【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年1月〜6月期の愛知環状鉄道線 (岡崎駅～高蔵寺駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 96.1万円/坪(29.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +0.5％( +0.5万円/坪)と僅かに上昇しています。売買数は 245 件(１年前(2024年)に比べて -51.7％( -262件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 12.4年(昨年 14.2年から -12.8 ％減)。平均土地面積は 59.4 坪 (昨年 61.1 坪から -2.8 ％減)。平均建物面積は 38.4 坪 (昨年 37.8 坪から +1.5 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、土地面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が小幅増加、築 10 年以内の新しい物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 9 駅に対して、値下がりした駅数は 9 駅。ほとんどの駅において下落した。大門駅、八草駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは八草駅で昨年に比べ +45.1 ％、坪単価は 111 万円/坪となった。
上位 2 駅(八草駅、大門駅)は +35.8 ％(坪単価 +28.3 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(中水野駅、保見駅)は -22.2 ％(坪単価 -16.9 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2024年 14.2 年 → 2025年 12.4 年、-12.8 ％と減少)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 2.2 ％ → 2025年 4.2 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 12.4 ％ → 2025年 7.9 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった三河豊田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 132万円/坪(39.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +6.3％( +7.8万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 18 件(１年前(2024年)に比べて -53.8％( -21件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった山口駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 56.4万円/坪(17.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -14.6％( -9.7万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 8 件(１年前(2024年)に比べて -68.0％( -17件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 愛知環状鉄道線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 岡崎駅 | 108万/坪 (11.7年/57.8坪) | 103万/坪 (13.2年/63.6坪) | 105万/坪 (9.5年/48.2坪) |
| 六名駅 | - | 100万/坪 (10.7年/47.1坪) | 82.5万/坪 (14.4年/50.6坪) |
| 中岡崎駅 | 99.2万/坪 (1.3年/48.4坪) | - | - |
| 北岡崎駅 | 98.2万/坪 (9.4年/38.9坪) | 108万/坪 (5.2年/40.9坪) | 89.5万/坪 (16.5年/43.0坪) |
| 大門駅 | 105万/坪 (6.4年/41.6坪) | 83.3万/坪 (19.4年/53.6坪) | 69.6万/坪 (29.7年/64.1坪) |
| 北野桝塚駅 | 102万/坪 (5.3年/45.4坪) | 114万/坪 (0.6年/48.4坪) | 97.0万/坪 (17.9年/74.1坪) |
| 三河上郷駅 | - | 103万/坪 (12.9年/57.8坪) | 118万/坪 (3.1年/43.5坪) |
| 永覚駅 | 97.7万/坪 (22.5年/41.6坪) | 96.5万/坪 (16.9年/51.0坪) | 107万/坪 (7.4年/74.5坪) |
| 末野原駅 | 128万/坪 (5.3年/52.7坪) | 118万/坪 (3.7年/66.7坪) | 148万/坪 (4.0年/54.5坪) |
| 三河豊田駅 | 132万/坪 (9.7年/65.5坪) | 124万/坪 (10.5年/53.1坪) | 143万/坪 (11.0年/66.1坪) |
| 新上挙母駅 | 100万/坪 (0年/44.6坪) | 117万/坪 (0.8年/38.6坪) | 131万/坪 (6.1年/60.2坪) |
| 新豊田駅 | 114万/坪 (10.7年/68.6坪) | 106万/坪 (12.0年/65.5坪) | 83.0万/坪 (22.7年/115坪) |
| 愛環梅坪駅 | 119万/坪 (13.2年/61.0坪) | 102万/坪 (28.4年/53.4坪) | 115万/坪 (11.8年/46.5坪) |
| 四郷駅 | 106万/坪 (15.7年/100坪) | 104万/坪 (14.7年/63.7坪) | 96.1万/坪 (12.9年/63.1坪) |
| 貝津駅 | - | 50.0万/坪 (28.6年/135坪) | 37.8万/坪 (47.5年/84.7坪) |
| 保見駅 | 60.8万/坪 (28.0年/70.1坪) | 76.8万/坪 (24.7年/62.3坪) | 73.5万/坪 (17.4年/68.6坪) |
| 篠原駅 | - | - | 66.1万/坪 (57.3年/514坪) |
| 八草駅 | 111万/坪 (7.3年/60.5坪) | 76.6万/坪 (18.0年/59.0坪) | 141万/坪 (0.13年/57.5坪) |
| 山口駅 | 56.4万/坪 (23.9年/68.1坪) | 66.1万/坪 (20.3年/57.9坪) | 66.8万/坪 (25.3年/68.2坪) |
| 瀬戸口駅 | 66.2万/坪 (17.5年/47.6坪) | 75.2万/坪 (24.3年/54.1坪) | 65.6万/坪 (18.2年/52.1坪) |
| 瀬戸市駅 | 83.2万/坪 (13.1年/48.0坪) | 102万/坪 (8.1年/41.6坪) | 68.9万/坪 (18.8年/46.5坪) |
| 中水野駅 | 58.2万/坪 (24.3年/70.5坪) | 76.0万/坪 (16.6年/77.1坪) | 66.3万/坪 (31.1年/77.4坪) |
| 高蔵寺駅 | 87.4万/坪 (11.3年/62.1坪) | 90.1万/坪 (14.0年/63.6坪) | 72.8万/坪 (20.9年/75.8坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
八草駅 111.2 万/坪(昨年同期比 +45.1 ％)
八草駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 111万円/坪(33.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +45.1％( +34.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -50.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 7.3年(昨年 18.0年から -59.7 ％減)。平均土地面積は 60.5 坪 (昨年 59.0 坪から +2.6 ％増)。平均建物面積は 33.3 坪 (昨年 31.0 坪から +7.3 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 18.0 年 → 2025年 7.3 年、-59.7 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 65.0 分 → 2025年 16.0 分、-75.4 ％と大きく減少)
大門駅 105.4 万/坪(昨年同期比 +26.5 ％)
大門駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 105万円/坪(31.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +26.5％( +22.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 12 件(１年前(2024年)に比べて -40.0％( -8件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 6.4年(昨年 19.4年から -67.3 ％減)。平均土地面積は 41.6 坪 (昨年 53.6 坪から -22.4 ％減)。平均建物面積は 32.0 坪 (昨年 38.9 坪から -17.8 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 19.4 年 → 2025年 6.4 年、-67.3 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 30.0 ％ → 2025年 58.3 ％)
中水野駅 58.2 万/坪(昨年同期比 -23.5 ％)
中水野駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 58.2万円/坪(17.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -23.5％( -17.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 8 件(１年前(2024年)に比べて -57.9％( -11件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 24.3年(昨年 16.6年から +46.8 ％増)。平均土地面積は 70.5 坪 (昨年 77.1 坪から -8.6 ％減)。平均建物面積は 52.2 坪 (昨年 36.3 坪から +43.8 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 15.8 ％ → 2025年 12.5 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 16.6 年 → 2025年 24.3 年、+46.8 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 15.8 ％ → 2025年 50.0 ％)
保見駅 60.8 万/坪(昨年同期比 -20.9 ％)
保見駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 60.8万円/坪(18.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -20.9％( -16.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 6 件(１年前(2024年)に比べて -40.0％( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 28.0年(昨年 24.7年から +13.4 ％増)。平均土地面積は 70.1 坪 (昨年 62.3 坪から +12.5 ％増)。平均建物面積は 39.1 坪 (昨年 35.8 坪から +9.0 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2024年 24.7 年 → 2025年 28.0 年、+13.4 ％と増加)
- 駅からの平均距離が増加(2024年 23.9 分 → 2025年 27.5 分、+15.1 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 40.0 ％ → 2025年 83.3 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示