.3 分 → 2025年 5.7 分、-10.5 ％と減少)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 10.0 ％ → 2025年 33.3 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 20.8 年 → 2025年 47.7 年、+129.7 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 10.0 ％ → 2025年 66.7 ％)
丸の内駅 227.0 万/坪(昨年同期比 +56.5 ％)
丸の内駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 227万円/坪(68.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +56.5％( +82.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2024年)に比べて -25.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 28.4年(昨年 38.1年から -25.6 ％減)。平均土地面積は 52.4 坪 (昨年 82.1 坪から -36.1 ％減)。平均建物面積は 294.9 坪 (昨年 226.9 坪から +30.0 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 38.1 年 → 2025年 28.4 年、-25.6 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 50.0 ％ → 2025年 33.3 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 1.7 分 → 2025年 2.7 分、+60.0 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 100.0 ％ → 2025年 33.3 ％)
名古屋駅 96.8 万/坪(昨年同期比 -59.1 ％)
名古屋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 96.8万円/坪(29.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -59.1％( -139.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 6 件(１年前(2024年)に比べて -57.1％( -8件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 13.2年(昨年 21.2年から -37.9 ％減)。平均土地面積は 48.7 坪 (昨年 55.9 坪から -12.9 ％減)。平均建物面積は 92.5 坪 (昨年 135.9 坪から -31.9 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 21.2 年 → 2025年 13.2 年、-37.9 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 8.3 ％ → 2025年 66.7 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 7.1 分 → 2025年 14.0 分、+96.9 ％と大きく増加)
野並駅 81.5 万/坪(昨年同期比 -25.0 ％)
野並駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 81.5万円/坪(24.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -25.0％( -27.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 14 件(１年前(2024年)に比べて -63.2％( -24件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 26.9年(昨年 14.7年から +82.3 ％増)。平均土地面積は 59.9 坪 (昨年 54.6 坪から +9.7 ％増)。平均建物面積は 46.3 坪 (昨年 52.6 坪から -12.0 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2024年 14.7 分 → 2025年 13.1 分、-10.8 ％と減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 14.7 年 → 2025年 26.9 年、+82.3 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 15.8 ％ → 2025年 42.9 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 13.2 ％ → 2025年 21.4 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示